入荷速報。オーダーシャツの生地、追加がありました。11月のイベントもお知らせします。

まずはハイエンドなゾーン。
左列。トーマス・メイソン。当店一番人気ブランドです。
中列。イタリアとスペインの生地、アルビニなどなど。
右列。国産生地のトップランク、カリビアンコットンGold 120/2G。5mm角の市松模様で4色。

機能素材やカジュアル。

左列。リンクルフリーの追加が6柄。
中列。上はニット素材。下はウール生地、
右列。上2つはパッチワーク風。下3つはライトネルのチェック。

そして、11月のイベントは「リンクルフリーフェア」。11/7(金)~11/25(火)。

2,200円offです。ご予定ください。



出来上がり紹介。怠けているうちに溜まってしまいました。いろいろあります。

春夏期の出来上がり、掲載をサボっている間に秋になっちゃいました。
急ぎご紹介します。

☆県東部のS.T.さんの夏ジャケット。

伊カノニコのウールメッシュ。この生地も今まで何着作ってきたか、
いっときは、紺とベージュの2本立てで「麻に見えるウール」と銘打って、半反ずつ生地ごと買い取って訴求したこともありました。ロンクセラーの夏のジャケットの定番です。

☆岐阜県のH.K.さんのスーツ。

葛利毛織の定番トロピカルです。

☆東京都のGさん。まずは英ハリソンズのSeaShellで上下です。

テトロン混の皺にならないリネン。杢調の色合いもいいです。
上下でお作りしましたが、スーツで着るというよりは、上下バラして単品での着用が多いのではないかと思います。

☆同じくGさん、ジャケットで、英ハリソンズのミスティーク紺ピンヘッド。


無地に見えるような極小の柄、ピンヘッドです。ミスティークはウールのスーツ生地ですが、
その中からジャケット単品で行けそうな生地をチョイスしました。
それに併せてGさんはコットンのトラウザーズを2本ご注文。
ドメスティックの生地で、ストレッチコットン、紺とベージュです。


☆県中部のMさん、スーツです。

困ったときのフロンティア、というくらい、今までも多くのお客様におすすめしてきた英ハリソンズのフロンティア。平織り300gのよそのどこにもない重宝素材です。 
明るめの紺と明るめのグレーの2着。
シャツ5枚口も同時にご注文です。

左がユーロBD、右がロールドレギュラー、カラーステイのない柔らかな衿です。

☆県中部のIさんからトラウザーズ、レディスです。

これは以前に作ったジャケットをスーツとして活用したいということで、
同じ生地で組下を作りました。
何年か経っていたので同じ生地があるかどうか、というところでしたが、
葛利毛織さんが生地を作り続けてくれていて、実現しました。
釜違いの色違いもなく、良かったです。

☆県中部Fさんのスーツ。

葛利毛織の春夏定番、毛100% トロピカル。やや青みのあるチャコールグレーです。

☆靴です。県西部のMさんフルブローグ

チゼルトゥのフルブローグ、ヒールカップつき。リピートオーダーです。
靴は昨年値上げ前の駆け込みが多かったので、今年の注文が激減してます。
予想できたこととはいえ、落ち込みは大きいです。

シャツです。どんどん行きます。

リバティプリント、レディス。

カリビアンコットンの白ピンOX。

Aさんの8枚。カンクリーニ、トーマス・メイソンのインポートや、
アイスコットンなど夏の清涼素材も。長袖あり、半袖あり、と様々。
間違えないようにオーダーを入力するのに、神経を使います。


