入荷速報。乗馬マック、今年も入荷しました。マッキントッシュ・レインウェア社 Mackintosh Rainwear Ltd.(Ireland)よりFrancisCampelliのブランドで。男女とも。

今年も入荷しました。8月の入荷は過去最速です。
定番として続けているので、大きな変更はありません。
ですので、従前の原稿をもとに加筆訂正しながらご紹介していきましょう。


防水素材をコットンでサンドイッチした生地で仕立てたレインコートを
英語でMacマックといいます。ちょっとパリッとした感触がなんとも英国らしいコートです。
マックの呼称は、原点であるゴム引き生地を発明したチャールズ・マッキントッシュ博士にちなんでいます。


アイルランドのマッキントッシュ・レインウェア社 Mackintosh Rainwear Ltd.(Ireland)が
古くから作っていた乗馬用コートのデイテールを盛り込んで、
特に作ってもらった別注品が当店の「乗馬マック」です。

水洗いもドライクリーニングもできる、というのは、他社のマックと違う大きなウリ。
ボタンには社名が刻まれています。

☆メンズは3色。98,450円(税込)。


INK(濃紺)
ジャケットを着た上からSサイズを着ています。

胸留めの錠、脚通しのストラップ、裾のボックスプリーツ、など、
乗馬のデイテールを盛り込んでいます。
ただ、コートのシルエット自体は、かつてのAラインではなく、
細身のストレートラインにしています。

OLIVE(オリーブグリーン) このところ人気急上昇のカラーです。
ブリティシュカーキというか、英国の軍人さんっぽい男っぽい感じです。



TAN(モカブラウン)
ジャケットは着用せずシャツの上からXSを着ています。
(XSは裏地のタータンがブラックウォッチに変更になります。Sは写真のとおりのブキャナンです)

ビジネス用のコートとしても、スーツ・ジャケットの上からも着用できます。
サイズは、XS(=日本のS~Mに相当)とS(=日本のM~Lに相当)の2つ。
スーツでの着用を考えて、少しゆとりのあるサイズ取りになっています。

在庫状況は動きます。在庫の有無はwebshopでご確認ください。

☆レディスも今年は3色、価格はメンズと同じく98,450円(税込)。XSとSの2サイズです。


TAN(モカブラウン)メンズと同色。XS着用。

メンズとは合わせが逆なのは当然として、
最大の差は、背中両サイドに細腹(さいばら)が入り、ウェストシェイプが効かせてあること。


INK(濃紺)メンズと同色。XS着用。

上着着用前提のメンズと違って、それほどのゆとりは取ってないし、
細腹も効かせているので、ウェストあたりにはフィット感があります。


RED(レッド) 着用はXS。Sもあり。またREDのみLの在庫(価格応談)もあります。

在庫状況はwebshopでご確認ください

ラグランスリーブの縫製も丁寧です。

こういう伸縮性に乏しい生地をイセ込みして立体的にシワなく仕上げるのは、
結構大変な技術ですが、昔からこのファクトリーはうまいです。
カンペリ氏とは20年来の付き合い。その間いろいろとトラブルもありまして、
しばらく絶交していた時期もありましたが、
やはりこの商品の出来栄えの良さは他にはなく、その魅力に負けて昨年仲直りしました。
乗馬スタイルはかつての当店の売れ筋。それを特に復活してもらい、乗馬マックに仕上げたのが、何よりの復縁の証拠でしょう。
今私が一番勧められる綿コート、それがこの「乗馬マック」です。
webshop
この出来で税込アンダー10万円は値打ちあるものと確信します。

余談。スコットランドのドクター・チャールズ・マッキントッシュというと、
ゴム引きを発明した上記の人とよく混同されるのが、
建築家でデザイナーでもあるチャールズ・レニー・マッキントッシュです。

初めてのグラスゴー訪問の際、私は彼のアレコレに「ハマって」しまって、
挙げ句に使わせてもらったのがコレ。

これマッキントッシュさんが考案したフォントを元にしてます。


入荷速報。ハリスツイード、今年の生地見本が届きました。

8月に到着とは今年は異例に早かったですね。
泣く子も黙る?スコットランド・ヘブリディーズ諸島のハリスツイード、ウェイトはすべてfeather weightです。



前にも言いましたが、ハリスツイード、というのは一つの会社ではなくて、複数のミルの集合した組合組織です。
世界の多くのマーチャントが直接間接いろんなルートを通じて、この組合に、うちは今年はこれこれの色柄を頼むね、とオーダーを掛けるわけです。
だから、ハリスツイードと言っても、マーチャントによって、様々な違いがあるのです。あっちのハリスとこっちのハリスは決しておんなじじゃない、というのがハリスツイードであります。


