BRIEFING

 「ブリーフィング」は表地のデュポンコーデュラナイロン#1050はもちろん、金具や縫い糸いたるまで、全てのパーツがミルスペックもので作られています。
 「ミルスペック」とは、U.S.ミリタリー・スペシフィケーションつまり、米国軍用規格のことで、戦時使用を前提とした厳しい審査基準をパスしなければなりません。
 製造はアメリカ(セントルイス)の軍需工場なのですが、アイデアやデザインは日本の企画会社から出されたもので、つまり、日本でしか手に入らないMade in U.S.Aというわけです。
 だから、ガチガチのミルスペック使ってるのに、日本人のいろいろな生活シーンにぴったりあったものができるということですね。
 ただ、ココの最大の難点が納期。なにせ軍需工場ですから、戦争になると、平和な日本からの注文はどんどん後回しになってしまうようで、特に9.11.NY同時多発テロ以来、その生産計画は全く狂ってしまい、次の納品がいつになるのかは日本の代理店でも把握しきれない状況が続いています。
COPERTO
 ココとの最初の出会いは、まだココがブランドデビューする前のとある大展示会の小さな一小間でした。感度が良く、その割に価格が抑えめだったことから、何の予備知識もないままにすぐその場で取引を決めたのですが、その後こんなにバリエーション豊かなコレクションに成長するとは思ってませんでした。
 このブランドの親会社は東京浅草橋のカバン製造卸で、アジア製の袋物の量販をしているのですが、「こんなモノばかりやっていてはうちの会社の未来はない!」と社長が一念発起(したかどうかは定かでないが)、全く別の事業部としてイタリアのカバン事情に精通した専属デザイナーと契約して始めたのがコペルトだったのです。
 日本人が考え、イタリアのパーツを駆使し、日本で作る。また、内部の細工部分などは部分的に中国で作らせたり、と、親会社の機能を活用し、コストダウンを計る、というスタンスでモノづくりが進められるので、使って納得できるバッグが次々に提案されていくのですね。
 ちなみに「コペルト」とは、イタリアの高級レストランなどで課金される「席料」のこと。
CYPRIS
 
 「キプリス」は、江戸時代から東京の下町に伝わる伝統的な「袋物仕立て」の職人技をその設立のアイデンティティとして持つ、革小物ブランドです。「底折れまち」「風琴まち」「菊寄せ」「角手漉き」「吊り木」「縫い返し」などなど、それはそれは、ニッポンの職人芸のメジロ押し、技のデパートなんですね。
WHITEHOUSE COX
 革のモノなら何でもござれの「ホワイトハウス・コックス」。7色揃った、ワックスたっぷり染み込みのブライドルレザーが最大の特徴です。
 取り寄せがすぐにきくこと、修理が完璧なことも嬉しいところです。

 今ではすっかり知名度も上がり誰でも知ってるブランドになったホワイトハウス・コックスですが、当店との付き合いのきっかけは、ひょんな縁でした。
 開業してすぐの頃でしたから、もう10年以上も前のことになります。当時、英国のいい革小物を探して、英国大使館に問い合わせをしたり、英国のメンズファッション誌の広告などを頼りにしたり、あれこれと躍起になっていたときがありました。今のようにEメールなどもなく、いちいちFAXで、日本の小さな店だが取り引きしてくれますか、とめぼしいところ何社かへ聞きまくったのですが、大方なめられたのでしょう、ほとんどなしのつぶてだったのでした。
 その中で、すぐに応答があったのがココで、しかも、「ついこの前日本にエージェントを設けたのでソコに連絡すればいいよ。英国からも連絡しといてあげるから。」というありがたい返事をもらったのです。当時は、ココ以外にどこも真似のできないあの!メッシュベルトがRルフ・L−レンに採用されたばかりで、これから世界に向けて大きく羽ばたくぞ、という絶好のタイミングだったというのも幸運でした。
 それがココとのきっかけ。正直、ここまで大化けするとは思ってもみませんでした。
 長いこと静岡地区で当店だけが唯一の取扱店となっているのも、そんな古くからのご縁のおかげなのです。
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