グレンフェルのクラシックなステンカラーコートです。
今でいうところの国境なき医師団のような活動を極北のカナダで行ったグレンフェル卿。
そのグレンフェル卿の崇高な精神に心打たれて付けられたのがこのブランド名です。
その歴史は1918年に英国で始まりました。あと4年で100年です。
そのグレンフェルから、これぞステンカラー、と言えるコートが届きました。
まさにステンカラーの王道、いかにも定番辞典に登場するようなコート、
古着屋に「新品同様」の札が付いて並んでいてもおかしくない、というコートであります。
品名「ユーストン」Euston。ロンドンの駅名ですね。
ゆとりのある着心地、長めの着丈、はもちろんですが、
何よりうれしいのが、この肩付け。
前側はセットインスリーブ、背側がラグランスリーブという、
見栄えと着心地を両立させたこのショルダー、
そしてこのショルダーの場合、縫製上袖の筒は3枚ハギという面倒な手法が採られます。
トレンチコートにはよく見られるこのショルダーですが、ステンカラーコートでは稀です。
素材も典型的なコットンギャバジン。世間で言うところのいわゆるバーバリークロスです。
淡いオリーブ色の単色のようですが、ルーペで見るとベースに山吹色を潜り込ませて織られているのがわかります。
ですので、少し玉虫効果が出て、これが何ともクラシックでいいです。
サイズ表記は、38.40.42.の3サイズです。
大きめの作りなので、これで、M.L.XL.に相当します。
価格145,800円(税込)。
かつては、Bーバリー、Aqアスキュータム、とともに三大コートブランド、と
並び称されたグレンフェル。
他の二つとはビジネスの規模では大きく引き離されましたが、
いまだその真骨頂を見せてくれる、うれしい逸品です。