季節性のないアイテムのはずのシャツや靴ですが、
増えたり減ったりするところがオーダーアイテムの面白いところ。
キャンペーンによっての変化が多いですね。
まずスーツ。
Kさんのスーツです。NZ100JN50の記念の生地です。
あれ、あの生地は完売したんじゃないの、という疑問もあるでしょう。
はい、当社で買い取って仕込んだ分はとうに売り切れたのですが、
同じ生地を葛利さんでも何反か同時に作っていたので、そちらの生地を回してもらいました。
売り切れてしまってもうないんじゃないか、と思っていたものが、意外にまだ手に入ったりする、
これは、ダメモトで聞いてみてくれた、Kさんの勝利でした。
Oさんのジャケット。英ハリソンズのムーンビーム。
スコットランド製、ラムズウール75%アンゴラ25%の生地です。
このラム・アンの糸はスコットランドではマフラー等にもよく使われている素材で、
カシミア・タッチのぬめり感に上品なイメージがあります。
大柄のチェックですが、さすがアルテックスですね、柄合わせは完璧です。
オーダー仕上がりではないのですが、ソックスのご注文が届いたのと、
チルデンセーターの予約分もお納めしたので、ココで紹介しておきますね。
さて、前回紹介がゼロだったシャツ、今回は20%offのイベント絡みで、続々と仕上がってきました。
今回皆さん枚数が多いのは、この20%offの直後からほとんどの生地の価格が1,000円アップになることが決まっていたからです。なので今回はいつもよりも強く複数枚買いをプッシュいたしました。
Aさん5枚口。襟型はすべてホリゾンタルワイド。
左から、伊アルビニ・ネル調チェック、伊カンクリーニ・白ベースの小さなペイズリーブリント、
伊トーマス・メーソンが近頃オシてるアースカラーの無地、
日カリビアンコットンゴールド120/2Gの赤+紺ストライプ、遠目からはパープルに見えますね、
最右は伊レジューノ・ジャカード織りのペイズリー、ブラック。この一枚だけボタンが黒蝶貝。他の4枚は二重タライの白蝶貝釦。
Iさん、4枚口。左から。
伊トーマス・メーソンで一番人気がこのブルーの無地。
この色、なかなかありそでない色でして、リピータも多く、Iさんも2度めのご注文です。
次、カリビアンコットンシルバー100/2Gのとろっとした織りの白無地。
で、この2枚はニューセミワイド。次の2枚は先端だけを丸くカットしたラウンドチップ。
この白とブルーは色違いで、最近カリビアン・シルバーに追加になった最新の生地。いち早く試していただきました。
別のIさんは白ばかり長袖3枚と半袖3枚の計6枚。でも生地はすべて違うんです。
カリビアンシルバー・白ピケでショートウインザーの衿。
国産最高峰スビンコットンの白ワッフルでホリゾンタルワイド。
伊トーマス・メーソンの白ドビーでホリゾンタルワイド。
半袖3枚はホリゾンタルワイドのボタンダウン仕様。
左、ニット素材。中、リンクルフリー鹿の子織り。右、リンクルフリーツイル織り。
画像にはありませんが、6枚とも前見頃の左下にアイボリーで数字の刺繍が入ります。
よーく見ないと気づかないような、Iさんの隠れた主張、アンダーステートメント、です。
レディスです。左2枚は東京のIさんからメールでのご注文。
カリビアンシルバーのチェックで大きなブラウンと小さなレッド。
スタンドカラーに星型のボタン。
右はOさんの七部袖。カリビアンゴールドの薄ピンク色ドビー無地。
衿型はいつものカッタウェイラウンドです。
Nさんの3枚口。
左、二度目の登場、伊トーマスメイソンのアリナサ(ありそでなさそ)ブルー無地。
中、ハードマンのアイリッシュリネン、新色のオリーブ。
この二枚は、セミワイドをスナップボタンで留めました。こうすると大きな衿型でも衿がハネないんですね。
右、ジャカードで大きな花柄の織模様。新型衿のロールレギュラーをこれもスナップ留めしました。
細かいことですが、この一枚だけは裏前立にしています。柄合わせがスッキリとなってくれるように配慮しました。
いつもはリモートオーダーの愛知県在Aさんですが、今回は新幹線に乗ってご来店です。
左、今回三度めの登場、伊トーマスメイソン、アリナサのブルー無地。
右、同じく伊トーマスメイソンらしいマルチカラーのストライプ。
ネック36cmは写真で見ても小さく見えます。小さい胸ポケはAさんらしい隠れた主張です。
Oさん、いい生地で普通の白を、というご要望への答えは、
