おことわり
 過去の掲載分につきましては、掲載した当時の記事を加筆訂正せずにそのまま掲載しております。
 現在は取り扱っていない商品も載っておりますので、ご了解下さい。
 
[05FW32]レントゲン、ギロチン、たくあん。この共通点は何?
(2005.12.09 21:55)
 「マッキントッシュ」と聞いて、思い浮かべるものはなんでしょうか。
 多くの方はアップル社のパソコンでしょうか。これは真っ赤な姫リンゴが語源らしいです。建築やインテリアの方面の方からは、英国グラスゴー出身の建築デザイナーの名、という答えもあるでしょう。菓子業界に詳しい人ならば、チョコ菓子「キットカット」の最初の製造メーカー名だったこともご存じかもしれません。
 私の手元の辞書を引くとこう書いてあります。
 「mac(k)intosh 名詞U ゴム引き防水布;C 防水外套(がいとう)【略 mac(k)】.」
 つまり、レインコートのひとつで、その名はCharles Macintoshという人が1823年にコールタール・ナフサが生ゴムを溶かす性質に着目して布の裏にゴムを張り付けることを発明したことに由来します。
 ザ・ビートルズが故郷リバプールの日常風景を描いた曲「ペニー・レイン」にもこんな歌詞があります。♪And the banker never wears a mac in the pouring rain. - Very strange!♪ (で、あの銀行員は土砂降りの雨でも絶対マックを着ないんだよ。変な人だね)
 このように、欧米ではmackintosh(mac)はレインコートの別称として一般的に広く知られた言葉となっています。世の中には、レントゲン、ギロチン、コンドーム、沢庵(たくあん)、隠元(いんげん)、など、発明者の名前がそのまま一般名詞になっているものが数多くありますが、マッキントッシュもまたそのひとつなのです。
 なので、以下の説明で私が言うところのマッキントッシュ(マック)とは、あくまでも普通名詞としてのマックコートであることをまずお断りしておきます。

 さて、このたび当店に入荷したのは、アイルランド製のマックコートで、ブランド名は「Mackintosh of Ireland」と言います。マックコートを作るメーカーは英国にもありますが、このアイルランドのマックは多くのお店が扱っている英国製のものとはいくつかの違いがあります。
 決定的な違いは、その素材です。綿と綿との間に挟んである防水素材が生ゴムではなく、ポリウレタン系のハイテク素材がサンドイッチされています。なので、ゴム臭さ、硫黄臭さ(生ゴムを貼るのに硫黄を使うため)がないことはもちろん、通気性があるので蒸れることもなく、また長年使用しても三層構造がはく離してしまうという事態も起きません。生ゴムは冬にはパリパリに硬く冷たくなり逆に夏には溶け出したりすることがありますが、そんな心配も無用です。何より、ドライクリーニングも水洗いもOKというのが嬉しいです。
 縫製面では、縫い目の裏からテープを糊貼りするという作業を施していません。なのでどうしても縫い目からは水が若干浸み入ることもありますが、タウンユースには全く支障はありません。むしろ、ゆくゆく糊が劣化してきてテープ貼りがベロベロと剥がれてくるという悲しい思いを心配する必要がない、という安心感を優先させています。
 つまり、19世紀の先端技術として誕生したマッキントッシュの21世紀型バージョン、ということです。

 さて、ようやく商品紹介にまでたどり着きました。
 
★メンズ
※ショートマック…ベーシックな定番スタイルですが、日本人向きのサイズに修正していますので、コンパクトな仕上がりになっています。インク、オリーブ、タン、の3色。M、Lあり。\59,800。
★メンズ
※乗馬コート…ラグラン袖、Aライン、スラントポケットの乗馬モデル。内側には足通しやチェスト錠までしっかりと装備されています。ビジネススタイルで着るにも適しています。欧州サイズのS(日本のMとLの中間くらい)のみ。インク、ブロンズ、タン、の3色。\65,700。
★レディス
※ベルト付きショートマック…これも日本人サイズに修正してますので、シルエットは大変スッキリとしています。1サイズ。インク、タン、ブロンズ、レッドの4色。\62,500。
 「うん、品物が良いのはよく分かった。でも、雑誌によく載ってるマッキントッシュとは別物なんでしょ。ということは、これはやっぱりニセモノじゃないの?」
 と、まだ疑問に思っている方もおいでかと思います。その辺のことを語ると長くなりますので、別項を設けました。詳しくお知りになりたい方はこちらをお読み下さい。ここでは結論だけを申しますが、断じてニセモノじゃありません。
 
[05FW31]ダブリンと大阪を静岡が仲人した…
(2005.12.09 21:50)
 アイルランド・ダブリンのクレオにまたクリケットジャケットを注文しようと思い、問い合わせをしたら、もうほとんど生地が残ってない、という返事がありまして、それじゃ、ということで、ある分だけの生地を送ってもらいました。
 ドネガルツイードの軽量な手織り生地で、独特のグラデーションチェックの柄です。ベージュがベースカラーですが、 赤ありピンクありブルーあり、と複雑に色が入り込んでいます。
 さてこの生地をどこの工場に入れたら一番「らしい」ジャケットができるだろうか、と思案の末、 今シーズンから展開している大阪のハイペリオンに作ってもらうことにしました。ずっと下の[05FW30]で紹介した職人さん丸縫いジャケットの出来があまりにも良かったからです。
 で、届いたのがこのジャケット。思っていたとおりの仕上がりに、両者を取り持った私としては、仲人冥利に尽きる、といったところです。
\59,850。
 
[05FW30]「愛蘭土より出ずる漁師」の話
(2005.11.14 20:34)
 アイルランドのニット・ブランド「フィッシャーマン・アウト・オブ・アイルランド」は、他のアイリッシュのニットメーカーとはひと味違い、いい素材を使いながらもコンセプトは今日的、という楽しさのある商品を提供してくれます。
★メンズ
※ポロ衿のプルオーバー。ボタンが衿の先まで付いているので、全部締めるとハイネックに、逆に全部開けるとVネック風に、と、いろんな表情を楽しめます。
 ネップ・ツイード調に見える素材は、メリノウール73%シルク12%カシミア5%ビスコース10%という複雑な組成でふんわりと軽くそしてヌメリ感もある独特の風合いです。
 木製のボタンというのもいいですね。
 S、M、L、の3サイズ。\23,800。
★メンズ
※ラムウール100%のリバーシブル。二枚合わせではなく、一枚のニット地の両面使いなので、決して分厚くなく、むしろスウェットシャツの感覚です。片面(上写真)はツギハギがアクセントになったトレーナー風、ひっくり返すと(下写真)ノーマルな丸首セーター、という変わり種。MとL。\19,800。
★レディス
※アンティック調のフック金具やサテンのリボンのイメージがちょっとジプシー感覚なので、ボヘミアン・ジャケットと呼ぶことにします。
 素材は、ウール80%ポリアミド20%のミックスした色調です。\19,500。
★レディス
※肩と袖と背中半分だけのセーターで、デザイナーの方ではシュラグ(shrug=肩をすくめる)と呼んでいます。
 袖口は少しペル気味です。メリノウール95%カシミア5%の糸で、たった5%のカシミアなのにちゃんとヌメリ感が出ています。 \12,900。

★レディス
※畳んであると「どうやって着るんだろう?」と考えてしまうのが、コクーン・カーディガンです。
 コクーン(cocoon)はカイコの繭(まゆ)のことで、まさに繭玉に包まれているような感覚の不思議なドレープが生まれます。
 付属の袖部分はケーブル編みで、親指用の穴も開いているんです。
 メリノウール95%カシミア5%。\22,000。
 
[05FW29]デンツとソースの共通点とは?
(2005.11.14 16:40)
 ウースターソースは、イングランド西部のウースターにあるリー・アンド・ベリンス社が 1840年頃に作り出したのがその発祥と言われていますが、その同じウースターの地でソースよりもさらに約60年前の1777年に革手袋を作り始めたのがデンツの創始者ジョン・デントでした。
 以来約230年、数々の英王室関係者に愛され続け、現女王の即位手袋も手掛けているのが、デンツなのです。



 左写真は、南米アマゾンで捕れたペッカリー1頭分の原皮。
 これで、新聞広げたよりちょっと小さいぐらいですから、貴重なんですよね

 革手袋の価格グレードの違いというのは、
@何の革を使うかA手縫いか機械縫いかB裏地の材質は何か、ということで決まってきます。
 今年の入荷品をその順番にご紹介しますと、以下のとおりです。

☆メンズ
※ペッカリー/手縫い/裏地なし…コルク、バーク(焦げ茶)、ブラック、ハンターグリーン(新色)、の4色。 7.5と8.0の2サイズ。\40,950。

☆メンズ
※ディアスキン(鹿革)/手縫い/裏地はカシミア100%(取り外し可能)…ネイビー、ブラック、ハンターグリーン(新色)、の3色。 サイズ8.0のみ。\39,900。

