ブランケットblanketはまあ毛布のことですが、
ひざ掛け大のものをスローthrow と呼びます。
投げるスローと同じ言葉なので、
きっとパッと膝に広げる姿が投網を打つ様子に似ているからじゃないでしょうか。
アイルランド・キルケニー県の寒村グレイグナマナににある
クッシェンデールウールンミルズ。
古い修道院跡をそのまま使った小さなファクトリーは、
原毛から紡績染色機織り仕上げまでを一貫して行っています。
つまりウールの原毛が工場の入り口から入って、
出口からはブランケットが出てくる、
こんな一貫体制はアイルランドでももうここだけにしか残っていないだろうといわれています。
5代続いた家族経営のボスが我が良き友フィリップ・クッシェン。
去年家族で静岡に遊びに来てくれて、一緒に静岡名物のおでんを食べました。
すべての工程をこなす彼ですが、特にその色出しにはとても定評があります。
かっこつけて、色の魔術師、と呼んであげてます。
そのスローやブランケットは質も色も大変良いのですが、問題はサイズ。
日本で売るにはどうにもこうにも、で悩んでいたのでした。
で、私、ひらめいたのです、
150㎝の織り幅に柄が6列とか9列とかの3の倍数でしょ、
だったらこれを3分の1にカットして50センチ幅の細長いサイズにしてみたらどう?
それだ、ワン・サード(3分の1)、グッドアイデアだよ、ヤヒロー(彼はヤイチローと言えず私をこう呼びます)。
ということで出来上がったのがこのシリーズ。
二人の合作なので当店のラベルも付けてダブルネームにしました。
☆まず、多色の細い線が何本にも入ったきれいなストライプのラムズウールのスローを
ワン・サードにして、マフラーにしました。
もちろんストールにしてもスロー(ひざ掛け)にしてもいいです。
グレー系とレッド系。50x180cm。11,880円(税込)。
☆次に、大きなヘリンボーン織のアイリッシュウール・ブランケットをワン・サードしました。
ボリューミーなのでマフラーはもちろん、ストール、ひざ掛けと重宝です。
何よりこの微妙なもやっとした色合いが気に入っています。
グレー系、ブラウン系、ミント系。50x180cm。11,880円(税込)。
アクセサリーとしてもインテリアとしても、
つまり、部屋の外でも部屋の中でも、
どちらへも応用自在の一枚であります。