オーダーシャツ (レディスのワンピースも)

「誂える」アイテムの中でも、ダントツで受注数が多いのがシャツです。メンズレディス合わせるとその数は年間で400枚を超えますから、単純に平均して毎日1-2枚ずつ注文が入っている計算になります。ドレスシャツだけでなく、カジュアルのシャツのオーダーもかなり増えてきました。柄数は約500柄もあります。

ファクトリーはドゥワンソーイングで、岡山県の瀬戸内海に面した古くからの大造船所の近くにあります。

価格帯はピンキリで幅が広く、キリは9,000円代からピンはイタリア製生地で2万円代後半までですが、13,000~17,000円あたりが中心です。

生地の品揃えの奥行きはキリもピンも力を入れていて、
キリの方で言うと、中国製の生地で中国の縫製工場(経営は日本の会社)のディフュージョンラインを2018年から加えました。
型紙や仕様は従来と全くそのままに、生地とファクトリーを中国に変えることで、低価格を実現しました。一枚9,000円(税別)の均一価格。

同様に、リンクルフリー(ノーアイロン)のコレクション(右)は、
すべて綿100%で10,000円(税別)です。

中心価格帯(13,000円~17,000円ぐらい)、このゾーンは大変充実していています。

特に、カリビアンコットンと呼んでいる生地は定評の定番で、
100番手/120番手の双糸(2本撚り)をガス焼き(ガスバーナーの炎の中を一瞬通す)した独自の糸で織られたシャツ生地は、国産生地の中でも最高ランクと自慢していいレベルです。

季節を問わず通年対応する素材が多くのですが、その他、夏向きに通気性重視のからみ織モノやリネンやニット素材、冬向きの保温性あるネルや起毛素材、など、
季節対応もバリエーションが豊かです。

ピンに属する欧州インポート生地(2万円前後)。イタリアのアルビニ、モンティ、カンクリーニなど数社から入荷しますが、一番のおすすめはトーマス・メイソン。もともと英国のブランドで伊企業に買収された後はイタリア生産に代わりましたが、未だに英国ブランドらしい色出しや風合いを色濃く残しています。

イベントの仕掛けが多いのもオーダーシャツの特徴でしょう。
有料オプション数個を期間限定で無料にする「オプションフェア」、
高級生地や麻、ニット素材だけを値引きする、「いい生地だけ3000円off」、
また、トーマス・メイソンの特定生地だけをサービスプライスで提供する「トーマス・メイソン・フェア」などの企画も実積があります。
夏場には、ハンパ生地やお買得生地の現物を集めて「エコノミー・サービス」も企画しています。
シャツは通年アイテムゆえに、いつでもいいや、という気持ちになりがちなので、こういうイベントにタイミングよく乗ってもらうことで、じゃオーダーしようか、という気持ちの背中を押しています。

最後に、初めてオーダーシャツのご注文にお越しになる方へ。
ご注文に際しては、メジャーでの採寸だけでなく、試着見本を数着お試しいただきますので、試着のしやすい服装にてご来店下さいますようお願いいたします。

さて、レディスについて書いてませんでした。レディスにはレディス独自のパターンを用意しています。また、レディスの割増価格は2020年秋から廃止となり、メンズと同価格となりました。
上記に述べたすべて(中国製を除く)の生地は、レディスでも対応します。

また、リバティプリントは、メンズでもたまに入りますが、やはりレディスのご注文が多いです。

加えて、レディスだけのアイテムとして、ワンピースがあります。12,000円の追加でどの生地でも対応します。