【倶樂部余話】 No.265   未来予測なんて当てにならないな (2010.12.23)


 先日電器店に依頼し、二十年以上前に撮った8㎜とベータのビデオ十数本をDVDに移してもらいました。「カビが出てるとダメかもなぁ」と心配げにつぶやいた店主のおじさんが私には神様に見えました。
 撮ってた当時はまさか8㎜やベータがなくなるとは思ってもみなかったことで、同様にレコードもカセットテープも消えていきました。DVDにしたってきっとそのうち過去のものとなり、いずれはすべてをネット上の倉庫に格納するような時代がやって来るのかもしれません。
 他にも、よもやこんなモノが消えるなんて思いもしなかった、というモノ、いろいろあります。ブラウン管テレビも白熱電球もまもなく消える運命にあります。
 逆に、私が十代の頃、これは将来なくなるだろう、と思っていたモノがあります。それが、演歌、歌舞伎、相撲、百貨店でした。きっと自分たちが大人になったとき、我々の世代はこれらに興味を持たないだろう、と思っていたのです。でも私の予測ははずれて、どれも残りました。
 そして、実は、私のなくなる予測リストには、もうひとつ、背広、というのがあったのです。笑ってしまいます。未来予測なんてホントに当てにならないもんですね。
 メリー・クリスマス。今年一年のご愛顧に感謝いたします。皆さま良いお年をお迎え下さい。(弥)