入荷速報。スコットランドのベッグBegg & co.から、リネン&コットンのスカーフ。タータン、グラデーションボーダー、さらに大判のカモ柄入りまで。

あまたあるスコットランドのマフラー屋さんブランドのなかで、

間違いなく一番ファッショナブルな提案をするのが、
ここ、ベッグBegg & co.でしょう。
しかも常にスコットランドらしさを見失わない、という企画姿勢が好きです。

今シーズンのスカーフ類、組成はすべてコットン70%リネン30%です。

☆暖色マドラス系
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☆寒色ゴードン系
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☆ミリタリーブラックウォッチ系
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幅50 x 長さ180cm。12,000円(税別)。

☆デニムブルー系の6色グラデーションボーター
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幅50 x 長さ180cm。12,000円(税別)。

☆大判、ベースにカモフラージュ柄をうっすらとプリントし、
そしてチェック状に色分けしています。

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14ss_begg_camoblue2←ブルー系

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14ss_begg_camoorg2←オレンジ系。
幅80 x 長さ180cm。15,700円 (税別)。


入荷速報。今治の工房織座からITOブランドの新作スカーフ「コントラスト・シルキー」到着。今度は、リネンとシルクの「昼夜織り」という美しいテクニックです。

古い力織機を使い、スローに丁寧に織り上げることで、
びっくりするようなすごい技術をさりげなく、そして美しく提案してくれる、
今治の工房織座、「ITO」ブランドです。

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今度の提案は「昼夜織り」です。
全長190㎝を約26㎝ごとに7段階に表地と裏地のすくう糸の量を徐々に変え、
昼で始まった表情が、7段階後には、真逆に、深夜になる、という、
グラデーションが美しいストールです。
昼=光沢のある滑らかなシルク、夜=涼しげなシャリ感のあるリネン、
なので「昼夜織り」であります。

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リネン57%シルク43%、幅40cm x 長さ190cm(フリンジ込み)。15,000円(税別)

配色は以下のとおり。5色採用しました。

左に書いた色が緯(よこ)糸のリネン(=昼)で、右に書いた色が経(たて)糸のシルク(=夜)、です。

(A)ホワイト(リネン)~ピンク(シルク)
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(B)ホワイト(リネン)~グレイ(シルク)
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(C)オレンジ(リネン)~グレイ(シルク)
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(D)グリーン(リネン)~ライム(シルク)
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(E)レッド(リネン)~ブルー(シルク)
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イベント開催。タータンスカート(オニール・オブ・ダブリン)の予約会、今年も始めます。3月23日(日)まで。新作として、ブラッシュド・チェックの変わり柄タータンも増えています。


毎年3月期の恒例、
オニール・オブ・ダブリンのタータンスカート予約会、
生地見本の準備が例年よりも順調に進みましたので、
早めにスタートします。

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毎年当たり前のように私たちはやってますが、
でも考えてみたら、これだけの色柄のタータンを、色柄や丈やサイズが一枚一枚異なる注文として出して、それを間違いなくちゃんと作ってもらえる、
なんていう面倒な予約会、
やってるのは、きっと世界でもウチぐらいなもんじゃないか、と思います。
今までちゃんと継続しているから今年も継続できる、と言う、
多分一度止まったらもう再開は難しいだろう、と思います。

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概要は昨年と大きく変わってはいません。
価格も昨年と同じで行くことにしました。為替を考えるとコストアップにはなっているのですが、昨年度大幅な値上げをしたばかりですので、
今年は据え置きにしました。

参考までに価格を例示しますと、最も売れ筋の、毛100%タータンチェック56㎝丈キルトスカートで24,000円(税別)です。

ちょっと変わったタータンも登場してます。

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ニードルパンチという手法で起毛したような効果を出しているシリーズが増えました。
また昨年来好評の、ドネガルツイードタッチや、プレーンサキソニー、など、
無地の一群も相変わらず高い注目度です。

サンプルもいろいろありますから存分に悩んで下さい。
出来上がりは10月中旬以降を予定しています。

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締切は3月23日(日)です。この直後にすぐに現地へオーダーを流しますので、
この締切は厳守でお願いします。