100/2ブロードの黒無地ですが、実はロングセラー品番。黒の色の出がいいんです。
メンズ仕立てで女性の着用です。


これもレディス。リンクルフリー白ロイヤルOXとシアサッカーの黒無地。 


Oさん、「いつも」のリンクルフリー・白ロイヤルOX x 2枚口。 


レディス、カリビアンコットンSilver100?2Gの赤ギンガム、クレリックのラウンド衿はKさんのアイコンオプションになりました。


これもレディス、ミットスリーブ(七分袖)。リンクルフリーの白ロイヤルox


リンクルフリーウェア中のオーダーです。白ロイヤルOXのBD。


夏でも着られるタッタソール、というMさんのご要望で、
カリビアンコットンSilverのブロード生地を選びました。

チノシャツ、のオーダー。薄手のチノパン素材でシャツを作ってみました。


Fさん、定番のブロード無地で、色違いで衿違い。白は弔事用とのことでレギュラーカラーに。 


Yさん、ハードマンのリネン白無地はホリゾンタルワイドで2枚同じ。
右2枚夏素材アイスコットンなど、フィナモレタイプのナポリカッタウェイ


リンクルフリーの白無地ですが、遊びを付けたくて、ボタンをチャコールにしました。

まだまだ続きますが、取り急ぎ、このあたりで一区切りにします。


糸偏雑筆【4】 誰も教えてくれないネクタイの基礎知識

 第4回はネクタイの話です。
ネクタイはドレススタイルの要であって一番自己主張のできるアイテムです。ネクタイだけで一冊の本が書けるくらいたくさんのネタがありますが、ここではホントに基本中の基本、だけをお話します。近頃はノーネクタイスタイルも定着して、ますますネクタイの基礎知識を伝授する機会も減ってきました。知ってる人には当たり前、知らない人には目からウロコ、のお話になるでしょうか。

 いちばん大事な2つのこと。その1。ネクタイの幅はスーツの衿の幅と等しい。例えばスーツの衿幅が8cmくらいならネクタイの大剣(大きな方の剣先)の幅も同じく8cmくらいでないといけません。何もミリ単位で正確に合わせる必要はありません、大体同じならいいのですが、経験上から言うと、1.5cm以上違いがあると奇妙に映ります。許容範囲は1cm未満としましょう。(ニットタイは例外的に細くてもOKです) 
 話はそれますが、そもそもスーツの衿幅というのは体型によって違います。体全体のバランスなので、同じブランドの同じデザインでもです。ちょっと想像してみればわかりますよね、大男と小人の上着の衿幅が同じはずがないんです。いつも言うように、スーツスタイルの良し悪しは基本的に減点主義なので、違和感を感じたらそれは✕なんです。とても普通に見える、少しも気にならない、というのが◯の合格ラインなんです。

 その2。ネクタイの長さはベルトの穴の位置。これ、意外と皆さん適当です。でもこれがベストバランスです。この長さの調整は身長や首の太さだけでなく、猫背か反身か、お腹が出てないか、などでも人それぞれ異なりますので、正しい位置に決まるまで納得のいくまで何度もやり直してみてください。 慣れてくると結ぶときの大剣の余り方でおおよその感覚は掴めますが、何度やってもうまくいかないときもあれば、一発で決まるグッドモーニングな日もあります。ネクタイの全体の長さというのは日本製だと概ね145cmぐらいなのですが、欧米のものだととても長いものもあって、小剣側が大剣側よりも長く余ってしまうことがありますが、そんなときは余った小剣側はズボンの中に仕舞っちゃってください。

 さて、この2つのルール、これを見事に外してくれるのが、ドナルド・トランプ氏です。あの大柄な体型にタイが細すぎるし長すぎる。とてもだらしなく見えますが、多分わざとでしょう。ファッションに頓着ない、という演出です。