☆メンズ
※ツートン・ディアスキン/機械縫い/裏地ラムウール100%…バーク(マチ部分はタバコ)x裏地スカイブルー、ブラック(マチはハンター)x裏地レッド、の2色。サイズ8.0のみ。\24,150。



☆メンズ

※ディアスキン/機械縫い/裏地ラムウール100%…ブラック(裏はレッド)。サイズ7.5のみ。\22,050。



☆レディス

※ヘアシープ(羊革)/機械縫い/裏地はシルク100%…ネイビー(裏はイエロー)、ブラック(裏はピンク)、の2色。 6.5と7.0の2サイズ。\24,150。



☆レディス

※ヘアシープ/機械縫い/裏はラムウール100%…ダークブラウン(裏はベージュ)、ネイビー(裏はミントブルー)、ブラック(裏はローズピンク)、の3色。 サイズ6.5のみ。\22,050。
 
[05FW28]クレオのエラボレート・アラン、2005年の新作です
(2005.11.14 13:27)
 ご自分で手編みを良くたしなむ方ほどに「素晴らしいハンドニットねぇ、とても私にはここまで編めないわ」と高い評価をいただくのが、クレオのエラボレートアランです。

 クレオからの厳しい注文をこなせるのは、アイルランドでも腕に自信のある熟練ニッターだけですので、編みのテクニックの緻密さももちろんですが、手編みでありながら腕回りを細くしていたり、ウェストにシェイプをかけたり、と細やかな配慮がされているのです。
 また、アルパカ50%ウール50%という太いのに軽い糸のおかげで、見た目はざっくりしているのにとてもふんわりと柔らかい軽〜い着心地で、何だか心までぬくぬくと温かくなってくる優しさがあります。
 男物のずっしりしたハードなアランセーターとは全く異なる、女性らしさに溢れた美しいハンドニットです。

 当店では、クレオと綿密な打ち合わせをし、毎年2型ずつ、現代の日本女性にマッチする新しいモデルを提案しています。
 今年はカーディガンとプルオーバーのふたつです。

@マーガレット・ライアンさん(ティペラリー在住)のカーディガン

 事前の打ち合わせ通り、サイズはコンパクトに仕上がりましたので、着膨れ感はなく、とてもスッキリと着られます。
 衿は、写真のように、立てても、開けても、曲げても、3通りの表情が付けられます。
 陶器のボタンもいいアクセントになってますね。
 色は、オフホワイト、ミュートピンク、ミックスネイビー、の3色。\75,800。

Aパール・ストロングさん(ドネガル在住)のチュニック・プルオーバー

 実はこの二枚は、同じ柄ですが編み手が違います。
 左のサックス系のものが、最初にパールさんに編んでもらったサンプルのモノ。
 で、「仕上がりOKですから、他の色も同じようにパールさんに編んでもらって下さい。」と クレオに指示をしたのですが、何とパールさん、高齢のためか、体調を崩した末に亡くなってしまったそうで、急遽代わりの人に編んでもらったのが右のバター色のモノ。同じ指示で編ませたのになぜか着丈が少し長くなっています。このあたりが手編みセーターの難しいところです。
 ご覧の通り、とてもナチュラルにウェストシェイプし、腕回りも細めに仕上がっています。\72,800。
 
[05FW27]世界一の確信をますます深めました。
(2005.10.30 20:48)
 今年一月、厳寒のフィンランド、ヘルシンキ郊外の工場まで訪ね、友情の絆を結んだヨーツェンから、ダウンジャケットが届きました。


☆メンズ
※定番の北極圏モデル「アークティック」\92,400。もう語るまでもないでしょう、零下30℃も大丈夫の完成されたモデルです。
 フード、ファー(raccoon=あらいぐま)、とも取り外し可能です。今年は、ネイビー、ブラック、グリーンの3色展開。
☆メンズ
※ダウンは着たいけど、モコモコ感がどうも苦手、というビジネスマン向けに用意したのが「カルロ」です。\83,800。
 ダウンにありがちなスポーティさを排除するため、シェルには光沢感のないデュポン社のコーデュラナイロンを使用しています。
 モコモコ感はないけれど、ダウンはたっぷりと入ってます。スーツの上から通勤時に着る、というのには打ってつけでしょう。ブラックのみ。
☆レディス
※ウェストをシェイプさせた細身の新型に、当店別注でフードにラクーンのファーを付けました。(フードもファーも取り外し可能)
 スタイリッシュ、かつラグジュアル、かつ機能性、と、いうことなし、の「ソニア」。ブラックとアイスブルー。\92,400。
 





 せっかくマイナス20℃の中、工場まで行ってきたのですから、ちょっと工場見学レポートもいたしましょう。
 ダウンのコートや布団、寝袋の製造現場ということで、もしかしたら、羽根くずの舞い上がる中でマスクをして作っているのかもしれない、と思っていましたが、とんでもない、いたってクリーンで、むしろ一般の洋服製造の現場よりも埃くずが少ないように思いました。
 というのも、工場内のダウンの移動はほとんどがパイプの中を通って空気の力で運ばれるからで、ふわふわ舞い上がってしまうことはほとんどないからなのです。
 ヨーツェンはもともとダウンの洗浄の仕事から創業したところで、その洗浄工程は「ヨーツェン・ダウン・システム」という名で特許を取っているご自慢のシステムなのです。
 
 シベリアから届いた泥汚れの付いたべたべたのガチョウの毛を、洗浄と乾燥を繰り返して、無菌でふわふわのダウンボールにするまでの工程に、かかる人員はたった一人、ほとんど機械化されていました。
 各工程間を結ぶパイプの中を白いダウンがスボスポ通っていきます。

(←原毛の最初の洗浄が終わったところ)


 楽しく見入ってしまったのは、最後にダウンの等級を選別するところ。
 フルイにでも掛けるのかと思っていたのですが、そうじゃないんです。
 大きなサウナ部屋のような密閉した箱の中に向けて、上端から熱して乾燥させたダウンを思いっきり吹き込んで、遠くへ飛ばしていくのです。
 重たいフェザー(芯のある羽根)はすぐに近くに落ちますが、軽いダウンは舞い上がりながら遠くまで飛んでいきます。

 そして一番遠くまで飛んだダウンが一番いい等級になるということなのです。
 こうしてダウンは5つぐらいの等級に選別されるというわけです。

(→箱の一番手前の部分。下から白い羽根がもくもくと上に吹き上げられていく。そして一番上の隙間から箱全体に放出されます)
 


 大きな箱の中に吹き上がったダウンがゆっくりゆっくりと落ちていく光景は粉雪が降りしきるようで、それはそれは美しく、飽きずにずっと眺めていました。

(←降り積もっていくダウンボール)
(↓人の背丈ほどあるこの一袋が約10kgです)
 それから、コッカサーリ社長から聞いた話ですが、例えば同じ「アークティック」のダウンジャケットでも、日本へ輸出するものとフィンランド国内で売られるものとでは、中身のダウンは違っている、というのです。
 「品質に厳しい日本向けのものは一等級のグース(ガチョウ)ダウン100%を使うが、フィンランドやロシアで販売するものにはフェザー混じりやダック(アヒル)ダウンも使っている。もちろん価格も違うがね。」
 つまり、ヘルシンキでお土産で買ったヨーツェンよりも、我々が販売するヨーツェンの方が品質が高いということですから、これは私たちにとっては嬉しい話でした。
 
[05FW26]いつものヤツとウチだけのヤツと…
(2005.10.29 22:20)
 糸、製法、ともに他に類を見ない唯一無二のシェットランドセーター、「エベレスト」が今年も入荷してます。商品解説は過去掲載分をご参照下さい。

メンズ・丸首プルオーバー、3色、\18,690。
 ココのアンダーソン社(シェットランド本島・在)の社長夫妻とこの一月に会ったことは、昨シーズン少し触れましたが、ここでもうちょっとその時の話をしたいと思います。

私「エベレストの糸がこんなにフワフワと軽くて柔らかいのは、他のシェットランドウールと何が違うの?」

夫人「子羊のうぶ毛だけを集めているのよ。」
私「じゃ、島で飼っている羊の毛を刈って、島で毛糸にして…」

夫人「ううん、羊毛はほとんどが島の羊のものなんだけど、スピニング(紡ぎ)は島には大きな施設がないの。
なので、スコットランド本土に送ってやってもらってるのよ。」


メンズ・チビVプルオーバー、4色、\18,690。

メンズ・丸首ベスト、5色、\14,490。
私「じゃ、原毛を本土に送って、毛糸の状態でまた島に戻ってくる、ということ?」

夫人「そういうことね。」
私「ところで、エベレストは、セーターからとってもいい香りがするんだけど、あれはなんの匂い? 編んでる人の香水なのかな?」

夫人「うちのニッターにそんな強い香水を付けているのはいないから、きっと仕上げ剤の匂いだと思うわ。羊毛臭さを消すために強い香料が入ってるのね。」

メンズ・チビVベスト、4色、、\14,490。

レディス・丸首ベスト、5色、\14,490。
私「で、エベレストを編んでいるシームレス(縫い目が全くない)の編み機ってどんなものなの?」

旦那「そりゃ古くて重たい機械だっぺ。こやって(と、旦那さん、イヤイヤをするように両手を大きく左右に楕円軌道で回す)ゆっくり編み立てるだよ。重労働だがね。」
(ナマリが強かったので、こんな和訳にしました。ごめんね、オジサン。)
私「たま〜にだけど、編み目が飛んでたり、首がキツくて通らなかったり、なんていうのがあるから、気を付けてね。」

