昨年春の福岡市での拙講書き起こしという名目で、アランセーターの概要を最近の動きも含めて新たにしたためることができたので、これを機にHPアランセーターの箇所も全面的に書き直しまして、減ってきた在庫を反映して在庫一覧表も一つの大きな表にまとめました。まる三日かかりました。
さらに、学習講座「糸偏雑筆」も回数が増えてきたので、こいつは月例エッセイ「倶樂部余話」の方に一緒に格納したほうがいいかな、と思い、軽い気持ちで作業を始めましたところ、余話全450話のカテゴリーを50話ごとに括り直そうと思い始めてしまい、ちょっといじり始めたのが運の尽き、遡るように38年間の全話の数カ所を修正する羽目となり、これに思いの外、まる四日かかりました。お分かりですよね、そうなんです、読み直しちゃうんですよ、昔の自分の書いたもの。久しぶりでした。
「パソコンを買って話題のインターネットにつないでみました」と書いてあるのが第77話(1995年、私38歳)。1~235話までは東芝のワープロ専用機ルポ4代を20年間使い続け、351話(2017年)までは官製ハガキに小さな字で600字程度に詰め込んで印刷し郵送してました。だから字数制限のないメルマガ方式に切り替えてまだ100話しか経ってないんですね。第50話以前のごく初期の頃など、かなり気負ってはいるけど、コンパクトにまとまってよく書けてる。自画自賛、今の自分にはとても書けないです。そして、失われた20年、と後に言われることも知らずに、明日は今日よりもっと良くなる、と信じて疑わない、真面目に一生懸命もがいている健気な自分の姿、お前エラいよ、昔の自分に泣けてきます。38年ってそういう長さですよ。
思うことはたくさんありますが、まずウソをついてないこと、これにはホッとしました。そしてネットよりもずっと以前から思いを発信できるこういう自分なりの媒体を持てたこと、この幸運。2回の引っ越しの末、こんなに小さな店になってしまったのにまだ生き残っているのは「倶樂部余話」を続けていたからでしょう。今振り返ると、アランセーターと出会っていなかったらうちは潰れていたかも知れない、と思えるほど450話の中に幾度となく登場する、という驚き。それから何よりもこれを読み続け支えてくれた顧客の存在に感謝です。そして期待するのは、新しい人達が、この450話を後追いで読んでくれることで、古い顧客に追いつき追い越せしてくれるということです。
38年間には同じようなことを何度も話してたりします。なかでも、春の着こなし、については事あるごとに触れています。それくらい今の時期の服装には腐心しているんですね。いわく、春は平均気温どおりの日なんてない、春色の秋物を使いまわそう、春の重ね着大作戦、などなど。ほらほら、結局また言ってる。(弥)