スーツの生地、春夏バージョンのご紹介が整いました。着分、スワッチ、ともにニッポンが誇る葛利毛織の自信作です。

春夏のスーツ生地の用意ができました。

旧式ションヘル織機でゆっくりと丁寧に織り上げるビンテージ服地を誇る葛利毛織さんから
約50着分が届き、見分けて並べました。

高い方から、ABCに分けて紹介します。
(価格は、生地代(税込)と、仕立て代を合計したトータルの価格(税込)のふたつを記します。
なお、スーツのファクトリーの違い(バジェット・ライン、クオリティ・ライン、クラシック・ライン)については、
こちらをご参照下さい。)

着分生地に関しては、現品限りの特別価格です。
まず生地だけ押さえておいて、もう少し暖かくなってから仕立てに掛かる、という、
二段階分離方式も可能です。

Aランク(Super140’sクラス)
着分生地代39,900

(スーツ上下仕上がり価格、バジェット73,500~、クオリティ96,600~、クラシック122,850)

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☆Super140’s ウール100%
繊維長16.5ミクロンの羊毛を織り上げた、繊細で高級感の漂う服地です。

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☆経(タテ)糸・Super140’s ウール100% x 緯(ヨコ)糸・キッドモヘア100%
経糸にsuper140ウール、緯糸はキッドモヘア100%、
世界でも織られることの少なくなった服地です。

Bランク(Super120’sクラス)
着分生地代29,925
(スーツ上下仕上がり価格、バジェット63,525~、クオリティ86,625~、クラシック112,875)

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☆Super120’sウール78% + キッドモヘア22%
経糸にsuper120ウール、緯糸に英式フライヤーで紡出したキッドモヘアを配合。
光沢感があります。

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☆Super120’sウール80% + シルク20%
Super120のウールにシルクを混入し、自然の光沢を出しました。

Cランク(Super100’sクラス)
着分生地代23,200
(スーツ上下仕上がり価格、バジェット56,700~、クオリティ79,800~、クラシック106,050)

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☆Super100’sタスマニアウール100%
2/78~2/72の豪州タスマニア島の原料を主体に使用しています。

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☆Super100’s タスマニアウール + キッドモヘア経(タテ)40%
英式フライヤー紡出のサマーキッドモヘアを配合、
スキッとした着心地と光沢感が特徴で、ハイレベルな技術を要します。

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☆トラベラー(ポリエステル20%)
ポリエステルの芯にウールを巻いたハイテクな精紡交撚糸。
柔らかなタッチとポリの強さを兼ね備えています。シワになりにくく、旅行着にお勧めです。

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着分だけでなく、今年の最新生地が揃ったパンチも届きました。

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いつものように、それを分解して当店なりに並べ替えをしたパネルで
分かりやすく展示しました。

同時に、英国生地のハリソンズやドーメルも春夏版に切り替えました。
店内の展示はこんな感じになっています。

まだまだ寒い時期ですが、まもなく3月になれば、春の陽気が時折訪れる日もやって来ます。
昨年の日本は3月の中旬下旬の商いがほとんどできない状態でしたし、
今年もまた夏になればスーパークールビズやらで「装う楽しみ」が追いやられる季節がやってくることでしょう。
つまり、春夏のスーツを楽しめる期間は案外と短い、ということ。
だからこそ、しっかりとその期間を楽しみたいモンじゃないか、と思うのです。