オーダーメイドスーツ(セヴィルロウ倶樂部オリジナル)
 スーツは当店の柱のひとつとして、すべて「メジャー・トゥ・オーダー」(誂え)で承っております。
 スタイルは二つあって、分かりやすく区別するために、クラシックな「10年スーツ」とコンテンポラリーな「5年スーツ」と分けています。この5年とか10年とかいう数字は、決して耐用年数のことではなくて、最新のトレンドとどのくらいの距離感をおいて考えているかの距離の離れ方をイメージしてこう呼んでいます。
★CLASSIC「10年スーツ」



 縫製は、2004年秋から取引を始めた岩手県の東和プラム http://www.h6.dion.ne.jp/~t-plum/index.html で、ここは伊カラチェニ派の手仕事技の流れを日本で最初にマスターしたファクトリーです(倶樂部余話【190】参照)。
 型紙は、横浜の名店Sで永年使われている普遍的モデルをベースに当店なりのアレンジを加えています。
 納期は約3〜4週間。
★CONTEMPORARY「5年スーツ」



 2008年春より工場と型紙を全面変更いたしました。縫製工場は愛知県豊橋市のアルデックス http://www.aldex.co.jp/ です。
 ここは、ベテランの熟練者と熱意のある若者とが切磋琢磨し合いながら、手仕事の継承を、しかも経営効率を考えながら、真摯に取り組んでいるファクトリーです。
 使用する型紙は、現在トレンドの主流となっている「(いわゆる)クラシコ・イタリア」的な要素を盛り込んだスタイルで、このファクトリーが長年の研鑽の中で産み出した自信のパターンをベースに当店なりのアレンジを加えています。
 納期は約3〜4週間。




★服地



 国産服地、イタリア服地も取り扱いますが、やはり一番当店らしいのは英国服地でしょう。ハダースフィールドなど西ヨークシャー地方を中心に生産される英国の服地は、縦横とも双糸を使いしっかりした打ち込みで織られていて、出来上がったときにはまだ蕾、着込んでようやく花が咲く、という紳士服地本来の味わいが楽しめます。
 当店のスーツは、一部のトンがった服マニアのための服ではなくて、一般のビジネスマンがてらいなく着られる、いい意味で「普通」のスーツだろうと考えます。何をどうお薦めするのかは、職業、年齢、体格、地位、などによって、その人それぞれで異なってきます。お客様からじっくりとお話を伺いながら、一着のスーツを楽しく作り進んでいけたら、と願っています。
 なお、英国服とイタリア服との関係については、【倶樂部余話】No.190(2004.11.15)もご参照下さい。

 その他に、スーツに関する記述は、
【倶樂部余話】 No.194(2005.3.9)
【倶樂部余話】 No.174 (2003.6.2)
【倶樂部余話】 No.152(2001.10.05)
にもあります。
ジャケット(セヴィルロウ倶樂部オリジナル)
 ジャケットを誂える、というのは、単にスーツの上着だけを作るのとは全く違う意味を持ちます。ジャケットにはスーツではできない遊びが入れられるからです。
 ジャケットの縫製は、スーツを依頼している上記2社のほか、もう一社、シャツのような袖付けの軽い仕立てやポケット、背ベルトなどの多様なディテール仕様が得意なファクトリーも加えて、3つのファクトリーを使い分けています。
 服地は季節によって様々です。カシミア、ウール、シルク、リネン、コットン……。ジャケットには、スーツよりも季節感の反映というのが重要な要素ですし、日本に四季という素晴らしい変化があることを愉しんでもらいたいものだと思いますが、しかし同時に難しいのが、演出したい季節感と実際の気候との違いにどう対応するかということです。つまり、実際はまだ寒いのに涼しげに演出したい、とか、暖かさを感じさせたいのに現実はまだまだ暑い、という、悩ましげな気候の時期がなんだかんだと春と秋に3ヶ月ずつ、つまり一年の半分がそういう時期になるのです。既製服というのは季節感を強調しないと売れないので夏物と冬物の素材感の違いが極端になりがちで、このどっちつかずの気候に対応しにくい面があるのですが、オーダー服の場合、どっちつかずは割と得意なところなのです。実際の気候と見せたい季節感、ジャケットの服地選びはこの差を楽しむつもりで悩まれるといいのではないかと思います。
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