旦那「そりゃスマンこった。」

てな感じで、この会話が、例のフェアアイルベストのコラボに発展していったというわけです。商談というより田舎道での立ち話という感じでした。
展開色は、上から
アルマダレッド、

ハニーベージュ、

スカイブルー、

淡グレー、

フランネル、

チャコール、

ダークブラウン。


メンズ・フェアアイルベスト、世界で当店だけの逸品、遂に全容の公開です。\49,800。
 
[05FW25]静岡名物、大道芸。11月3日(木・祝)〜6日(日)の4日間
(2005.10.29 21:20)
 静岡市が全国に自慢できる数少ない観光イベント「大道芸ワールドカップ」、早いもので今年で14年目となりました。
 今年は、国内外から約80組のパフォーマーが集結し、4日間、中心街のあちこちで、とっておきの芸を披露します。滅多に見られないような世界の一流芸が何百円の投げ銭で丸一日至る所で楽しめます。みんな脚立かついで走ってますよ。
 確かにかなり混雑します。でも普通は混み合ったりすると、気が荒くなったりいらいらしたりしますよね、なのに、このイベントは、それがほとんどない、みんなにこにこいい笑顔で歩いているんですね。私がこの「大道芸」イベントを評価している最大の理由はそれです。
 静岡市へお越しになるのでしたら、是非この時期に。周辺エリアの紅葉見物などと合わせてプランをお組みいただくと良いでしょう。
 詳しくは公式サイト http://www.daidogei.com まで。
 
 
[05FW24]フェアアイルとは、Fair Isle.(フェア島)のことです。老婆心ながら…。
(2005.10.29 21:15)
 フェアアイルセーターのジャミーソン(フェア島が属するシェットランド諸島の本島・在)です。
 この糸質と色は、シェットランドシープをスコットランドの水で染めなきゃできないモノですし、このざっくりした編み心地は、最新のコンピュータマシンでは出しえない、古い機械ならでは、の味わいです。
 今年もジャミーソンの提案する柄ゆきの中から、最もリピート(柄の繰り返しのピッチ)が長い柄ゆきをチョイスしました。
 リピートが34cmもあり、それを縦65cmの柄入れ部分に組み込みますから、ご覧のように、同じ模様は多くても2回しか現れません。たった1回しか出てこない模様もあります。
 今年はメンズ・丸首プルオーバーだけの展開です。\22,800。
 
[05FW23]出先で外したマフラー、どこに仕舞うか、けっこう悩む…
(2005.10.27 18:45)
 英国スコットランドのアレックス・ベッグは、かつて当店ではチューダー・オークのブランド名で仕入れていたカシミア・マフラーのファクトリー。
 英国には多くのマフラーメーカーがありますが、ここんちのカシミアは、毛並みのツヤ感が抜群で、ひときわのヌメリ感があります。
※キショーン(35x180cm)…昨年来好評の、極薄織りスカーフ。縦長サイズなので、工夫次第でいろいろな巻き方に使え、女性だけでなく、男性からも要望が高まっています。
 たたむとテニスボール大にまで小さくなるので、ポケットにもサッと入るというのも嬉しいです。
 今年の色は、忘れな草(スカイブルー)、ホワイト、チリペッパー(オレンジ)、ネイビー、ブラック、の5色。\24,800。





※アラン・ファンシー(36x183cm)…少しロングサイズで、表が無地、裏がツイーディ色の細ストライプ、というリバーシブルもの。両面ともヌメリ感が良く出ています。
 上が、今年インコテックスやベルスタッフ(トラベルマスター)によく登場するグレーっぽい杢がかったネイビー。下が里山の柿の実を思わせるテラコッタ。\29,800。
 
[05FW22]家内制手工業とか機械性大工業とか、習ったような…
(2005.10.27 18:45)
 英ヨークシャーは産業革命の中心となった毛織物の産地。その中心都市のひとつハリファックス在のヘリテージ・カシミアは、その親会社がやはり紳士服地ファクトリーだけあって、英国のスーツスタイルによく似合うカシミアマフラーが得意です。

 今年も、当店厳選セレクトのオススメマフラーが入荷しました。
@タッタソールチェックは、上からフォレストグリーン、ネイビー、ブラック。最下段はネイビーのチョークストライプ。30x165cm。\18,800。
A無地同士のリバーシブルもの…上は、チャコールvsライトグレー、とモノトーンの濃淡。下は、スカイブルーvsベージュ、、の配色で、ベージュ側にサックスが映り込んで何とも良い色合いになっています。30x165cm。\18,800。
Bグラデーション・ツートン…中央が2色のボーダーストライプで両端へ行くごとに左右で違う色の無地になります。
 巻くと、左右両端の無地、中央部のストライブ、と3つの違う表情が一体化するというアイデアものです。30x185cm 。\22,800。
 左から、ダークグレー←→ライトグレー、サックスブルー←→ダークグレー、ブラウン←→ベージュ、、の3配色。





Cカシミアのニットモール糸を縦につないだストライプもの。ソフトな色調でまとめました。24x194cm。\29,800。
 
[05FW21]この手のテクはイタリアがお上手。
(2005.10.27 18:45)
 きれいな色目のちょっとスポーティなセーターを得意とするイタリアのファルコネリから、ニットのカシミアマフラーが届きました。
 どれも、2枚のニット地を表裏で縫い合わせていますので、一枚もののように、裏側がみっともなく見えてしまったり、エッジが安っぽくヘラヘラしたりしません。柄物のニットマフラーの場合、こういう配慮は欠かせませんね。
 28x210cmとサイズも大きめで、ボリューム感も充分です。








※大きなアーガイル模様。表と裏で、ベースカラーと模様の色が反転するリバーシブルです。
 
 ピンク、ラベンダー、をベースとした女性的なライトカラーものと、ネイビー、ブラック、をベースにした男性的なダークカラーもの、の、2系列あり。\31,290。
※パステルカラー6色を4cm四方のチェック柄にインターシャ手法で埋め込みました。ベージュベースとグレーベースの2種。\31,290。
※こちらはメンズのセーター。ジーロンラムウール100%。
 明るい色、白い衿、好きなところで止められるジップアップ、そしてエルボーパッチ、とファルコネリらしさが現れています。\36,750。
 
[05FW20]たまにはフレンチトラッドで。
(2005.10.26 21:37)
 レナ・コルディエールは、知名度はまったくありませんが、多くの著名ブランドの製造を請け負っているフランスの婦人コートのファクトリー。場所は北フランス、ベルギー国境に近いアゼブルックというところにあります。
 比較的年代が高め向きのコートの製造が多いのですが、その中で、昨年ピックアップして仕入れた新しい提案の細身スタイルがとてもうまい仕上がりで、好評でしたので、今年も彼らの提案モデルから、気になるモノを少しだけ仕入れました。
※フレンチカントリーの雰囲気があるチェック柄の素材(ウール70%、ポリアミド20%、モヘア10%)です。衿にはフェイクファーが施してありますが、これは取り外し可能ではずすと普通の丸衿が現れます。\43,800。
※同じ素材の色違いチェック柄で、こちらはサファリジャケットタイプ。なのでシャツっぽい衿になっています。\43,800。
※無地のダブル前Pコートタイプ(ウール80%、ポリアミド20%)。裏地の一部にレースリボンが使ってあり、女性らしさを醸し出しています。写真のピンクのほか、ブラックもあり。\38,900。
 ウールのコートなのに、重たさを感じさせず、シルエット、着心地とも上手に出来ていて、 しかも、価格も手頃、と、女性にはとても重宝なところですね。
 
[05FW19]チロルはチョコ、…だけじゃない。
(2005.10.24 22:25)
 ローデン・クロスと呼ばれる、ウールのニット地をフェルト状にボイル圧縮した、古典的なストレッチ素材を使った、オーストリアの伝統的な上着をチロリアン・ジャケットと言います。ある種、民族衣装的な服ですが、そんなチロリアンジャケットのメーカーでありながら、企画を猫の目のように毎年変えるのが、ここシギ・シェイバー社の特徴でもあります。
 今年は、どうも企画を一新したようで、ブランドネームも「チロル・ウォーク」と変え、シルエットもすっきりとなって、うまくやってくれたな、と感じます。