さあ秋冬です。入荷速報。オーダーシャツ、新着生地の配信です。オンオフどちらもいいです。

さあ、ここから秋冬モノの始まりです。

まずは軽めに。オーダーシャツの新しい生地が届きました。

左の上。高密度の打ち込みで、ハリのあるピンオックスの織り。3色ですが、いうなればチノパン色、というところでしょうか。
左の下。細畝(うね)のコーデュロイ、綿100%。6色。これは使えそう。
中の上。ツイル織のスレーキ・ストライプ。スレーキ(slake)はもともと綿パンやジーンズなどのポケットの袋地のことですが、現在はスーツの袖裏によく使われるようなマルチストライプの柄を指すことが多いです。
中の中。オックスフォード生地。過日配信のキャンディストライプ、ギンガム、に続くシリーズで、カラーベースに抜きのストライプ。個人的にはこのピンクが気に入ってます。
中の下。とてもリピートの大きいクレイジーストライプ。こういう仕上がりになるそうです。悪くないかも。

右の上。オーガニックコットンでナチュラルストレッチの起毛ツイル。薄手の綿ネルっいう感じでウォーム感があります。
右の下。リンクルフリー(いわゆるノーアイロン)にもこういう色柄が登場してきました。スレーキストライプやタッタソール。これも時代の趨勢でしょうか。


アッパーゾーンです。
左の上。伊トーマス・メイソン。100/2。洗濯後のシワを軽減するイージーケア加工を施しています。
左の中。伊トーマス・メイソンの140/2。久々に届いた140/2モノの追加生地です。25,000円は高いがすごい。
左の下。これもトーマス・メイソン。ブロードのストライプと起毛ビエラのチェック。(ビエラについては後述)
中の上。伊アルビニからの「抗ウィルス加工」。やっぱり出てくるんですね、こういう生地が。配信があったのでとりあえず差別なく載せていますが、効果がよくわからないので、正直言うと私としてはあんまりおすすめじゃないです。
中の下。同じく伊アルビニ。120/2綿78%ナイロン17%ポリウレタン5%の化繊混ストレッチ。これもお勧めしません。
右の上。ロイヤルカリビアンコットンgoldの120/2G。ダークカラーベースに白抜きのストライプ。ちょっと怖そうな色合いですけど、これ、男より女向きかもしれません。
右の中。ロイヤルカリビアンコットンsilverの100/2G。ドビー織りのおとなしいストライプ。こっちは男女ともいいですね。
右の下。最後はインディゴ染めしたライトでソフトなダンガリー。バイオブリーチ加工とバイオウォッシュ加工。


と、全体的にはオフモードの生地が多いですね。タイを締めるということがほとんどなくなったビジネスシーンを象徴するような秋の立ち上がり配信です。

さて、ここからは生地の話。「ビエラ」です。
まず、シャツの生地の中でいうところのビエラというのは、Viyellaでして、正しくはヴェイエラ。英国ダービー州の織物会社ヴァイエラが得意としていたウールとコットンを混紡した暖かみのある生地のことで多くはタッタソールやタータンなどの格子柄。秋冬モノの生地としてシャツなどのアパレル製品だけでなく、インテリアファブリックとしても人気の生地です。で、こういう感じの生地を日本ではヴァイエラが転じてビエラと呼びます。今ではウールが入ってなくて綿100%のものが多いのです。コットンフランネルのことを綿ネルと言ってそのシャツのことを日本ではネルシャツと言いますよね。そのネルシャツよりも薄手の生地がビエラになるので、まあ、現在では、ビエラのシャツというと、ネルシャツよりも薄い綿の起毛生地、というところになるでしょう。
で、話は本来ここで終わりなんですが、ややこしいのが、イタリアのビエラであります。これはBiellaという地名でして、アルプスに近い北イタリア、ミラノの西の方にある毛織物の産地です。ゼニア、ロロピアーナ、バルベラ、カノニコ、レダ、といった超有名どころのスーツ生地の産地なんですね。だからスーツの世界でビエラというとこちらを意味することが多いわけです。
同じ紳士服飾に登場する用語なのに、全く違う2つの意味を持つビエラであります。
あ、さっきちょっと言ったフランネルはflannelも、ウールだとフラノと省略され、コットンだとネルと省略される、これも不思議な言葉ですね。



