私が毎年のように通う一月のダブリンの展示会は、業界では決してメジャーなものではないのですが、
それでも毎年現地で何人かの日本人の業界人に会います。
今年は超大物デザイナー、大御所T.K.氏をお見かけし、ちょっと驚きました。
そんな中で、偶然に知り合い、意気投合して何度か食事もご一緒できたのが、
某都内百貨店で紳士服のバイヤーとして名を馳せ、数冊のベストセラーも書かれているM氏でした。
彼の服地に掛ける豊富な知識と情熱は、凄まじいものを感じましたが、
英国やイタリアなど欧州の紳士服地を知り尽くしている彼にして、
尾州(愛知県尾張地方)に残るションヘル織機での服地、アレはすごい、と言います。
欧州では消え去ってしまった、まさに奇跡のような織機で、
日本人はもっと誇りに思うべきです、と語りました。
葛利毛織の服地はそのほとんどがションヘル織機で織られています。
この旧式でとってもスローな織機で織ると、
同じ糸を使っても、服地がふっくらと空気を含んで仕上がるので、
生地がとてもナチュラルにタテヨコ斜めに動いてくれて、
着心地の良い服地になるのです。
さて、M氏も絶賛の葛利のションヘル服地、
春夏物のコレクション、一覧で見られるようにいつもの「パタパタ」形式で並べ替えて、
準備が整いました。
無地物、柄物、そしてポリ混の盛夏物、の3つに分類しています。
画像だとわかりにくいかもしれませんが、じっくりとご覧いただければと思います。
参考価格(シングル上下)、バジェットラインで62,000円~75,000円(税別)、
クオリティラインで80,000円~93,000円(税別)、
クラシックラインで110,000円~122,000円(税別)。