☆メンズ…丸衿付きの丸首ジャケットで、肩部分(前も後ろも)、ポケット、袖口に、レザーを使ったツートンものです。
  ライトグレー、ローデングリーン、レンガ、の3色。\49,800。
☆レディス…今年はフードを付け、着丈も長めに。首もとに小さな花柄の刺しゅうを施し、フード回りとポケットにはストライプのトリミングを入れ、と、チロリアンらしいイメージを醸し出しています。ベージュ、サックスブルー、の2色。\44,900。
 こちらはホック留めのカーディガンタイプ。素材は完全にフェルト状にまでボイルしていない軽めのニット地で、いわば半熟タイプ。縁取りのアクセントがココんチらしく、とってもチロリアン風に仕上がっています。\26,900
 
[05FW18] ε (イプシロン)はギリシャ語のeです。
(2005.10.24 21:52)
 実家は長崎のティラーというミラノ在住の日本人デザイナー、ヨシノブ・フナバシさんの工房「スタジオ・イプシロン」から、今年の新作が届きました。(ミラノのピスポーク・ティラー「サルトリア・イプシロン」のユキヒコ・フナバシさんは彼の弟です。)
  ヨシノブ兄さんは、ウールストレッチの素材を駆使し、カーディガンのような着心地でありながら、 抜群にかっこいいスタイルを作り上げていくのを特徴としていますが、今回は、そんなストレッチ生地のジャケットの衿と袖口に、ほんとにカーディガンのようなニットを付けてしまいました。
 試着するとびっくりします。着心地は全くストレスを感じないリラックスしたものなのに、鏡に映る姿は、「オレ、痩せたのかな」と錯覚してしまうほどにスッキリしているのです。
 簡単な作りのように見えて、実は人間の丸みを考えた深い配慮がなされているということを実感します。
 色も、彼のジャケットの基本色ともいえるチャコールブラックに加え、ピスタチオグリーン、ベージュ、と部分使いのニットを特徴付けられるカラーをチョイスしました。椰子の実を削り出したボタンも大変効果的です。
 昨年度の反省から、ウエスト回りを去年より一回り大きくしてもらいましたので、お腹の気になる人も今年はOK(のはず)です。\89,200。
 
[05FW17]現状、向かうところ敵なし、の感あり。
(2005.10.24 21:45)
 昨今のいわゆる「美脚パンツ」の火付け役とも言えるのが、イタリア・ベネチアに本社を置くインコテックス。きっと多くの日本のパタンナーがインテックスを分解してその秘訣を掴もうと努力しただろうことは、想像に難くありません。

 当店がセレクトした今年の秋冬の品揃えをご紹介します。
メンズ@
 ウールのドレスパンツ。カタチは従来と同じノータックのモデルです。
 まずは、薄手ウールの細ヘリンボーン柄。遠目からは柄は消えて何となく縦の線が分かるかな、という程度になります。
 並べて比べると確かに色違いですが、単品で眺めるとすべてグレー系に見えるほどの微妙な色の差です。
 上から、グリーングレー、ネイビーグレー、リアルグレー。\34,800。
メンズA
 昨年同様のsuper100'sフラノ。上が、紺系(ベタの濃紺とは違い、青味の深グレーです)、 下が、リアルなダークグレー。\32,800。
メンズB
 ドレスカジュアルのタイプ。カタチは@Aと同じ。
 ツィーディなパンツって、要望されるわりにはチャンと揃えられなかったので、ずっとこんなの探してた、という方はいらっしゃることでしょう。
 組成は毛60%綿40%という珍しい混紡で、ヘナッとしてないのは綿のおかげでしょう。
 サックスブルーなどの4色の糸を複雑に織っているミックスもので、拡大すると何だかドレイクスのタイのような配色です。
 上がグレー系、下がブラウン系。\35,800。
メンズC
 綿100%のカジュアルタイプ。カタチは@ABと同じ。
 厚手の起毛ツイルでピーチスキンの感触がある生地を、さらに強めに製品洗いしています。お尻のポケットに小さなアクセントが入ってます。
 上がダークネイビー、下がダークグレー。\29,800。
メンズD
 こちらは@〜Cよりもやや細身で、前から見るとノータックのチノパンスタイル、でも後ろからは5ポケットのジーンズのように見える、というデザインです。
 3プライの厚手チノを思いっきりアタリをつけて製品洗いをしているので、カラーデニム調の風合いになっています。
 上から、ホワイトデニム調のオフホワイト、グレーデニム調のライトグレー、ブラックデニム調のつや消し黒。\29,800。
メンズE
 最後は、スタイルはDなのに、素材はウールフランネルという変わり種。
 色はメランジ調のライトグレーのみ。紺ジャケに良し、ニットに良し、の使える一色です。\36,800。
レディス@
 ストレッチウールの細身ストレート。当店でここ数シーズン続けているモデルです。
 上はダークグレーとパープルピンクを掛け合わせたヘリンボーン織り(\34,900)、ボトムに赤みのある暖色を使うと、トップの黒や紺がより生きるんですね。
 下はカラーネップ入りのブラウン系ミックス織り(\32,600)、ツイードっぽく見えますけど、実は軽くて薄いので、重たさを感じさせません。
 
レディスA
 ストレッチコーデュロイのブーツカット。ご覧のとおり、前側にだけベルトが付きます。
 上はオフホワイト、下はボルドーブラウン。\33,900。
 
[05FW16]ナイロンもカシミアも…、男も女もカバンまで…。
(2005.10.23 19:51)
 ベルスタッフは英国のブランドで、数年前からイタリアの会社がその商標権をレンタルしていましたが、昨年ついにその権利ごと買い取ったらしく、完全にイタリアものになったと言ってよいでしょう。
 「今後はさらにファッション性を加味してくるものと思われます。」と、ここの日本のエージェントは語っています。

 今年のラインナップをご紹介しましょう。

@XL500T…ベルスタッフでは一番普及しているモデルで、過去2年も結構説明していますが、もう一度簡単に復習しましょう。
 素材は、デュポンの6.6ナイロンをベルスタッフ仕様の別注で織ったベルフレックスというオリジナル素材。バイクウェアに求められる耐擦性はもちろんのこと、防水性透湿性も抜群の素材で、英国製です。昨年からパールシリーズという新しい色合いが発売され、それに併せて、ロゴマークやボタンの色、ベルトのリフレク色、などがすべてすっきりと都会的になりました。
 カタチは見ての通り、スーツの上から着ても上着がしっかりと隠れる着丈です。肩から肘にかけての作り方が特徴的で、細くできているのにとてもスムースに身体が動きます。この不思議な感覚の腕の動きやすさだけは、どう言葉で説明してもなかなか伝わらない、着てみていただくしか実感できないものです。
 今年は、メンズでは、パールブラックとパールグレーの2色。レディスでは、STUCCO(=しっくい、ベージュ色です)を用意しました。\60,900。

Aキルティング・ジャケット…本来は、@の内側に装着する目的で作られたもので、そのため、腕回りは細く、衿もスタンドカラーになっているのですが、それが他社のキルティングものよりもすっきりとシャープな着こなしができる、という好効果になっています。
 中綿にはバルサームというサーマル保温素材が使われています。
 ブラックとブラウンの2色。\23,100。




Bキルティング・ベスト…見てお分かりのとおり、Aの袖なしバージョンです。
 ブラックのみ。\16,800。
Cブリガンド・ブルゾン…Gジャン着丈のショートブルゾン。よりライダーっぽくなります。肩回りの作りはXL500Tとまったく同じです。 背中にはベルト部分にシルバーのリフレクタブル素材が張られています。ブラックのみ。\50,400。


Dレースマスター…Cのコットン版、但し肩付け方法は少し異なります。英ミレレインのワックスドコットンを使っています。
 色はRUST、つまり錆(さび)ですので、アンティーク感が漂うのは当然とも言えますね。\52,290。
Eバックパック…私・野沢が、ほとんど毎日、自転車通勤に使っているのが、このパックパックです。
 本来は女性用のサイズらしいのですが、 雑誌や新聞がすっぽりの手頃な大きさ、雨にも強くて、背負いモノなのに取っ手が付いているというのがなにより便利なんです。
 今年は、ちょっと色を増やしてみました。
 左から、パールブラック、パールグリーン、STUCCO(ベージュ)、パールグレー、パールネイビー。\20,790。

Fトラベルマスター…どんじりは、究極の大人の旅着、待望の「トラベルマスター」です。
 こいつは、まず、素材の説明からしなくてはなりません。この生地は、伊「ロロ・ピアーナ」社が開発した防水素材で 「ストーム・システム」という登録商標が付けられています。 カシミア90%ウール10%の、オーダースーツに使うのももったいないような最高級素材に、特殊な防水生地をマル秘の技術で裏貼りしたもので、「まさかコレが防水の生地なの!」と思えるほど、薄くて柔らかくてしなやかな毛織物です。
 数年前にロロ・ピアーナが「高級天然素材と最新テクノロジーの融合」とこの「ストーム・システム」を発表したときは、まさに「鳴り物入り」といった感じで、業界に少なからぬ衝撃を与えたものでした。この素晴らしい素材が、ベルスタッフらしい機能的なスタイルで仕上がっているのですから、もはやなにをかはいわんや、という感じですが、そのネーミングの通り、大人のトラベルウェアとしてこれ以上ふさわしいモノはないでしょう。
 色は、ネイビー(左側)とグレー(右側)の2色。\134,400。
 
