8月のイベント案内。シャツを作ろう!~エコノミーサービス。8月の恒例、2枚で18,260円(税込、レディスも同額)のパターンオーダーシャツ。納期と生地以外は通常のオーダーシャツと同じ仕様です。8月6日(金)~23日(月)。

毎年夏の恒例、シャツを作ろう!~エコノミーサービス。
今年も開催です。期間は8月6日(金)~23日(月)の週末3回を含む17日間です。
開催内容は、例年とほぼ同じ、
価格は2枚で18,260円(税込)、今年からレディスの割増がなくなり男女とも同価格です。
用意する生地は約200種。納期は9月末です。

生地が届きましたのでご紹介します。

ストライプの一群です。


チェックと無地の一群。


白ばっかり、約100枚。写真じゃわかんないでしょうが、
無地っぽい、ドビーストライプ、ヘリンボーンストライプ、ドビーチェック他、
に分けてあります。楽しんで悩んでください。


もう何を選んだらいいのかわかんないよ、という方には、
ファクトリー在庫のこちらのスワッチからも選べます。

と、例年と一緒、というだけではそっけないので、
今回は、このエコノミーサービスが普段のオーダーシャツと比較して、
何が同じで何が違うのか、を述べてみましょう。

まず、おんなじところ。
ファクトリーも型紙も縫製仕様も選べるパターンや衿型の選択肢、よく使うオプション、
このあたりは普段のオーダーとおんなじです。
同じマニュアルを使い、普段どおりの接客を進めていきます。

違うところ。
まず生地です。普段は小さな生地見本からの選択ですが、エコノミーのときは紐で巻いてある実際のシャツ生地約300種から選んでいただきます。強いストライプやチェックなど、小さい見本ではわかりにくい色柄も現物の生地を広げて確認できます。これらの生地は、廃番処分になったものやファクトリーが様々な事情から生地メーカーから低価格で仕入れたもの、大量発注でコストを下げられたもの、などなど、普段とは異なる生地群です。品揃えはファクトリーの担当者に任せていますが、中には掘り出し物も入っていることがあります。この、生地を漁る、的な作業はエコノミーの一番面白いところかもしれません。

次に、当然ですが、価格です。どの生地を選んでも均一価格で、2枚で18,260円です。もちろん3枚でも4枚でも承ります。一年分まとめて、というつもりで、10枚注文される方も複数名いらっしゃいます。ちなみに普段のオーダーシャツの生地の下限額が一枚11,000円ですので、このイベントの価格設定が文字通りとてもエコノミーとなっていることがおわかりいただけることと思います。

納期が大きく異なります。通常は2週強とスピーディですが、このイベントに限り7週間ほどもらいます。お渡しが9月下旬から10月初めと鈍行列車です。
まさにタイム・イズ・マネー、でして、このスローな納期がコストダウンに直結するんです。

また、厳密に言うと、普段からめったに入らない変わったオプション(例えばフォーマルのイカ胸ヒダなど)は適用外なのですが、現実的にはなんの問題も発生しません。

あとはなんか違うところあったかなぁ。

ということで、8月の売上の落ちる時期、このイベントが頼みの綱の8月であります。
暑い中、そして、五輪もコロナも真っ盛りの首都圏を尻目に、ぜひぜひご来店のほど、お待ちしております。
私は2回のワクチンを接種済みです。

前寸のある方はカルテを調べる時間がほしいので、なるべく事前にご来店をお知らせいただくとありがたいです。


出来上がり紹介。夏の綿パンとシャツ、冬のジャケットとお揃いのキャップ。

まずは、鮮やかなブルーの綿パン。

Tさんからご注文の綿パンは、伊Miani製のストレッチコットン30色からのチョイスです。


イタリア物の割には割と手頃な価格でオーダーできるので、この頃よくご注文が入ります。

続いてシャツです。

Yさんからは夏用のリネンのドレスシャツ。
左の白は、トーマス・メイソンのリネン29%のブロード。
ナポリカッタウェイは伊ナポリのF社がお得意の衿越しの高い衿型です。2枚とも同じ衿です。
右のレモンイエローは伊アルビニのリネン100%。
畳んでいるのでこの色に見えていますが、実際に着るともっと薄い色に見えますから、
イエローとかピンクとかを選ぶときはチョツト強いかな、
というぐらいの色を選ばないと思いどおりになりません。