カリビアンシルバー白のマイクロヘリンボーン。
Nさんからは麻の白のBD、というご希望で、ハードマンの南ア製アイリッシュリネン。
Mさん、カリビアンシルバーのホップサック調無地の色違い二枚。
ホリゾンタルワイド。怒り肩補正入りです。
大トリ、Yさんの10枚。
タテ積みの上から行きます。
1.市松ジャカードピンクはカリビアンシルバー。
2.ふんわり織りピンク無地もカリビアンシルバー。
3.小市松柄ドビーのグレーはカリビアンのゴールド。
4.伊カンクリーニ、ブルーのストライプなのに綾目のドビー白が入った変わり織り。
5.茄子紺の隈取りストライプは伊トーマスメイソンらしい英国的な柄。
6.7.カリビアンゴールドの白無地ブロード同じもの2枚。
ココまで、衿は全てニューセミワイド。
横展開の3枚。
左、フィナモレを似したナポリカッタウェイはアイルランド産の純血アイリッシュリネン、ビンク無地。
右の2枚はリペア。衿とカフスの交換です。新品同様に蘇りました。
と、怒涛のシャツ仕上がりでしたが、当然反動が来るものでして、
その後シャツのオーダーはさっぱり、激減しています。ま、仕方ないか。
ご注文いただきましてありがとうございます。末永くご愛用ください。
カテゴリー: 02.ジャケット・ベスト
入荷速報。スーツ、ジャケットのインポート生地のバラケ、2023ss版がようやく届きました。いやぁ、今シーズンは今まで以上に見事にバラけてますね。超お買い得であることは間違いないです。
今シーズンは、例年のスーツ素材に加えて、ジャケット生地も豊富です。
また、コットンやリネンの素材も多く、これらはトラウザーズにも適してます。
それでは順番に。なお、画像の解像度をいつもよりも上げていますので、必要に応じて拡大してご覧ください。
スーツ生地。一番ハイエンドのゾーン。本来なら垂涎の域にある伊ゼニアやロロピアーナの生地ですが、
これらが77,000円(ML仕立)から最高でも118,000円(AL仕立)(税別、シングル上下の基本価格、以下同様)という価格です。
スーツ生地。すべて伊カノニコで70,000円(ML仕立)です。かなりバラけてますから、じっくりと探しましょう。
ジャケットのハイエンドゾーン。ゼニア、ロロピアーナのクラスで、56,000円(ML仕立)から82,000円(AL仕立)
といったところ。よーく探すと、紺無地もあります。早い者勝ち、でしょう。
ジャケット生地。ほとんどが伊カノニコのウール素材で、47,000円というところですが、
最右列にアイルランド・スペンス&ブライソンのアイリッシュリネン3色がありますね。
これには目を付けておきたいです。
最後のゾーンは、国内の生地で、シルクやリネンやコットンのもの。
昨年までよく売れたのに生地メーカーが変わってしまって今年継続できなかったものが多く含まれています。
右から2列目のコットンツイル7色はトラウザーズにおすすめで、25,000円で作れます。
最右列のコットンのシアサッカーはジャケットで45,000円です。
と、今年はスーツだけでなく、ジャケット、トラウザーズ、にも豊富な選択肢があります。
ただ、かなりバラけていて、多分、奥行きは少ないものばかりでしょうから、
在庫切れも早いと思われます。
工場の納期も今までよりもかなり掛かるようになってきています。
その気になって頼んでみようと思ったら、生地は品切れ、納期も盛夏になっちゃう、
なんてことになりますから、アクションは是非お早めに。
まずはお問い合わせ、お待ちしてます。
入荷速報。コットン素材のスワッチが到着。国内素材なので即納&手頃価格で、トラウザーズにも適しています。ジャケット用にはカノニコのウールメッシュ、これも到着しました。
コットン素材のご紹介。
左上。コットン・シアサッカー、ストライプ。
左中。コットン・シアサッカー、無地。
左下。コットン・コードレーン。
どれも、ジャケット49,500円~、トラウザーズ28,600円~。
右列は、100%コットンのツイル生地。ジャケット45,100円~、トラウザーズ24,200円~。
左上。コットンストレッチのツイル。ジャケット50,600円~、トラウザーズ28,600円~。
左下。ベンタイル・コットン(英国「ベンタイル」のライセンス国内生産)、高密度防水素材。
ジャケット55,000円~、トラウザーズ30,800円~。
右上。ストレッチデニム&インディゴ。ジャケット53,900円~、トラウザーズ31,900円~。