[05FW15]オスがカラフル、孔雀の如し。
(2005.10.22 22:30)
 メンズのセーター売場に、久しぶりにきれいな色が帰ってきました。その立役者が英スコットランドのウィリアム・ロッキーです。
 今年から、本国のマネージャーと直接会って商談できるようになり、より緊密なお付き合いができるようになりました。早速、今年の入荷品をご紹介しましょう。




@ラムズウール2プライ/ハイVネック・プルオーバー/サドルショルダー… ミックス調だけでなくベタ系の色も取りましたが、イタリアものと違って発色が落ち着いているのは、やはりスコットランドの水のせいではないでしょうか。
上から、Rambling, Mistletoe, Furnace, Armada, Highland, Speadwell, Flotilla。\15,800。
Aラムズウール2プライ/衿付きカーディガン…シルエットはストレートにすっきり、袖口も小さなリブだけの筒状、 とニットジャケットといった感じです。衿のボタンを上からいくつ外すかでいろんな表情が作れるのも嬉しいです。
上から、Spice, Inferno, Rural,SeaSpray, Fresco, Prussian。\23,800。

Bラムズウール2プライ/Vネック前開きベスト…ジャケットのインに着るという前提ですので、おとなし目の色取りです。
左から、LightGrey, Mushroom, BurntNavy, BlackBamboo, Seaweed, Charcoal, Lovat。\17,800。




Cラムズウール6プライ/タートルネック/サドルショルダー…厚手なのに首がチクつかない、という「ありそでない」タートル。 肩に入るサドルショルダーの減らし目模様がいいアクセントになっています。
上から、PoppyMerange, Beige, Chameleon, BlackBamboo, BurntNavy, BlydeBlue, MidGrey。\22,800。
 さて、ここで再三出てくる「サドルショルダー」についてちょっと説明しましょう。
 これは、袖の付け方のひとつの方法で、スコットランドのフルファッションニットに見られる典型的な袖付け方です。
 背中側はラグラン袖のようですが少し「く」の字に折れ曲がり、胸側の方はさらに大きく「く」の字型に折れ曲がって、首につながっています。 ちょうど馬の背に付ける鞍(サドル)のように見えるので、この名が付けられたと聞いています。
 身頃のパーツと袖のパーツとの縫合は編み目を90度または180度の向きで合わせなければいけないため、縫合箇所の少し手前から編みの目数を減らして編みの向きの軌道修正をするのですが、この軌道修正の軌跡が減らし目模様として現れるのです。 無地のセーターにとってサドルショルダーに現れる減らし目模様は重要なアクセントとなることがお分かりでしょう。
 サドルショルダーは、セットインショルダー(付け袖)やラグランショルダーよりも面倒で技術のいるやり方で、今ではスコットランド製のセーター以外には、日本製やイタリア製のセーターではほとんど見ることがない手法となっています。
 つまり、サドルショルダーはスコティッシュ・ニットであることのさりげない矜持という意味合いもあります。当店がウィリアム・ロッキーに対してサドルショルダーに固執したオーダーをするのは、お客様にその矜持をお伝えしたいからだとも言えます。
 
[05FW14]商品にモデルさんは付いておりません。あしからず。
(2005.10.21 22:20)
 マント、ショールやケープをお得意にしているアイルランドのジミー・ホリハンです。
 当店とは、これまた長い付き合いですが、今シーズンはちょっと品揃えの軸を変更してみました。
 今年の軸は、「ブラック」と「フォックス・ファー」です。
@まずは、お手軽リッチなマフラーから。
 幅20cm長さ155cmのマフラー(カシミア25%混)の両端に3個ずつ、計6個のフォックスのポンポンをつけました。ブラックとベージュ。\25,800。

モデルさんは身長165cm位。
ちょっと長身です。
A当店ではすっかりおなじみの定番、絶妙のドレープを作るU字ケープ(カシミア25%混/背部分の着丈80cm)にフォックス・ポンポンを12個も付けました。ブラックのみ、\49,800。
Bケープ状のドレープを描くコートです(カシミア5%&ポリ10%混/背部分の着丈100cm)。手首のところに来るボタン、腰のポケット、衿元や肩線のハギの部分などに施されたピックアップステッチ、などがいいアクセントになっています。
オフホワイトとブラック。\49,800。
Cは、Bのスタイルと同じですが、衿を立ち衿にして、そこに取り外し可能なフォックスファーの付け衿を施しました。
ブラックのみ。\66,800
 
[05FW13]米大統領官邸とは関係なしのホワイトハウス・コックス。その二
(2005.10.13 21:35)
 もともとはホワイトハウスさんとコックスさんが始めた馬具用具製造で、散歩している犬の革製リードのメッシュ編みの出来の良さに感心したデザイナーのR.L.氏がベルトの注文をしたのが、ホワイトハウス・コックスのサクセスストーリーの始まり、というのはよく知られた話ですが、当店との付き合いもわりと古く、すでに15年ぐらいになるでしょうか。当時英国のいい革モノを探して英国雑誌の広告から見つけたココに直接に取引を申し入れたら、英国サイドから、日本の代理店G社を紹介された、というのがその発端です。いや、懐かしい。
 さて、2005年秋冬限定のツートーンものが入荷しましたのでご紹介しましょう。 
 外側の色は、ネイビー(写真の左側)とブラック(写真の右側)、の2色を用意しました。
 ネイビーは普段でも一番人気の色ですが、実はブラックはいつもあまり人気がない色です。黒の革モノならどこにでもあるし、きっとWHCらしいカジュアル味にも欠けるからでょう。なので、今回はいつも肩身の狭い思いをしているブラック君にスポットを当ててあげよう、という思いから、 チョイスをしてみました。
 コントラストをなす内側の色は、薄いベージュで、普段のニュートンよりもさらに素の革に近いヌメな色合いです。 ステッチはどちらも白糸で縫われています。

 ひとつずつ説明しましょう。なお、これらは限定バージョンですが、価格は従来版と同価格のままです。

@縦長二つ折りの長サイフ…ジャケットの内ポケットに収まるビジネスマン向けのモデル。\31,500。
A新型二つ折りサイフ…コイン入れのスペースを大きく取ったモデルで、二つ折りですが三つ折りと同じ分厚さになります。            相川が気に入って使っているモデル。\33,600。




B三つ折りサイフ…おなじみのカタチです。もともと女性用として発売されましたが、今は男性からの需要も多いモデル。\27,300。




Cコインポケット付き二つ折りサイフ…最も定評あるカタチです。野沢使用モデル。\25,200。




Dカードケース…名刺入れです。サイフや手帳よりも、一番人前で見られる機会が多いのが名刺入れです。名刺入れはあなたの顔です、が私の持論。\13,650。
 
[05FW12]英国の英国による日本のためのホワイトハウス・コックス。その一
(2005.10.13 21:32)
 今ではすっかり知名度抜群のホワイトハウス・コックスですが、実は英国内ではファクトリーとしての高い評価はあるにせよ、知名度という点では、ほとんど知る人はいない、といった存在なのです。
 つまり、現在の日本での成功は、日本側の仕掛け人であるエージェントG社のM社長の手腕に負うところが大きいと言えます。このことは、言い換えると、日本の需要あっての…、ということで、日本サイドからのリクエストを抵抗なく受け入れられる素地が出来上がっているということを意味するわけです。
 そんなことでうまいこと出来上がったのが、今回改良されたキャンバスバッグです。
 キャンバス素材は、従来通りの、中に防水素材をサンドイッチしている多層構造のコットンですが、どちらも、日本サイドの要望がうまく取り入れられています。
 特に、うまいなぁ、と感じる点は、二つ。
 ひとつめは絶妙の大きさ。大きすぎたらアウト、でも小さすぎると入れたいモノが入らない、その落としどころが見事です。
 二つめは、ストラップ(肩ひも)の調整可変範囲がものすごく広いこと。たすき掛けから手持ちまで、長さ変更が出来るのです。
 もちろん、サイドポケットなど、日本人が必ず求めるポイントはしっかり押さえていますし、レザー部分にはお得意のブライドルレザーを配しています。