Yさんからは同時にリペアも承りました。この2枚ですが、
新品同様に蘇ったように仕上がりました。
リペアの場合、同じ生地では付け替えられないので、いわゆるクレリックで蘇ります。
クレリックは通常は白のブロードですが、他の色や柄もリストから選べます。
また、衿型やカフス型は、元々のものと同じではなくて他のカタチに変えて付け替えることもできます。
つまりリペアに出すと、それまでとはかなり雰囲気の異なるシャツに変えることが可能ですので、
まさに、一枚で二度美味しい、が楽しめます。

次はレディスです。Iさんから。

左は、カリビアンコットンsilver 100/2Gのバスケット織り、リニュアル前の濃いめピンク、を選びました。
ホリゾンタルワイドの衿、表前立て、角落としのカフ、ポケット付き、というメンズっぽいディテールに、ピンクのボタン。
右は、このところ隠れた人気になっているトーマス・メイソンの濃いブルーのブロード。
このブルーの色、他ではなかなかないんですね。
男っぽい生地なので、ディテールは女性らしく、
ショートラウンドの衿、裏前立、丸型のカフ、ポケットなし、ラベンダーのボタン、でまとめています。

半袖シャツ3枚のご注文、Yさんから。

3枚とも衿型はホリゾンタルワイド。本来はタイを締める前提のロングセラーのドレスの衿型ですが、
ノータイで着ても抜群のバランス感があるんです。
ただし、第一ボタン位置を初期設定位置よりも上げて、開き方を小さくすることが上品に見せるコツです。
左のブルーは伊レジューノの手刺し風の大きなチェック柄です。
実は、柄合わせをファクトリーがどうやって来るのか、楽しみというか心配というか、気になっていたのですが、
多分、ファクトリーも悩んだんでしょうね、ど真ん中のボタン位置に縦線を持ってきました。うんお見事。
大格子柄なのでスプリットヨークも入れて満足感を高めました。
中央は、シアサッカー生地のネイビー無地。黒蝶貝の光沢もいいです。
右は、マドラス風のパープル入りのチェック柄。インド綿ではなく麻14%の国産生地です。縦、横のパープルの柄入りのバランスがいいです。

さて、

これ、今度の冬物商戦で強力プッシュを予定している生地。
英ポーター&ハーディングのハーツイスト Porter&Harding Hartwist、
スコットランド・ホーウィックのロバット・ミルに別注した
18オンスというヘビー級のハンティングジャケットの生地です。

今年の秋に入荷する英コーディングスCordingsのモールスキンのトラウザーズに合わせたいジャケットとして
Yさんに提案したところ、
じゃあ秋まで待ってるのも何なんで、夏のうちに作っておきましょう、ということで、
ジャケット、と、合わせて衿付きのウェストコート(ベスト)、
そして残反を利用して6枚ハギのキャップまで、
都合3点のご注文をいただきました。

お披露目までにはまだ間がありますけれど、冬が来るのが楽しみですね。


期間折り返しにつき再掲します。7月限定販売。だまされたと思って買ってください。極めつけのすごいTシャツ。白無地、黒無地、バスクのボーダー。私を信じて。

(期間折り返しにつき、再掲載です。
現在一部にサイズ切れがでていますが期限までには揃いますのでご安心ください。)


白Tシャツの苦手な私がやっとたどり着いたTシャツです。
山形の米富繊維で出会いました。もうガンガン着てます。
7月限定で店で売ることができるようになりました。
ちゃんとした解説は後ほど載せますが、
ともかく、だまされたと思って買ってください。私を信じてくれるなら。

各色各サイズ、準備できました。

まずはTシャツ。白と黒。


透けない、くたらない、ガンガン洗って変化しない。
湿度の高い真夏日に一日着てましたが、通気性吸湿性も抜群、快適です。丸胴です。

価格は6,930円(6,300円+税)
サイズはUNISEXで 1 2 3 の3サイズ
1|着丈68cm 身幅50cm 肩幅46cm 袖丈19cm
2|着丈70cm 身幅53cm 肩幅48cm 袖丈20cm
3|着丈73cm 身幅56cm 肩幅50cm 袖丈21cm