右中。リネン100%ホップサック。ジャケット56,100円~、トラウザーズ31,900円~。
右下。リネン100%シャンブレー。ジャケット53,900円~、トラウザーズ31,900円~。
これは伊カノニコのウールメッシュ。今までに一体もう何着売ったことか、
夏のジャケット素材としてロングセラーの人気です。
ジャケット58,300円~。
入荷速報。フロンティアがリニュアル。英ハリソンズの合服地フロンティアに新色柄が加わりました。
困ったときのフロンティア、と、そう呼んでいるのは、きっと当店だけではないはず。
と思うほどの信頼感を寄せている、英ハリソンズの定番合服地フロンティアがリニュアルになって
新しいバンチが届きました。おなじみの赤いバンチです。
平織り300g、という、ありそでない素材。
というのも、一般的に平織りは春夏物の織り方なんですが、300gは秋冬物に相当するウェイト。
ミルド(起毛)もしていないので、
ほんとに、いい意味で、季節感がない、という素材。つまりいつ着ても違和感がない。
その名から想像するに、多分ビギナー向けに考えられた素材だと思うので、
数多あるハリソンズのコレクションの中でも、比較的安価な価格設定、というのも嬉しいです。
最初は少し硬めの着心地ですが、着ていくうちに体に馴染んできます。これがいいところ。
とろとろしたイタリア系の生地とは全く違いまして、打ち込みのしっかりした硬めのこの素材ゆえに、
型崩れがなく、シワにもなりにくく、季節問わず長持ちする、
伝統的英国服地の矜持すら感じさせる、まさに、困ったときの一着、なんであります。
選択肢も豊富、特に紺系の充実はさすがでして、
全部で94色柄、うち新色柄は11種あります。
参考価格(税別)。スーツ98,000円~、ジャケット68,000円~、トラウザーズ43,000円~。
フロンティアのこの生地で、過去30年間、一体今まで何着作ってきたんだろう、と、考えてみました。
想像もつきません。百着までは行かないでしょうが、50着は軽く行ってるはずです。
お知らせ。「ファン感謝ディ」2年ぶりに開催します。この週末 1/14(土)&15(日)。5Fラウンジを貸し切って店を作ります。冬物の価格もいじります。(ナウの画像に更新しました)
当店の「ファン感謝ディ」、知ってる人は知っているイベントです。
2年ぶりに貸し切りでやります。
今度の週末、土日の二日間です。(1/14&15)
もちろんアポ無しで結構です、ご来店ください。
価格、見直し(値下げ)します。でも、それほど大きくは下げないつもりです。
なぜなら、次シーズンの大幅な値上がりが確実になっているためで、
今年の価格の2割引きでも次年度の価格に対しては半額ぐらいになったりするわけで、
強気といえば強気ですけれど、でも資金繰り上あんまり多くの在庫は持ち越したくないし、
という微妙なバランスから導き出される価格です。
webShopとも連携します。価格はすべて一緒にしてあります。リモートでもご注文できます。
特に今シーズンに売り減らししたいものをここで列挙します。
ガンジーセーター、ギネスアパレル、旧品のフェアアイルベスト、
ヨーツェンのダウン、リズのモネスカーフ。
在庫内容はwebShopをご参照ください。
奮ってご参加ください。
開店準備ができたので、写真を更新しました。ナウの画像です。
出来上がり紹介。スーツ、ベスト、そしてエコノミーのシャツがたくさん。
10月に入る前に、ここで出来上がりの紹介です。
まず、NZ100+JN50の記念生地、葛利のダブルクロスでのスーツの仕上がりです。
Kさんは、スリーピース、それもベスト(正確にはウェストコートと呼びます)は、衿付きのダブル、という仕様。
Mさんはオーソドックスなツーピース。細身ですがいかり肩が強い男性です。
フォーマル用のウェストコート。Yさん。
ピンクのシルク生地はフォーマル専門の神田の生地屋で私が直接買い付けてきました。
そしてエコノミーのシャツがたくさん。
急いで届けなければいけないものもありましたので、袋のまま、簡単にまとめて撮りました。
解説も省略いたします。
こうやって見るとやはり白とブルーが圧倒的に多いですね。
そんな中で、皆様、色々と自分だけの一枚になるよう、細かいところに工夫を入れ込んでいただいて、
楽しんで作っていただけたと思います。
ありがとうございました。
さぁて、10月、だぞ。