なお、この予約会はご来店のお客様に限っての受付を原則としておりますので、
どうかご了承下さい。
(過去に当店で該当商品を購入の実績があり、どうしても期間中にご来店になれない方には、例外的に受付を容認できる場合があります。当店までご連絡下さい。)


入荷品の紹介。キプリスの革小物類。財布や名刺入れなど、クオリティや技術、使い勝手、価格の妥当性ということなら、私はむしろこちらの方がお気に入りです。【後編】

前編より、引き続いてのご紹介です。

レーニアカーフ(素仕上げ)の二つ折り財布…コイン入れはボックス型。13000円(税別)。


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この財布には不思議な因縁があります。
実はこのカタチ、かつて当店開店二十周年記念の別注品として、
私の方からもキプリスにお願いして型を起こしてもらったものなのです。

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数も結構作りましたから、未だ愛用していただいているお客様も多いことと思います。
コインケースのカタチは絶対これじゃなきゃ使えない、と、当時は無理にお願いしたのです。
もともと当店別注品だけに使われたデザインでしたが、
その後一般品番にまで採用されるようになっていったものです。

で、私は当然その二十周年のときの別注品を長年愛用していたのですが、
実は昨年一月にパリの空港で落としてしまいまして悲観に暮れ、
その後はこのキプリスの一般品を購入し今使っている、という次第。
4色展開で、写真は、チャとグリーン。

ナチュラルコードバンの馬蹄形コインケース…13000円(税別)。
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単独で持つコインケースなら、馬蹄形に勝るものはありません。
片手でコインの出し入れが容易に出来て、決してこぼすことがなく、
しかも構造がシンプルなので、壊れることもない、
丸っこいカタチはポケットに入れても邪魔にならない、

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と、小銭入れは馬蹄に限る、なのですが、
このカーブを縫うのが大変でして、なかなか職人の確保が難しく、
また、そのコストも年々高くなっていますので、
そのうち世の中から消えてしまう運命となるやもしれません。
馬蹄形小銭入れ、手に入れておこうと思われる方は、早めの入手をお勧めしておきます。
写真の1色のみ。

型押しキップのジップ・ワレット…特許のハニーセルがすごい。20000円。

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近ごろ人気急上昇の財布が、このジップ・ワレット。
男性でも、財布をポケットを入れるという先入観をなくし、
女性のように、カバンに入れたり、手持ちで持ち歩く、という人が増えているのでしょうね。
で、これ、ホントに良くできてます。

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まず、楽しくて仕方ないのが、ハニーセル、と呼ばれる蜂の巣状のカード収納部。
パテントものだそうで、カードが一目瞭然でサッと取り出せます。
また、コインケース部分には下側に充分なマチが付いていて、最後の一円まで取り出しやすい工夫が施されています。
あと、意外に重要なのが、ジッパー部分にどれだけ「遊び」が取ってあるか、なんです。
ここに「遊び」がないと、実際にパンパンにモノを入れるとジッパーが閉まらなくなってしまう、機能不全に陥るのですが、
コイツ、充分すぎる「遊び」を取っています。

オイルが染み込んだ型押しキップは、付いたキズがそのままいい味になってくれる革ですので、
気にせずガンガン使えます。
それと、内側も布を使わずすべて革で作られている、という点もポイント高し、です。
4色展開ですが、これは、クロがイチ押しでしょう。


入荷品の紹介。キプリスの革小物類。財布や名刺入れなど、クオリティや技術、使い勝手、価格の妥当性ということなら、私はむしろこちらの方がお気に入りです。【前編】

当店で革小物類といえば圧倒的なシェアを持つのは、英国のホワイトハウス・コックスですよね。
20年以上も前から扱い続けてきて、私自身も「育ててきた」という自負があります。
もちろん素晴らしい商品の数々ですが、
「でも個人的には国産のこっちの方がいいと思うんだよね」という物がいくつかあって、
それだけはキプリスの商品を仕入れているのです。