 結び目については、説明を省きます。シャツの衿型、スーツのゴージライン、体格、趣味嗜好などなど、多くの要素が絡みますので書ききれません。とりあえず、普通のプレーンノットだけ覚えてくれればいいです。色々やってみて、もっと大きく結びたいな、とか細長く結んでみたい、とか、欲が出てきたら順次覚えてください。
 ここではディンプルの話だけします。dimpleはエクボのことですが、タイの結び目のくぼみを指します。これはぜひ覚えてください。指3本で生地をM字型につまんで引っ張ります。まずは中央にきれいなディンブルを作れるように練習しましょう。それができるようになったら、くずし、に進みます。ディンブルの位置を少し左右にずらしたり、後ろの小剣側を少しだけ見せるように外しの技を付け、タイをより装飾的に立体的に魅せていきます。ただし、この外しの技が必ずしも好印象につながるとは限らないので、そのへんは臨機応変で。ディンプルは遊びの要素なので、好まない人もいます。徳仁天皇はディンプルをあまり好まないようです。それから、大事なこと、葬式ではディンプルはタブーです。入れてはいけません。遊びの要素は排除しないといけないからです。

 色柄についてもここでは多くを語りません。タイはその人のパーソナリティが最も主張できるパーツですから、強い主張を出したいのか弱みを示して同情を引き出したいのか、冷静沈着なのか柔軟寛容なのか、目立ちたいのか目立ちたくないのか、季節感は必要か不要か、それぞれのシーンに相応しい色柄というものを探してください。
 ただストライプの話はしておきましょう。ネクタイというのは、趣味嗜好だけでなく、その人の属性を象徴する道具としても使われます。ストライプのネクタイのことをレジメンタルと呼ぶのを聞いたことがあるでしょう。Regimental、つまり連隊、を意味しますが、英国の軍隊では、連隊ごとに固有のストライプを持っていたのでそれに由来します。わかりやすいのは学校の制服でしょうか。あれがバラバラだったら制服になりませんね。ストライプのタイはある団体に帰属していることを誇示する場合に着用される場合が多いので、誤解を招かないような配慮が必要になる場合があります。添付した写真のタイは年に二回ぐらいしか使いませんが、出身大学関連の催しの際に限定して着用します。
 ちなみにストライプのタイの向きに英国式と米国式があるのを知ってますか。ストライプの向きが右手側に下がるのが英国式、左手側に下がるのが米国式です。なぜこの違いがあるのかはわかりません。私の想像ですが、左側通行と右側通行の違いが関係しているような気がします。誰か知ってる人がいたら教えて下さい。(弥)

参考までに。
倶樂部余話【365】平成の終わりに(2019年3月1日)
https://www.savilerowclub.com/yowa/archives/611

倶樂部余話【429】 新しいウェルドレッサー (2024年7月1日)
https://www.savilerowclub.com/yowa/archives/1075


急いで募集。ハリソンのソックス・ホーズの注文をまとめます。10/26(日)締切です。

集まり方が少ないので追加募集です。
カタログをざっと載せます。

で、もちろんご来店いただいて決めてもらうのが何よりですが、
どうしてもご来店できない方は、まず、
たとえば、コットンのカジュアル系ソックス、とか、ドレスのロングホーズでウールのもの、など、
ジャンルを絞ってお知らせください。
折り返し、詳細なデータをお知らせします。
メールでも電話でも、iPhoneの方なら、faceTimeも便利です。
今回は足数のミニマムはありません。一足でも受け付けます。
ともかくまずご連絡をください。
締切が早いです。10/26(日)16時までです。


入荷速報。英ハーレィHarley of Scotlandからセーターが到着しました。すべてVoe True Shetlandの糸のシームレス丸首プルオーバーで4品番。1ply,2ply,4plyの無地と2plyフェアアイル・ヨーク(新作)。

おなじみの商品なので、わかりやすくシンプルに書きますね。

☆2ply(plain)

2plyは6色全部やります。31,350円。36″サイズもあります。
2plyの詳しい商品解説と在庫状況はこちらです。注文もできます。

☆4ply(plain)

4plyは4色です。White, Silver,Fawn, Grey。38,500円。
4plyの詳しい商品解説と在庫状況はこちらです。注文もできます

☆1ply(plain)

1plyです。2025年はこの3色です。White, Silver, Grey。27,500円。
1plyの詳しい商品解説と在庫状況はこちらです。注文もできます。

