失われた20年とよく言われるように、我が国はこの20何年間成長が止まったままで、世界の中で置いてきぼりを食らってきました。その間にEUの中で最も平均年齢の若いアイルランドは飛躍的な経済成長を遂げました。日本は弱くアイルランドは強くなり、上下というか立場というか強弱の関係はいつの頃からか逆転していたのです。アイルランドは強い国になりました。自国のアイデンティティにも溢れんばかりの自信を感じます。そんな強くて都会的で新しいアイルランドを表現した新ブランドと1月ダブリンで商談、商品が届きました。
ケルティックツイード。このブランド名を聞いてどう思いますか。ハリスツイードとかドネガルツイードとかのファブリックの会社なのかな、と最初は思いました。実際3年前にここのブースの前は何度も通っていたのにこのブランド名の先入観から中身を見ようともしなかったんですから。それこそが立場が逆転していることに気づかなかった私の怠慢であったのです。一見平凡なこのブランド名こそ強くて新しいアイルランドを世界中にアピールしたいという意思の現れだったのです。今年それに気づいて、商品を見ていくと、不思議なもので、一つひとつの商品が意味を持って輝いて見えてきました。案内をしてくれた若い女性デザイナーはこのブランドのコンセプトをとても良く理解していました。オーナー夫妻とも話をしましたが、今の強いアイルランドを表現することに高い理念を持ち、尊敬できる姿でした。かなり高価なのでそう沢山の仕入れはできませんが、少しずつでも長く続けていきたい相手になることを願っています。(商品紹介はこちらで)
1月のダブリン出張、このケルティックツイードが大穴だったとすれば、本命の一番重要な要件はアランレジェンドを頼んでいるA社の若き後継者ミホールとの早朝2時間のミーティングでした。今の強くて都会的で新しいアイルランドをアランセーターの中にも取り入れよう、さてどうしたらいいだろう、という建設的な話し合いでした。そして、新しいパターン、新しい色、新しいスタイル、を導入することを決めました。ここは遅刻の常習犯なのでいつものように納品は遅れてますが、もうすぐ届きはずです。
この話は1月の帰国後にすぐに話をしたかったのですが、言葉だけよりも実際の商品を見てもらうことが何よりわかってもらえることだろうと思い、ここで触れることにしました。
さあ、10月、ここから売りまくりの2ヶ月です。(弥)