秋冬の服地のトピックス。まずは「葛利毛織」です。

当店が初めて「葛利毛織」さんにスポットを当てて皆様にご紹介したのが4月のことでした
尾州(愛知県)産地の毛織物ファクトリーの中でも最古参に属し、今では貴重なションヘル織機でゆっくりとやさしく織られる葛利の服地は、近い将来必ずその注目度が増すことだろうと確信したものです。
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その後7月に工場を訪問し、先方の葛谷社長といろんな話し合いをしまして、そこから意気投合でとんとんと話が進み、
この秋冬物から葛利の服地を直接ファクトリーから仕入れられることになりました。
機屋とテーラー屋の直取引というのは、今までの日本の流通ではあまり例のなかったことですので、これはちょっと画期的な進化なのであります。
ま、ともかく、当店は葛利さんと今後ずっとがっちりと太い取り組みをしていきましょう、と固い握手を交わしたわけでして、
このたび早速に約100柄の服地見本を紹介できることになりました。私なりに分かりやすいように並べ替えて何枚かのシートにまとめました。
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ベーシックな無地のサキソニーやフラノはもちろん、グレンチェックやヘリンボーンなど定番の柄物、トレンドを意識した光沢感あるストライプも入ってます。また、某欧州メゾンに輸出しているsuper140’sの美しい服地も含まれています。

クオリティの高さに加え、ユーロ高燃料高のおり、価格というのも国産服地の大きなメリットでして、
大半の生地がスーツで7万円台後半、というバジェット・プライスが実現できました。
また、今までは割高感があり積極的にお薦めしていなかったスラックスのオーダーも、今後は力を入れていきます。スラックスのオーダー仕上がり価格は\29,400~です。