☆2ply/FairIsleYoke

フェアアイル柄が丸いヨークで入ります。2plyでベース色はFawn。38,500円。
初登場なのでこれはちょっと解説します。
シームレス・ホールガーメントの編立が奏功し、袖とのつなぎ目もとてもスムースです。

予約を受け付けるときに私、こう書きました。
Voe2plyのFawnをベースカラーにして、柄の部分もVoeの6色だけの色使いです。
2plyですが、柄物なので価格は4ply無地と同じです。
ただ私はそれほど乗り気じゃないんです。というのも、このヨークタイプのフェアアイル、
どうしてもレディスの印象が強いんです。もちろん男性が着ていることもありますし、
現にシチューの宣伝で毎年フェアアイルセーターを着ている松坂桃李くんも着たことがあります。

ですので、ちょっと消極的でして、小さめのサイズだけ少し発注しました。

実は、このフェアアイル柄、企画では色違いの提案も何色かありました。それらも確かにベースカラーはVoeTrue なのですが、柄に使っている他の5色の糸がVoeTrueだけではなくて、ブルーとか赤とかよくあるSupersoft糸も柄の中に使っていて、その配色は全く魅力的に見えなかってし、VoeTrueに惚れ込んでこの糸だけに特化している当店としては誤解を招く商品になりかねない、と判断して取り上げませんでした。もしかしたら、よその店、特に海外などではこの柄の色違いを見かけるかもしれませんが、そういうことなのでご理解ください。当店はVoeTrueの糸としか扱いません。
フェアアイル・ヨークの詳細と在庫状況はこちらで。

 

最後に。当初思っていたよりも値上げ幅が大きくなってしまいました。色々計算した結果このような価格になりました。ご容赦ください。


入荷速報。英グローヴァオールGloverallのダッフルコート。最上級のヘリンボーンのモデル、販売分はNavy-38″の一着限り。

2025年分が入荷しました。ドカンと大箱がひとつ届きましたが、ほとんどがご予約分で埋まっていて、
店売りできるのはこれ一着のみとなりました。

かつての名品キングストンKingstonのディテールはそのまま施して、
シルエットは現代のフィッティングに修正しています。だからアームホールも胴回りもスッキリとしています。

ウール100%の太畝ヘリンボーン織、一枚仕立て総パイピング、
袖裏地付き、袖口タブ付き、3枚ハギの立体的フード、
と、すべてに最高のレベルを施した、グローヴァオールのトップポジションの商品、
日本だけで復活した、日本別注品です。

袖裏付きなのでスーツやジャケットの上から着てもすんなりと腕が通ります。
ビジネス対応を前提に仕入れていますので、サイズは38″を選択しました。私が着ているものです。
これで日本のM~L、と言ったところでしょうか。
大人向きのふんわりと軽いダッフルに仕上がっています。これから肩の上がりにくくなった立派な?オトナでも難なく着られます。
そして、これ大事なポイントです、脱いだときの置き場に困りません。スタバの椅子にも背もたれにもすんなり置けます。手持ちでも重たくないです。

伊の某社から英国のMallalieus社に変わりました。


ネイビーは、伊製の赤味のある明るめの紺ではなくて、
ほんとにダークな普通の濃紺になりました。写真だとちゃんとした色が出にくいのですが、
いい意味で普通の濃紺です。

2025年の価格は155,000円(税込)、グ社でも最上級の価格になりますが、
同業他社の同様商品と比較したら未だにとっても良心的プライスでしょう。
この品に限り、袖丈詰め(3cmまで)工賃と送料は当方負担にします。

サイズ構成は34から42まであるのですが、参考までに目安を。
34=ぴったり目(ジャケットを着ない)のS~M。またはレディスのM~L。
36=ゆったり目のS~Mぐらい。
38=ゆったり目のM~Lぐらい。
40=ゆったり目のL~LLぐらい。
42はちょっと想像がつきません。

今回の在庫は38の一枚限りです。あしからず。