ボックスカーフの名刺入れ…3面一枚取り・底部は中折れマチ。20000円(税別)。

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「名刺入れこそ一番いい物を持ちたいものだ」と言うのが私の持論です。
何しろ、財布や手帳よりも他人の眼前に見せる機会が多く、しかもそれが仕事上の取引相手と初対面というケースが圧倒的に多いからです。
しくじったら取り返しの付かないほどの最も重要なビジネスシーンを、
名刺入れは常にあなたと共にするわけです。

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私が30年以上使っているのが、これと全く同じタイプのものです。
革は仏アノネイの最高級ボックスカーフ。
これを3面、つなぎでなく一枚革で、
菊寄せなどの江戸伝来の技術を惜しみなく使い、丁寧に仕立てています。
これは底部のマチを、中折れマチという一番手の掛かる大変な折りマチで処理するから出来る芸当です。
繊細でスッキリしているのに、抜群の収容力、それていて丈夫で長持ち、と、
30年使っていてひとつの不満もありません。名刺入れの王様です。
お勧めカラーは当然クロです。

★レーニアカーフ(素仕上げ)の名刺入れ…側部は風琴マチ。8000円(税別)。

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ポックスカーフほどのグレードと収容力は必要ない、ということなら、
第二候補としてお勧めする名刺入れがこれです。
私はこれを長女の就職祝いのひとつとして与えました。
特徴はアコーディオンのような、その名も風琴マチ、
こういうふうにマチが外へ向けて付いていないと、たくさんの名刺が入らないのです。4色展開です。写真はワイン。

レーニアカーフ(素仕上げ)の束入れ(長財布)…側部は風琴マチ。16000円(税別)。

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私がかつて「落語・芝浜の財布ってこういうのだったんじゃないか」と言ったのがこの束入れです。
菊寄せで細かく縫われているので、
たとえ百枚のお札を入れて背広の内ポケットに納めても、角が当たったりせずふんわりと身体に沿うように曲がってくれる、
理想の長財布としての使いやすさは、江戸古来の技術のたまもので、
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かつては着物の帯の腹に入れられていたということを聞くに付け、私は芝浜を連想してしまうのです。
4色展開で、写真はブラック。

以降は後編に続く。


入荷速報。アイルランド「マッキントッシュ・レインウェア社」のマック・コート、久々の入荷です。男女とも、定評の乗馬コートタイプです。

今回のアイルランド出張の収穫のひとつが、
半年前に連絡が途絶えていた「マッキントッシュ・レインウェア社」の代表カンペリ氏と会えたことでした。

商売の再開を約束し、まずはすぐに納品できる商品をピックアップし、それが先日店に届きました。

★メンズ・乗馬コート

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内側の足通し、背中の雨降らしステッチ、フロントの錠閂留め、大きなセンターボックスプリーツ、フラップが少しスラントした腰ポケット、など、
乗馬のイメージをふんだんに盛り込んだマックコートです。


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ラグランスリーブなので、スーツの上からも充分に着られます。
もちろん生地は3層構造の蒸れない防水綿生地で、ドライクリーニングも可、という定評素材。

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インク(青みのある黒)、グレー、キャメル(ベージュ)、プティ(オフ白)、の4色。64,500円(税別)。

★メンズ・ショートマック

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セットインスリーブのスッキリした定番モデルです。
在庫がこれ一枚だけあったので取ってきました。
腕が細めなので、スーツの上からはちょっと難しいかもしれません。
チェンジポケットが左側にある、というのは大変珍しい。

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キャメル(ベージュ)のみ。64,500円(税別)。

★レディス・乗馬コート

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肩のヨークが特徴的です。ラグラン袖ですが腕廻りもスッキリです。

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インク(青みのある黒)とレッド。64,500円(税別)。

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「マッキントッシュ・レインウェア社」の商品には、
以前はこのラベルが付いていましたが、
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商標に関して無用な係争は避けたい、という社の意向から
現在はこのラベルが付いています。
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もちろん、商品のクオリティに変化はありません。
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それから私が「マッキントッシュ」について調べて書いたかつての一文も
ここに再掲しておきます。

この原稿、執筆当時は私の知らないところでコピーにコピーが重ねられて
一部で物議を醸したらしいのですが、

もうほとぼりも冷めたみたいなので、
お暇のある方はご笑覧いただければありがたいです。