カットソーでは当店で不動の人気の「フィル・メランジェ」、
そのフィル・メランジェのデニムブランドが「フィル・エム・オールズ Fil ’EM Alls」です。
というだけでフィルメランジェ・ファンの方にはお分かりでしょう、
このジーンズにも、オーガニックコットンをはじめとする原料の「わた」、
旧式の力織機による布地、
1900年代初頭のワークパンツを復刻させたかっこいいスタイル、
脇はぎのない高度な縫製技術、
……
と、語り始めたら止まらない、うんちくの数々が込められています。
ここで転載すると長くなるので、リンクを付けておきます。
「本当によいモノは近所で作っていました」ってフレーズ、好きです、
興味のある方はじっくりとどうぞ。
さて、届いたのは、久しぶりに目にする、未洗いでごわごわの生デニム、
そしてシルエットもディテールもオールドスタイルな、品番名「カーターCarter」であります。
イメージとしては、カーター元米大統領のあの農夫的な印象でしょうか。
当然洗うとガンガン縮みます。
(ウェストも股下も2インチ(5cm)は縮む、とのデータが届いてます。)
しかも履き方洗い方によって、縮み具合にも個体差がありますから、
完全に縮み上がりの寸法を事前に把握することは不可能、
ジーンズとは本来そういう曖昧なもの、
どれだけ縮むかが分からないからこその、
ボタンフロントであり、尾錠であり、サスペンダーボタン、なのです。
それと、ちょっとすごいのが、脇剥ぎがない、ということ。
つまり、ふつうは前後2枚のパーツで縫われている脚の筒が、
一枚を丸めて内側で縫い合わせているだけ、というシンプル構造。
![10fwfeacarter2 10fwfeacarter2](http://kir058316.kir.jp/savilerowclub/clipboard/images/photos/2010/08/06/10fwfeacarter2.jpg)
なので、又の部分にひし形のパーツが縫われているわけですね。
これ、1920年代に多用されていたテクらしいのですが、
これを復刻させてしまったのです。
サイズは32”, 34”, 36”,と2インチとばし、という大胆さ。
私たちは持てる力を振り絞ってここまでやりました、
あとはあなたが自由に料理して、いい味出して下さいね、よろしく、
という姿勢が丸出しになった、ごついジーンズであります。
\29,400です。