 今回、当店では2色を展開。英国カントリーライフを象徴したタン(レザー部分はニュートン)と都会的なブラック(レザー部分もブラック)。




※フィッシングバック的な二つポケットタイプのショルダー。A4雑誌がきれいに収まる、うまいサイズです。\39,900。





※縦型ミニショルダー。旅のガイドブックが縦にすっぽり収まる、大き過ぎず小さ過ぎずのサイズ。\26,250。
[05FW11]ドレイクスの新着タイです
(2005.9.28 23:53)
 お待たせしました、ドレイクスのタイ、到着しました。
 予定より遅れてしまった理由はただひとつ、製造量が少ないから、ということに尽きます。
 ふつうネクタイはその製造単位が1ダース、つまり12本、というのが通例なのですが、当店の発注は、さらにその三分の一の4本、で作ってもらっています。作る側からするととても効率の悪いモノなので、一番後回しになってしまったというわけです。
 逆に言うと、これらは日本でたった4本しかない当店だけのドレイクスということです。
 この秋は全部で24柄の指定をしましたが、そのうちまず14柄が出来上がりました。価格はすべて\11,550です。
 順番に簡単な解説を添えます。






☆無地系のマイクロチェックです。 ホントの無地だと、Vゾーンでひときわ光ってしまい、ツルツル・テカテカになりがちですが、こうしてマイクロチェックにすると落ち着いた感覚になり、Vゾーンが浮きません。
A. ネイビー、
B. オリーブグリーン、
C. フォレストグリーン。





☆マイクロチェックをベースにした柄物です。
D. グレーベース(下糸は黒)のマイクロチェックに、少しカラフルな色で柄を刺しています。 ネイビー、ライムグリーン、オレンジ、パープル、サックス、の色が入っています。
E. 明るめの紺(下糸は黒)がベースで、ネイビー、ライムグリーン、ショッキングピンク、ミディアムブラウン、シルバー、の色を使っています。
F. エンジベースで下糸にはネイビーを入れてます。サックス、ネイビー、ライム、ピンク、オレンジ、入り。




G. ブラウンベースでこちらも下糸はネイビー。サックス&ネイビーのシンプルな柄で、ドレイク氏お得意の配色です。



H. パープル気味のレッドに、ブラックとシルバーの刺し色。ブラックやチャコールのスーツを意識してます。


☆織りのベースを縦横交互にし、そこにダイヤ柄を入れ込んだ複雑織り。 どちらも下糸にネイビーを潜らせているので、光によって色合いが変化します。

I.エンジベースで、刺し色はサックスとベージュ。



J. ブラウンベースで、刺し色は、ライムグリーンとソーダブルー。




☆すっきりとした柄物です。

K.. ネイビーベース(下糸もネイビー)にサックス、シルバーの刺し、と、クールに仕上がっています。




L.. グレープベースでネイビーの下糸。刺し色はサックスとシルバー、と、Kと同じですが、ベース色が変わると印象もまた変化します。




☆ストライプもの、です。

M. ネイビー一色使いを織り方だけで変化を付けた、シャドーレジメンタル。



N. 色と織り方の両方で柄を作っています。片やブルーとネイビーのマイクロチェック、此方ネイビー無地の綾織り、で、ストライプに立体感が生まれています。
 
[05FW10]ハイペリオンはギリシャ語だったんだ…
(2005.9.26 22:29)
 大阪の小さなメーカー、ハイペリオン。HYPERIONというのは、ギリシャ語で「志が高い」という意味なんだそうです。決してとんがらずに、フツーの大人がフツーにてらいなくしかもリラックスしてかっこよく着られる服、を目指してます。
 
 ココのブランドイメージは写真のような感じ。これは、英国王エドワード7世(1841-1910。かのビクトリア女王とアルバート公の息子で、洒落モノとしてイギリス紳士服飾の歴史に大きな影響を与えた)の皇太子時代の姿(1890年代)です。


 出会いは東京で開かれたとある小さな合同展示会でした。たとえ無駄足となろうとこういう小さな展示会はまめに回ってみるものですね、時としてこういう原石のような商品を発見できますから。 商談を進めていく中、
私「首都圏ではどういうお店に入ってるんですか?」
H「生産量がわずかで、しかも我々大阪なので、実は、関東はほとんど全く……」
私「では、西日本ですとどこに?」
H「京都のLとか熊本のMとか…」
私「えっ、その2店ならよく知ってますよ。」
 L店のN氏、M店のT氏、と言えば、我々の世界では知る人ぞ知る、名うてのバイヤー。その選択眼は私など遠く及ばない程に確かな定評があります。実を言うと、数年前に私はこの両店にアランセーターを卸したことがあり、その縁で知己になっていたのです。この二人の眼鏡にかなった商品であれば、間違いなし、のはずです。
 私「分かりました。もうそれだけで充分。ぜひ当店ともお取引をお願いします」 てなことで、付き合いが始まったというわけ。
 
 それでは、商品紹介をいたしましょう。すでに、ジーパンと「紺ジャケ」シリーズは掲載しましたので、それ以外のお薦めモノを。
 
 まずはこのジャケット。写真ではフツーのツイーディなジャケットに見えますが、袖を通してみるとスゴい出来であることが実感できます。
 秘密は生地と縫製にあります。生地は英国セヴィルロウの生地マーチャントとしてピカイチのセンスを見せる「ホーランド&シェリー」のラムズウール・ツイード。無地っぽく見えますが実はいろんな色が混ざり合っています。ツイードとは思えないしなやかさがあります。
 そして、縫製。これは熟練のテーラーがすべての工程を一人で仕立てている「ワンパーソン・メイク」で、フラット・テイラリング(立体縫製)の技が随所に駆使されています。
 肩回り・胸回りの無理のない動き、わずかにテイパードし前にカーブした袖、など、試着した人だけが納得できる熟練技が秘められています。また、ポケットは外も内も微妙なカーブを描いていてこの部分が手縫いであることをさりげなく主張しています。袖口は寸法を合わせてから本切羽で仕上げられるように、未仕上げとなっています。
 これでずっしりと重たかったらアウトですが、裏なしの一重仕立てで、肩パットもないので、着心地楽チンです。
 色は3色。サイズは46(M相当)、48(L相当)、50(LL相当)の3サイズ。\68,000。
 お次はハリスツイードです。まさにエドワード7世のイメージそのままです。3つボタン段返り、スラントポケット、サイドベンツ、肩パットなし。総貼りした裏地は玉虫色のツイルで、かなりレトロなイメージ。ロンドンの古着屋でメッケて思わず衝動買いしちゃったんです、という感じですかね。M、L、あり。\46,000。
 
[05FW09]今年はGOSEN勝負のヘンリー・ホワイト
(2005.9.26 22:26)
 アイルランドのハイファッションブランド「ヘンリー・ホワイト」の新作を紹介します。この一月、ダブリンで直々に発注してきたものです。
 今年は、ツイードなどのウール物を一休みして、コットンタッチのコート類を発注しました。

 まずはレディスから。


 シャツシルエットのキルティングジャケットです。素材は65%ポリエステル35%ナイロンの平織りのマイクロファイバー。表面感はコットンタッチで、しかも水に強く軽量です。
 衿と前立てそして袖口の裏側(ジッパーで開閉可)にはコーデュロイを施し、裏にはラメモール糸入りの女性らしいチェック柄(ウール100%)を使っています。
 ベージュと紺の2色あり。\42,800。  

 
 ベルト付きのセミロングコート。衿には特徴的なスロートタブが付いています。また裏には赤いタータンチェックを配しました。
 一見コットンのツイル織りに見えるこの素材は、Glaciaという商標を持つ、デンマークの生地で、組成は65%ポリ35%ナイロン。いわゆるマイクロファイバーの一種で、防水性防風性に優れているのはもちろんですが、もひとつ大事なことは、その軽さです。もしこのコートをコットン生地でやったとしたらとてつもなく重たい物になっていたことでしょう。
 ベージュとオリーブの2色あり。\53,800。  
 
 フルレングス・ロングコート。ヨーロッパブランドならではのアイテムですが、これもGlaciaの軽さゆえにできたモノのひとつです。
 前身頃はセットインスリーブですが、後身頃はラグラン袖でしかもトンビ風の背ヨークが付いています。衿は、表に牛革、裏にコーデュロイを配しています。シルエットもきれいで、高めの位置に付けたベルトによって、きれいなドレープを描きます。
 これだけのロング丈ですと、どうしてもご身長の問題で躊躇される方も多いようですが、ぜひトライしてみていただきたいコートです。シルエットを損なわない程度の着丈詰めは無料で承ります。 こちらもベージュとオリーブの2色。\54,800。
 メンズは1型のみ、セミロング丈のハッキングコートです。
 衿と袖口の裏にコーデュロイを配しています。また裏には男性的なチェック柄のウール素材を施しました。
 こちらもレディスと同様にツイル織りのGlaciaで出来てますので、見た目よりもかなり軽量です。
 こういったデザインによくある一般的なコートよりも着丈が長めで、スーツ姿の上に着ても、カジュアル過ぎず、かといってドレス過ぎもせず、で、大人向きのうまいコートです。
 色もレディスと同じで、ベージュとオリーブの2色。サイズは46(M相当)と48(L相当)の2種あります。\53,800。
 
