カットソーでは当店で不動の人気の「フィル・メランジェ」、
そのフィル・メランジェのデニムブランドが「フィル・エム・オールズ Fil ’EM Alls」です。
というだけでフィルメランジェ・ファンの方にはお分かりでしょう、
このジーンズにも、オーガニックコットンをはじめとする原料の「わた」、
旧式の力織機による布地、
1900年代初頭のワークパンツを復刻させたかっこいいスタイル、
脇はぎのない高度な縫製技術、
……
と、語り始めたら止まらない、うんちくの数々が込められています。
ここで転載すると長くなるので、リンクを付けておきます。
「本当によいモノは近所で作っていました」ってフレーズ、好きです、
興味のある方はじっくりとどうぞ。
さて、届いたのは、久しぶりに目にする、未洗いでごわごわの生デニム、
そしてシルエットもディテールもオールドスタイルな、品番名「カーターCarter」であります。
イメージとしては、カーター元米大統領のあの農夫的な印象でしょうか。
当然洗うとガンガン縮みます。
(ウェストも股下も2インチ(5cm)は縮む、とのデータが届いてます。)
しかも履き方洗い方によって、縮み具合にも個体差がありますから、
完全に縮み上がりの寸法を事前に把握することは不可能、
ジーンズとは本来そういう曖昧なもの、
どれだけ縮むかが分からないからこその、
ボタンフロントであり、尾錠であり、サスペンダーボタン、なのです。
それと、ちょっとすごいのが、脇剥ぎがない、ということ。
つまり、ふつうは前後2枚のパーツで縫われている脚の筒が、
一枚を丸めて内側で縫い合わせているだけ、というシンプル構造。
なので、又の部分にひし形のパーツが縫われているわけですね。
これ、1920年代に多用されていたテクらしいのですが、
これを復刻させてしまったのです。
サイズは32”, 34”, 36”,と2インチとばし、という大胆さ。
私たちは持てる力を振り絞ってここまでやりました、
あとはあなたが自由に料理して、いい味出して下さいね、よろしく、
という姿勢が丸出しになった、ごついジーンズであります。
\29,400です。