倶樂部余話【356】ごめんね…ジロー(2018年5月30日)


今週末から始める靴のイベントのオマケにラーメンを付けることを思い付きました。なので、少しラーメンの話を。

時々自分のフェイスブックに写真を載せたりするので、私が結構なラーメン好きであることは知る人ぞ知るところであろうかと思いますが、私の場合その嗜好にかなりの偏りがありまして、生粋の二郎系、いわゆるジロリアンであります。
二郎旧店舗
生粋の、と言うには理由があります。何しろ学生時代に週二回ほどのペースで食し続けたラーメン二郎。当時は三田二丁目のT字路の角に貼り付いていた、慶大生のための極めて特殊な食べ物で、大豚ダブルをぺろりと平らげていたのだから若かったんでしょうが、今のように多店舗化されさらにその亜流も全国に続々と広がるなんて、思いもよらないことでした。勝手に思っていることなんですが、私がビートルズの武道館公演に行った人を無条件に尊敬してしまうように、二郎の旧店に通い詰めてた当時の慶大生は二郎系ファンから圧倒的なリスペクトを受けてもいいと、そのくらい思い入れは強いんです。未だに月に一度ぐらい、無性に食べたくなる、決して身体にいいとは思わないのですが、心の中にまで染み込んでしまった味なんですね。
二郎
ただ、ラーメンほど個人の好みの違いが様々なジャンルはないでしょう。十人いたら十人が異なるお気に入りを持っているはずです。なので、私は決して自分のラーメンの趣味を人に押し付けたり勧めたりすることはしません。そう思っている私ですが、昨年山形で食した赤湯ラーメン、このスープは、ぜひ一度味わってみて欲しい、と人に勧めたい気になったのです。その原料は30種類とも40種類とも言われる複雑な配合のスープ、これは称賛に値します。
赤湯ラーメン
ところで、なんで靴にラーメンなの、という点です。もうおわかりの方もいるでしょう、当店のオーダーシューズを担ってくれる素晴らしいファクトリー、宮城興業。そのスタッフに連れて行ってもらったのが赤湯ラーメン、ということで、靴もラーメンも赤湯(山形県南陽市)の特産、どちらも「こんなことできるのは世界でここだけ」、という唯一無二の赤湯つながりです。
CS-107 ES_37カタログ
靴を作ってラーメンを貰おう、というキャンペーン。オマケの方を取り上げてしまったのでなんだか本末転倒のように聞こえるかもしれませんが、決してそんなことはありません。ただ、赤湯つながりなので、今回のオマケは二郎系ではありません。ごめんね…ジロー by 奥村チヨ。(弥)