春夏物のスーツ生地、約50着、ションヘル織りの葛利毛織から届きました。恒例の「服地押さえよう会」を始めます。

葛利毛織さんから、春夏のスーツ服地、約50着が
通常よりも割安な価格で届きました。

昨シーズンと同様に「服地押さえよう会」を始めます。

この催事の場合、スーツの仕上がり価格を、服地代金と仕立て代金のふたつに分けています。
ですので、生地だけ先に押さえておいて、もう少し暖かくなってから仕立てる、という、
二段階方式のオーダーも可能で、
この方式が昨年来のこの催事の好評の一因かとも思っています。

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今回の入荷の価格帯は3つです。便宜上、松竹梅に分けました。

梅24,150(生地代)…①タスマニア・ウール100%~90% 12着(写真最上段)
            ②タスマニアウール78%キッドモヘア22% 14着(写真上から2段目)

竹31,500(生地代)…①Super120’sウール100%~90% 8着(写真3段目右列)
            ②キッドモヘア混ツイル(ウール79%キッドモヘア21%) 5着(写真3段目左列)

松37,800(生地代)…①Super140’sウール100%~90% 3着(写真最下段右列)
                  ②キッドモヘア緯(ヨコ)100%(ウール45%キッドモヘア55%) 5着(写真最下段左列)

参考までに、梅レンジの生地(24,150)を、バジェットライン(30,450~)で仕立てると、
スーツの価格は54,600~、となります。

当店のスーツの生地と仕立ての説明については、
https://www.savilerowclub.com/annai/ordersuit.htm
をご覧下さい。

生地代が着分カットの割安代金になっていることだけでなく、
見本帳でなくて実際の大きな生地を拡げて選べることも、このイベントのメリットでしょう。

この春夏、スーツを作りたいけど…という方、どうぞこの機会にご来店下さい。

期限はいつまで、と決めていませんが、途中での生地の追加はありませんので、
展示の格好がつかなくなったところで終了いたします。4月初めぐらいまで、とお考え下さい。

ところで、先日名古屋へ行く用があり、時間があったので、
トヨタの産業技術記念館で綿紡績と織機の歴史を一から学んできました。
豊田佐吉の発明した機械のすごさにも感動しましたが、
その後の織機の自動化コンピュータ化という近代化の歴史の中で、
葛利毛織さんでいまだに活躍している「ションヘル織機」が
いかに旧世代のモノでしかもゆっくりと味のある生地を織れるモノなのか、
ということもよく分かりました。
今どき、ションヘル動かす、というのは、SL走らせるぐらいに、大変なことなんですね。
あらためて、葛利さんの生地のすばらしさが分かったひとときでした。