詳細案内。「アランセーターのカーディガンはないのですか」との多くのお問い合わせにお応えできる、衿付きカーディガン(ランバージャケットlumberjacket)が揃いました。アイルランドのアテナ・デザインAthena Designsから、ボタン型とジップ型、3色、男女あり。

最初に言っておきます。
本来、アランセーターというのはプルオーバー(かぶり)なのです。
その発祥の由来からしても、
また独特の編み柄が最も美しく映えるという視覚的な理由からいっても、
アランセーターというのは本来はプルオーバーしかないのです。
(何をもって「本物のアランセーター」と呼ぶのか、という定義はこちらをご覧下さい)

ただ、そうは言っても、カーディガンはないの、というご要望は絶えません。
確かにニットジャケットとして着られる実用性は捨てがたい魅力です。
実際に、私だって、何枚も持っているアランセーターのうち、プルオーバーとカーディガン、
どっちを多く着ているか、と問われれば、後者であるわけですから。

ということで、待望の衿付きカーディガンの復活です。
恩人・故パドレイグ・オシォコン氏はこのカタチを
ランバージャケット(lumber=きこり)と呼んでいたので、
引き続きその呼び方を継承したいと思います。

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商品の提供はアイルランド・コークのアテナ・デザインに頼みました。
ここは、亡きオシォコン氏とも古くから交遊があり、
優秀なニッター(編み手)をアイルランド国内に多く抱えています。

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毛糸は、アイルランド・ドネガルのドネガル・ヤーン社からの供給ですが、
従前からのマシンニット/ハンドニット兼用の汎用糸ではなく、
近年復活を遂げたハンドニット専用のアイリッシュヤーンを供給してもらっています。
(オモーリャも同じ糸を使っています)

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伝統的はボタン型だけでなく、今回は近代的なフルジップ型も頼んでみました。
うまくできました。

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色は、未染色のブラックシープの毛にライトグレーをブレンドした「ブラック&シルバー」を中心に、バイニン(ナチュラルホワイト)と新色ライトグレーの3色です。(ジップ型はブラック&シルバーのみ)

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サイズも幅広く、レディス向け34"からメンズLの44"まで揃えました。

価格です。これが39,900円なのであります。
えっ、プルオーバーが49,350円で、カーディガンが39,900円?
逆じゃないの? 間違ってない? と思われるかもしれません。
編み手の技量が劣るわけでもなく、使っている糸も同じですしね。

実は、この価格の差こそが、冒頭に触れた「本物のアランセーター」の度合の違いなのです。
どこまでインディビジュアル(一枚ずつが柄もサイズもバラバラに違う)なのかの差であります。
このランバージャケットの方は、どれも編み柄は同じですし、仕上がりサイズもほぼ均一なんです。
(もちろんハンドニットですから多少の個体差はありますが)

安かろう……では決してありませんから、自信の3万円代です。