しばらく閉じたままでしたレッド・レーベルのブログサイトを再開しました。
まずはアウターの旧品5つを載せました。
今後も少しずつ更新していきます。
この頃思うのですが、ダウンウェアと言うのは、
アウターコートの素材のひとつではなくて、
もうダウンウェアというひとつの独立したジャンルを確立したものなのではないか、
ということです。
そのいろいろあるダウンウェアの中で、
ヨーツェンという素晴らしい商品を扱うことができたのは
とても幸運なことだと感謝してます。
今年もヨーツェンから大きな箱が届きまして、
半分は既に1月に予約注文を頂戴した分、これは既にほとんどの方に納品させていただきました、
残りの半分が以下の店頭での販売分です。早速紹介します。
☆メンズ・Arctic 189,000円(税込)
大きなネズミみたいな動物ヌートリアの色ということです。
ミディアムブラウンですが、確かに何色と呼びにくい色、でもいい色ですよ。
☆メンズ・Mikael 162,000円(税込)
ショート丈のスポーティなモデル。ネイビーとレッドのコンビネーションです。
ダイヤ状のキルティングは胸から下の部分にだけ入ります。
脇ポケと胸ポケの3つの赤いファスナーは「止水ファスナー」です。
☆メンズ・Austin 91,800円(税込)
ライトコレクションからのチョイスで、昨年から継続のモデル。
わずか500gで内ポケットについた小さな袋に収納できます。
キルティングジャケットの感覚で着てもらえます。
トラベルウェアとしても。
グレーっぽいMud(泥!)という色とネイビーの2色あり。
☆レディス・Erica 129,600円(税込)
着丈約92cm。人気の継続品番です。
フードをくるっと丸めると優しい印象の衿になります。
☆レディス・Tiffany 151,200円(税込)
ウェストのシェイプがきれいに見えるカッティングとサイドベルトが特徴のモデルです。
着丈約87cm。
PortRoyalのみ。
☆レディス・Linda 97,200円(税込)
ライトコレクションから、膝丈のモデルを選びました。
着丈約94cm。
ダイヤモンドのキルトカットは、胸元から裾へむかってサイズを徐々に大きくし、
ダウン量を絶妙にコントロールしてます。
フードの周囲もぐるりとジッパー。
身頃内側の収納バッグに収めて、ホラ、このとおり。
何の宣伝もしてないのに、
「なんだかフィンランドのヨーツェンっていうところのダウンがいいらしい」
という口コミからの問い合わせが年々増える、こんなブランドはなかなかないぞ、
と思ってます。
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以下は読みたい人だけ読んでくれればいいです。
1950年代の英国沿岸警備隊の使っていたPジャケットがベースになっています。
これを徹底的にレプリカナイズしています。
どこまで徹底的かというと、衿、袖口などに配されたレザーのディテールや
袖口内部の緩急二構造のリブ仕様、はもちろんですが、
何よりもその素材そのものの開発にあります。
一般的なメルトンは織ったあとに茹でて縮める、ということで目を詰まらせるのですが、
こいつは、度詰めでキチキチのカチカチに織ることだけでこれだけヘビーな生地を織り上げていて、
こうじゃないと何十年着られる服にならないだろ、というのがナイジェルの言い分なのです。
だから堅いです、重たいです、だけどこれがリアリティのあるPコートなんです。
ネイビーにブラックレザー使い、82,080円(税込)
グレンフェルは英国のコートのブランドですが、
そもそもはこのグレンフェル・クロスという生地がその由来になっています。
極地医療に貢献するグレンフェル卿の崇高な思想に共鳴した綿織物の工場主が、
グレンフェル卿のために探検に役立つ理想の生地を作ろう、と苦難の上に織り上げた
軽量で防水防風の高密度綿織物生地、それがグレンフェル・クロスです。
一時期製造が途絶えていましたが、数年前に復刻版ができ、
現在は商標登録された特殊な生地として
グレンフェルのコートにだけ使用されている生地です。
このグレンフェル・クロスを使ったシンプルなコートFarrington、昨年に引き続き、今年も入荷しました。
ウェストが少しシェイプしていて、美しいシルエットです。
