倶樂部余話【四〇】データで見る「セヴィルロウ倶樂部」(一九九二年四月二十日)


皆様に記入していただいている当店のお客様カードは、開店以来約五年間で八百枚を超えていますが、現在その中から半分以下に絞った四百名弱の方々に当報をお配りしています。(他に、取引先、同業の仲間、報道機関などにも計約五十通を発送)新しいお客様もこのところかなり増えていますが、毎月の発送時に宛名シートの追加と削除の作業を繰り返していますので、この発行枚数自体は最近の一年半ほどは、それほどに増加していません。

自分以外にはどういう人がこの店の顧客なのか、皆さんにとっても興味のあるところではないかと思い、その三百八十六名を世代別に分類したものが添付した図です。
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四十八歳以上の戦前戦中派が約四分の一で、中には各界で功名を高められている方も多くおいでです。団塊の世代を含む昭和二十年代生まれがこれまた約四分の一で、ここが最近目立って来店客の増えている層です。そこまでで約半数を占めており、最初のご来店のきっかけは様々であっても、その後のご来店も多く、顧客化率の高い層だと言えます。

左半分の昭和三十、四十年代生まれの世代は、転入出や異動が多かったり、子育てに手が掛かったり、また当社の地下ケント店と競合する年代層でもあり、追加削除の出入りも割と頻繁です。

資料を集計して驚いたことは、大正十年生まれから昭和四十六年生まれまでの間に途切れなくお客様がいらっしゃったことで、その隔たりがちょうど半世紀五十年、三世代にまたがる幅の広さです。これは当店の顧客層の特徴を象徴的に現していて、かなり誇りに思っていい事実だと感じています。