私(身長165cm胸囲96cmウエスト86cm)は2を着ています。
女性モデルは1です。

次はバスクシャツです。

これはニットです。でもガンガン洗っても型くずれなく快適さは仏本家のカットソーをしのぎます。
ボートネックで白X紺のボーダーのみ。
価格は、ニットなのでちょっとしまして17,600円(16,000円+税)。
サイズはUNISEXで 1 2 3 4 の4サイズ
1|着丈65cm 身幅55cm 肩幅47cm 袖丈51cm
2|着丈68cm 身幅57cm 肩幅49cm 袖丈54cm
3|着丈71cm 身幅59cm 肩幅51cm 袖丈57cm
4|着丈74cm 身幅61cm 肩幅53cm 袖丈60cm

こちらも私は2を着ています。

あらっぽい言い方ですが、私を信じて買ってください。必ずや喜んでもらえるはずです。
7月限定で在庫を持ってます。どうぞご来店ください。
webShopでは販売不可なので、予約や配送のご希望はメールかお電話で。便宜をお図りします。
info@savilerowclub.com  
0542520231

さて、「続きを読む」 詳しい解説です。
続きを読む →


金山町のことを書いた10日後にこんな本が届きました。

倶樂部余話【393】「景観100年計画の町並み、山形県金山町」を書いた
わずか10日後、待っていた新刊本が手元に届きました。
著者のサイン入りで、ポスターまで付いてました。

町と祭-山形・金山-井浦新 写真紀行
井浦新(著/文) 発行:求龍堂

偶然とはいえとても嬉しいです。
当店内で閲覧可能です。

 


出来上がりと取り寄せ。靴が続々です。

5月にオーダーを受けた靴が続々と届いてます。

まず5月に提案した新型ローファー。
4足まとめてご紹介です。


しっかりサイズの合ったローファーを普通に仕事で頻繁に使いたい、
というAさんには、いい意味で特徴を消し取った当たり前過ぎるディテールでお勧めしました。
革はキップの黒です。
いつもつま先のヘリが激しい、というので、つま先にだけゴムを貼りました。


愛知県のAさんとはリモートでの受注でした。
ダークブラウンのキップ。この方も革底&つま先ゴムの仕様です。

甲の薄いのをカバーするため、敷革を全敷にして、さらにベロにスポンジ入れ、
のオプションを施しました。


Yさんはうまく遊んでくれました。
スウェードのコンビ。メインを紺色にしてバンドは濃茶。
雨の日でも履きたいので、底は革ではなくてラバーソール(タフスタッズ)に仕上げました。
敷革、ダークパーブルはこのYさんの一足を持って在庫切れ、しばらく休止だそうです。


Iさんの靴が仕上がって、あれどっかで見たことあるなぁ、と。
そうでした、私が第一号でサンプル代わりに作ったコンビのローファーを
いたくお気に召していただいたので、そのまま「おそろ」のコンビでオーダーしていただいたんでした。
ワックスドキップの濃茶と中茶のコンビ、
シングルソールの革底でリブはダブル巻きでかかとに少しどっしり感を付けました。

靴を作ろう!!キャンペーンはローファーだけではありません。

昨冬からずっとサイドゴアブーツが欲しい、と言っていたNさん。
靴のキャンペーン時期になって、待ってました、とご注文いただきました。
黒のように見えますが、濃茶です。
ブーツは冬のイメージがありますが、春夏でも履いていいんですよ。
サイドゴアはブーツでは一番オススメのスタイルです。動きやすくて履きやすい、のベストモデルです。

今年の靴のキャンペーンは、オーダーだけでなく、
トランクショーという形で期間限定の既成靴の展示会を実施しました。
その取り寄せ品のうち一部が届きました。

上の2足がSt.Relax。低いかかとの付いたサンダルとスポンと履けるスリッポン。
裸足のような履き心地、が目指す目標、というこのブランドらしい選択です。
下のシュンとしたダブルモンクはレディスです。濃茶色。
MIYAGIKOGYO FOR WOMENのマニッシュなデザインです。
カッカッカッと音を立ててかっこよく歩くと自然に背筋も延びて堂々として見える、
これがドレスシューズのいいところですよね。

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靴を作ろう!!キャンペーンは7月末まで開催中。お忘れなく。

 

 

 


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月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第393話「景観100年計画の町並み、山形県金山町」
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