[05FW08]「紺ジャケ」大作戦
(2005.9.18 17:21)
 今年の秋冬は、ネイビーのジャケットものがいろいろと入荷してますので、ここでひとまとめに特集してご紹介しましょう。


 まずコットン素材のものから。

@「バイブリーコート」
 素材は厚手のジャージです。胴回り腕回りはかなり細くできてますが、ストレッチ素材なので、カーディガン感覚で楽チンです。
 上衿はコーデュロイ使い。製品洗いをかけているので、衿やポケットなどにいい感じのアタリが出ています。袖の裏地なし&背中の裏地もコットン、なので、丸ごと水洗いもできます。\21,800。

A「ハイペリオン」

 こういう簡単仕立てのジャケットを作るところというのは、多くがいわゆるカジュアルなウェアを主にしているメーカーなのですが、「ハイペリオン」を仕掛ける大阪の二人は、カチッとした仕立てのスーツ業界出身で、一人はパターンを引くのが得意、もう一人はいい素材を見つけるのが得意、というコンビ。
 つまり、モノ作りの底力が違うなぁ、と感じさせてくれるのです。
 こいつの素材はイタリア・オルメッツァーノのコットン100%生地。

 うまい具合にフロントにダーツを入れて、流れるようなウェスト・シェイプをかけています。
 背中のヨーク切り替えもいいアクセントです。
 嬉しいのは、裏地をまったく貼っていないこと。
 この手のジャケットは、作り手の思い込みで、ボアを付けたり中綿を入れたりと、 防寒モノらしく作ってしまいがちなのですが、実はみんなのタンスにないのは、本格的に寒くなる前に着られて、そして春先もまた再登場できるような、中間的季節に着るモノなのですね。ニクいところを突いてきてます。\39,900。



B「モンテドーロ」

 パンツでおなじみのインコテックスと同じスローウェア・グループのアウター・ブランドがモンテドーロです。ここのアウターは、ポケットいっぱいとかライナー取り外しとか、わりとコテコテ&アツアツのものが多いのですが、当店が仕入れたのは、比較的シンプルなシャツジャケット・タイプ。

 でも、よく観察すると、衿にニットを部分使いしていたり、前から見ると付け袖なのに後ろから見るとラグラン袖になっていたり、裏にちょっと変わった裏地を付けていたり(袖裏はナシです)、胸回りが膨らまないようにうまく内ポケットを施してあったり、と、さすがモンテドーロらしいな、という仕掛けが発見できます。
 ウェストを絞らないストンとしたシルエットなので、ウェスト回りが気になるふくよかな体格の方にはお薦めです。
 水洗いも可、ハンガリー製。\46,900。

 続いてウール素材のもの。

C「バイブリーコート」
 3パッチポケット、金ボタン(二つボタンです)、センターベントと、アイビーモチーフですが、そこはココンチらしく、カルゼ織りのストレッチする素材で、ピッタリ目に着るように工夫されています。\26,800。

D「ハイペリオン」その一
 フェルト生地の切りっぱなし&シルバーのメタルボタン、フラップポケット、でミリタリーなイメージがあります。 裏地はまったく付けていません。切りっぱなしのエッヂからナチュラルなヒゲが出て、それが古着っぽい感覚を演出しています。斜めに入れた前身頃のダーツや肩の後ろの付属など、アクセントディテールも面白いですね。\43,000。

E「ハイペリオン」その二
 素材はイタリア・モエスマー社のウール100%。一見もっさりとしたメルトン風ですが、実は軽量でしかもストレッチの楽チン生地。着丈が短めで胸ポケットなしなので、ニットジャケット感覚で着られます。背裏なしで袖裏付き。\46,000。

F「ハイペリオン」その三
 カタチはEとまったく同じですが、素材が変わります。英国はハダースフィールドの雄・スコフィールド&スミス社のsuper100'sウールのヘリンボーン柄です。本来はカチッとしたジャケットに使われる生地ですが、こういう高級素材を惜しみなく使ってしまうところもまたココの底力でしょう。同じカタチの紺のジャケットでも、生地が変わると印象も変わりますね。\46,000。

G「ハイペリオン」その四
 本来ならスーツに使う薄手のサキソニーウールでキルティングジャケットを作りました。しかも、シルエットモデルはAと同じで、ウエストのシェイプのかかったカタチですし、フロントがジッパーではなくボタン留めになるので、キルティングものにありがちなアウトドアイメージが全くありません。裏地はレトロ感のある玉虫変化のえんじ色です。\46,000。



H「コシ・ファン・トゥッテ」

 こちらは、本格仕立てのジャケット。生地は伊ロロ・ピアーナでメリノウール100%「ゼランダー」のフレスコ織り(ガーゼ調の変わり織り)です。
 製品価格\81,900。
 この生地はオーダーも可能で、仕立て上がり価格\93,000〜。
 

他にも、オーダーの生地の中で、好評の紺ジャケ生地がいろいろあります。
I英「エドウィン・ウッドハウス」
 super100'sウール&カシミア混は、生地の季節感、価格の手頃さ、選択肢の多さ、がこの3年ほどずっと好評です。
 仕立て上がり\74,500〜。
J伊「デルフィーノ」

 ウール100%フレスコ織りは、Hがいいけど価格的にちょっとツライ、という方に、\77,000〜。



K「ハリス・ツイード」
 冬のジャケットといえば、言わずもがな、スコットランド・ヘブリディス諸島が誇る「ハリス・ツイード」。 ヘリンボーン織りよりも近頃は、無地の紺や黒の方が人気なんです。仕立て上がり\73,000〜



 さてさて、これだけ紺ジャケが増えてくると、むずむずと欲しくなるのが、はい、メタルボタンですね。
 さりげなくも好印象を引き出すいいボタンをいくつか見つけてきました。
 一個\420〜\1,890、と、その価格も幅広いです。
 またボタンの総付け替えも実費で承ります。
 

「そうか、また紺ブレブームなんだね。じぁ、タンスに眠ってる昔のヤツがあるから、わざわざ新しく買うこともないよね。」と、思われる方。ハイ、結構ですよ、まずは一度、「ひと昔」前の紺ブレを着て実際に街に出てみて下さい。何度か着ているうちに、(なんかちょっと違うかな)と感じられることと思います。
 特に、ソフトスーツ全盛時に流行っていた紺ブレ、の場合には、その違いにすぐに気が付くはずですから、気恥ずかしく感じてしまったら、その時にはぜひ当店までお越し下さい。
 さらに遡って、「ふた昔」前(25年以上前)のアメ・トラ全盛期の頃の紺ブレを持っていて、しかも加齢による体型変化もなく、今もそれを着られる方。かなりハードルは高いですけど、そういう人は幸運な方です。現在のトレンドに近いモデルですから、着こなし方を21世紀的に少しいじるだけで、今でも何とか通用します。どうぞ自慢げに当店まで(見せびらかしに)お越し下さい。
[05FW07]コットン・フランネル・スポーツ・シャツ
(2005.9.12 17:53)
 普通は簡単に「ネルシャツ」と言いますね。
 うちみたいな店がアメリカンなネルシャツをやると、とても新鮮に映るのでしょうか、昨年も顧客中心に早い売れ足だった、CAMCOのネルシャツが今年も入荷しました。
 今年版は昨年よりも洗い加工を強めにかけ、よりクタッとした感じで仕上がっています。
 メンズは、いろんなチェック柄を取り混ぜて、全部で7柄。どれも、どんどん洗い込んでもらってさらに「泣かせて」やるといい味が出ることでしょう。やや羽織るような感覚で着てもらいたいですね。
 MとLあり。\8,190。
 

 そして、待望のレディスサイズが今年から出来ました。 着丈、腕回りなど、大満足、合格点のサイズ取りで仕上がっています。 4柄あり。
 ワンサイズ。\8,190。
[05FW06]バイブリーコートのアイデアシャツ
(2005.9.12 13:27)
 アングラー・下間氏のアイデアがこの秋も冴えている、バイブリーコートです。この秋から、ロンドンのリバティでの販売が決まったそうで、英国好きの下間氏、大喜びでした。
 本来フォーマルのときに使われるウイングカラーを 芯地をクタッとさせることで、カジュアルなシャツとしてうまい具合にアレンジしています。
☆左…ツイル地のブルーストライプに獅子と王冠のドビー柄が入った生地です。
☆右…綿95%カシミア5%のぬめり感のあるオックスフォードのストライプ生地で衿とカフは白のクレリック。貝ボタンに青線の切り込みを入れるというひと工夫も施されています。 うまく考えたもんだな、と感心しています。
 タッタソール・チェックのシャツ。生地は厚手なのにくたり感のある素材で、この生地だけでも嬉しいのに、衿裏と裾脇にリバティの花柄を施していて、コレがオールドファッションになりがちなこの手のシャツを甦らせているテクでしょうね。