ベージュは昨年同様に裏地なし、袖裏もなし、の一枚仕立て、
ネイビーは、背にハウスチェックの裏地、袖にもキュブラの裏地、を付けました。
135,000円(税込)。
普段の生地選びはバンチと呼ばれる見本帳から選びますが、
時々バンチにない生地が買える機会があります。
今までは店頭でのみご紹介していましたが、
せっかくだからここで記事掲載をしてみます。
今シーズンから取り扱いのスタートした英国ロンドンのマーチャントブランド「W.Bill」からの出物です。
正確なウェイトは不明ですが、カシミアのジャケット生地としては薄手に属しますので、
フラノのブレザーなどよりも軽くふわりと着られます。ジャケット参考価格94,000円(税別)。
☆W.Billドネガルツイード(ヘビーウェイト)チャコール猫足斑無地調
同じくW.Bill から、アイルランドドネガルツイードのヘビーウェイトもの。
この手の生地は、ヘリンボーン織はよく見るのですが、
斑目の杢調な無地ライクなものはなかなか手に入らないので、現物買いしました。
参考価格、ジャケット88,000円、コート115,000円(ともに税別)。
ドーメルはパリの会社ですが、生地はほとんどが英国製です。
キャバリーツイルとも呼ばれる綾織の生地で、
乗馬用のコートやジャケットに好んで使われます。
茶系の無地に見えますが、実はブルーやピンクなど10色ぐらいの色が織り込まれていて、
深い味わいがあります。
ジャケット参考価格89,000円(税別)。
☆Dormeruilアマデウス・ジャケッティング
ドーメルのジャケット生地で、スーツと同じぐらいのウェイトなので、
秋も春も万能に使えるのがアマデウス・ジャケッティングです。
一般にジャケット生地はスーツ生地よりも季節感を打ち出すことが多くて、
どうしても夏はより夏っぽく、冬はより冬っぽく、という生地の多い中、
このくらいの厚さ(薄さ)のジャケット生地は意外になくて、
持ってて重宝な生地であります。
ひとつは、ブルー系の極小千鳥格子、
もう一着は、ブラウン地に紺色使いのマイクロギンガム。
もちろんどちらも英国製です。
ジャケット参考価格89,000円(税別)。
はやろうがはやるまいがケープ専門で50年のジミー・ホリハン。
ジミーとは六本木の居酒屋で一緒に飲んでからかれこれもう20年の付き合いになります。
ケープは一見構造が簡単に見えるので誰でも真似できそうなのに、ところが真似ができない、
シンプルゆえに上手か下手かがごまかしなく製品に出てしまうんでしょうね、
やはりケープ一筋50年、は伊達じゃないです。
☆新作のショートタイプALDA
ふんわりとしたシルエットなのに実は9つのパーツで縫い合わせている複雑なパターンで、
その中に、背中のボックスプリーツや、腕部分のタック取り、スリットポケットなど、
うまく入れ込んでいます。
素材はアイルランド・ドネガルのネップ入りツイード。
ツイードと言いながらも一番軽いウェイトのモノを選択していますので、
重たさは全く感じません。
モスグリーン系とワイン系、ウール100%、48,600円(税込)。
☆昨年と同モデルのロングコート型No.8635
ケープのドレープ感を生かした袖付のコートタイプで、
昨年も好評のモデルの素材置き換えです。
二つの全く異なる素材をあてがいましたので、印象はかなり異なります。
まずこのカラフルなチェック柄は軽量の手織りドネガルツイード、ウール100%。
使っているカラーリングがとてもユニークで、
近年Avocaなどでも注目されている「新しいアイリッシュカラー」です。
他方は、万能な紺無地で裏が同系色のタータンチェックのダブルフェイス。ウール100%。
おとなしいけどよそにない独特のシルエットは分かる人には分かる違いです。
どちらも79,920円(税込)。
☆ロングセラーの一枚布ケープNo.9132
一体何年売り続けているのか、毎度おなじみの一枚布ケープです。
小さく畳むとタンスにしまえる、和服にもいい、といつも好評のこれですが、
誰でもかっこよく着こなすには、実はひとつだけコツがあります。
店で接客を受けた人はみなさんご存知でしょう、そうハイそのことです。
ぜひ店内でお試しください。
カシミア25%ラムズウール25%ピュアウール50%、39,960円(税込)。