 なお、ここのシャツは、デザイナーの狙うターゲットが30歳前後らしく、ボディ設定がかなり小さめです。表示38(M見当)でウェスト76cmぐらい、表示40(L見当)でウェスト82cmぐらい、というところが目安でしょうか。サイズ選びの際はご留意下さい。
[05FW05]ベルリネッタのイカしたボタンダウン
(2005.9.12 13:25)
 伊製のドレスシャツ生地を使った「ベルリネッタ」のボタンダウンシャツ。 一枚衿のボタンダウン、という衿型は昨年来とずっと変わっていませんが、毎シーズン新たな生地を投入しています。
 一見イタリア縫製かな、と感じるような衿型の色気がありますが、縫製は国内で、タイトすぎないシルエット、長すぎない袖丈、が、好評の一因でしょう。
 今回追加入荷した3柄は、すべてイタリアのモンティ社の生地で、双糸のプロードです。
  ストライプが2柄とチェックが1柄。ボタン付けにはさりげなく色糸を使っています。46(39.5-84cm)、48(41-86cm)の2サイズ有り。
 生地コストのアップで、今回入荷分から少し値上がりし、\17,640です。
[05FW04]オリジナルシャツ(男女あり)
(2005.9.4 12:27)
 知恵を絞って注文したオリジナルシャツの秋の新作は、以下のようなラインナップです。



☆<メンズ>
@ワイドスプレッドカラー(\16,900)…カチッとしたドレスシャツとして、動きやすい筒付け袖の仕様を施しました。
 生地は、
@ありそうでなかった100/2ブロードのブルー無地、
A135/2ブロードの白とブルーのマルチストライプ、
B当店では珍しい、黒とグレーのヘビーツイル無地、
の3種。
 ボタンはもちろん厚い貝ボタンですが、ノータイで着ることも考えて、すべて白ではなく、黒い貝ボタンにしました。(アップの写真では光って白く見えてますが、黒い貝です。)
 サイズは、M(39-84)、L(41-84)、XL(43-84)。


☆<メンズ>
Aボタンダウンカラー(\15,900)…普通に見えて実はかなりの配慮をしている、当店お得意のカタチ。スクエアの裾に仕上げているので、裾出しでも裾入れでもきれいに着られます。
 生地は、
@伊アルビニ社製のグレー、ブルーと白のやや太幅のストライプ。黒貝釦。茶貝釦。、
A100/2ブロードのブルー/ブラウン系の多色使いの細ストライプ、
B昨年レディスで作ったときに男性からの要望が強かったペイズリー柄のバックカットドビーの白ツイル。白貝釦。
 の3種。

 サイズは、M(39-85)、L(41-85)。



<レディス>
※衿型は、春に大好評でした一枚衿のホリゾンタルワイドカラー。
 開いた衿のカタチがとても女性らしい美しさなんですね。
 生地は、4種。レディスはワンサイズです。
 (すべて\14,800)
 
@白ドビーシリーズその一は、ブロード生地のアーガイル模様入り。、
A白ドビーその二は、オックス生地のひし形模様入り。
(写真だと柄がよく分からない?かな…)
B100/2ブロードのブルー無地。メンズと同じものですね。
Cブラウン/オレンジ系の多色使い細ストライプ。メンズでやっている生地の色違いです。
[05FW03]バーバリアン 05Autunm Version
(2005.9.4 12:24)
 昨年の新提案がモノトーンに偏重していたことを踏まえ、この秋は、ある意味、あまり秋冬っぽくしすぎない、を意識した柄揃えをしました。なので、秋にしては例年よりもずいぶんカラフルになっています。

☆メンズ・衿付き、その@…エンブレム刺しゅう付きのスクールタイプ。カナダから入荷後に国内でバイオウォッシュ加工を施しています。そのためちょっと割高になり、\11,550。

☆メンズ・衿付き、そのA…比較的ノーマルな秋らしい配色の一群。\10,290。

☆メンズ・衿付き、そのB…ややビビッドな配色の一群。\10,290。

☆メンズ・衿なし…ヘンリーネックは袖口のリブが付きません。男性的な配色です。\10,290。


☆レディス、衿なしモデル…ソフトな色合いが多くなっています。\9,240。

☆レディス、衿付きモデル…レディスはすべて七分袖です。\9,240。
[05FW02]特別催事のご案内。「ビンテージ・アラン」期間限定販売
(2005.8.13 19:55)
追記:一部をwebでもご購入いただけるようにいたしました。(2005.9.19.)
 70年代後半から80年代に編まれた、古いアランセーターを倉庫から持ってきました。
 これらは、80代後半のソフトでルーズなセーターの流行時に 「ずっしりと重たくて、シルエットもタイトな、こんな古くさいセーター、いらないよ。」と言われて、ずっとお蔵入りになっていたモノ。
 流行のサイクルが一回りして、20年振りに日の目を見た、というところでしょうか。
 
コレクションの内容は以下のとおり。(色はすべてバイニン(白)です)

☆ドリプシー・ウールの、Vネックカーディガン(\98,000)(写真、2段目右列と3段目)
すでに廃業してしまったアイルランドのドリプシー・ウーレン・ミルズの脂分を含んだヘビーな糸で編まれた秀作たち。サイズ40〜46。

☆ドリプシー・ウールの、丸首プルオーバー(\68,000)(写真、最下段)
糸も編み手も素晴らしいセーターですが、さすがにこのレベルのセーターは大きいサイズしか残ってませんでした。サイズ48と50、ばかりですから、かなり大きいです。
普段ビッグサイズでお悩みの方、チャンス到来です。20年間、あなたに着てもらうのを待っていたんですよ、このセーターは。

☆カシミア100%の、丸首プルオーバー、Vカーデ、前開きベスト(\98,000)(写真、最上段と2段目左列)
こんなに重たいカシミアセーターはアランセーターぐらいでしょう。たっぷりと糸を使ってますからね。
1957年にディオールがカシミアのアランをParisで発表したことが、アランセーターがファッションシーンに登場する契機になったのです。そういう記念碑的なセーターです。
サイズも女性向きの36から、メンズの46まで、選択肢があります。


 糸は現在では入手不可能、編み手も多くがすでに他界していることから、今後このレベルのアランセーターが登場することはまずあり得ません。といっても、デッドストック、つまりは当時の売れ残りですから、ひとつひとつを見ると、多少の汚れがあったり、袖や丈が長かったり反対に短かったり、と、難のあるモノもあります。
 なので、これらの品の販売にあたっては、webで写真を見て購入、という手段では、 私たちがおっかな過ぎて、とても受けることができません。
 従って、店頭販売のみに限ることにいたします。 販売期間は、9月中旬までです。売れても売れなくても、その時点でいったん倉庫へ引き下げます。
 また、一枚一枚がすべて異なりますので、当然早い者勝ち、ということになります。売り切れの際はご容赦下さい。

なお、通常web上でも販売しているノーマルのアランセーターの方も、 現在入庫が着実に進行中です。 今シーズン追加される予定があるのは、 丸首プルオーバー・バイニン(既にwebに追加掲載しました)とブラックシープ、 衿付きカーディガンのバイニンとグレーシープ、ブラックシープ、 です。 こちらは9月上旬までに掛けて、 店頭で準備が整い次第、順次追加掲載していきます。  
[05FW01]語り不要の「いいジーンズ」です
(2005.7.28 13:19)
 「フツーのいいメンズ服」を目指す「ハイペリオン」から、ジーパンの登場です。

 実は私も、20数年前には、パンツショップやアメカジの店の店長をやった経験があり、その当時は当然にひとかどの商品知識を持ってはいたのですが、そこから遠ざかって久しい現在では、ジーンズのことにはそれほど詳しくはなくなっています。
 なので、現在巷に見られる、星の数ほどもあると思えるジーンズに関して、いったい何が良くて何が良くないのか、あまりに種類が多すぎて、皆目見当が付きません。
 そして、単純にこう思ってしまうのです。「ジーパン一本買うのに、何でこんなにたくさんの種類が必要なんだろう。」と…
 きっと、同じ思いを抱いている方は少なくないのではないかと思います。
 で、このたび紹介するジーンズですが、いちいち重さが何オンスだとか打ち込みがどうとか、縫製がどうとかといううんちくは語りません。
 「ともかく、現在日本で入手できる一番いいと言われる生地を使い、一番いいと言われる工場で、一番いいと言われる縫い方で、作りました。」 との企画者の弁があれば充分だと感じるからです。
 股上も浅すぎたりせず、シルエットもパツパツの細身ではなく、洗いを掛けているとはいえ、漂白したり石コロで削ったりもせず、もちろん、裂いたり破いたりのイジメもしていない、「何でもない、フツーのいいジーンズが一本あればソレでいいんだ」という方への理想のジーパンではないか、と、当店としては、できれば定番的に長く売り続けていきたい、という思いのある一品です。\19,950。
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