 

 


当店が所属する静岡紺屋町名店街のクーポン・キャンペーン。市の商業振興事業の一環です。10/10(日)まで。



当店を含む25店舗が参加。
とっても荒っぽく言いますと、
お買い物が2割引です、ということ。
当初9/23までということで告知しましたが、緊急事態宣言下で休業店舗も多いので10/10までに延長となりました。
(8/29に改訂)(ただし予定金額に達すると配布は期限前でも終了します)。

詳細は対面にてご説明します。当店まで。


出来上がり紹介を続けます。シャツと靴。

出来上がり紹介を続けます。
まずシャツ。


ダイエットに成功し、大きく体重を落としたKさん。
持ってる服がみんなブカブカになって…。まあ、セミリタイアしたので、
スーツやシャツはそれほど着なくなったんだけど、
それでも葬儀やお通夜のための白シャツだけはちゃんとしたものを持ってないと困るので、
とりあえず、とっても普通の白シャツを一枚作ります。
ということで、リンクルフリーのピンオックスの白無地で、
レギュラーカラーの、いい意味でとても普通のシャツが一枚出来上がりました。
これでいつ何があっても一安心ですね。


白シャツ3枚のご注文はIさん。
左(上)、カリビアンコットンsilver 100/2Gのピケ。ホリゾンタルワイドの衿をボタンダウンにしました。
中、シワになりにくい加工をした麻100%の白無地。同様にホリゾンタルワイドのボタンダウンですが、
ボタンをマーブルボタンにして、着丈も短くして裾出しにも対応、と変化をつけました。
右(下)、シアサッカーのコットン100%。ラージラウンドカッタウェイというリゾートっぽい衿型。着丈も短く裾出し対応です。
実は、こういう、3枚がいろいろと仕様指示が異なるというご注文は、
間違いが起きやすいので、一番気を使うオーダーです。無事にお届けできてホッとしてます。


トゥとヒールカップにブローグを施したモンクストラップ、ラストの回転待ちで遅れていたOさんのもう一足です。
仏アノネイのブラック。キメの細かいカーフは持っただけでしっとりと手に馴染んできます、いい革ですね。

Nさんの今年のオーダーはこちらが一押ししている新型ローファーをお勧めしました。
27の4E,というサイズにしては、シュッとした感じに仕上がってますよね。
黒っぽく見えますが、茶系の中では一番濃いダークブラウンです。
そういえば、こないだチコちゃんで、お茶は緑色なのに茶色はブラウンなのはどうして、
っていうお題をやってましたね。私、これは知ってました。(つまんねぇ奴だなぁ…)


 


出来上がり紹介。靴を作ろう!!キャンペーンの仕上がりが続々と到着してます。

7月までロングランで展開していた靴を作ろう!キャンペーン、仕上がり品の到着が続いてます。


まずこれはレディス。
5月開催のトランクショーMIYAGIKOGYO FOR WOMENで受けた注文品がようやく仕上がってきました。
スコットランドの伝統靴ギリーはウイングチップの原型と言われるデザイン。
これをグレーとブラウンのコンビで仕上げました。女性モノらしく白の出し糸になっているので、
靴墨を使うときは注意しましょう。
Yさん、大変お待たせしました。

ここからはメンズの注文靴の仕上がりです。

カーセールスのMさんからダブルモンクです。
私がよく言うことなんですが、モンクストラップの靴には致命的なウィークポイントがありまして、
それは、ストラップ部分のベルトのほうが壊れると修理交換が難しいということ、
紐靴なら切れたヒモだけを取り替えればいいのですが、
モンクストラップはそこが壊れたらもう履けなくなってしまうわけです。
そのために、できるだけストラップを外したり留めたりという動作を避けたい、
ということで、金具の付け根にゴムを入れることをお勧めしています。
この靴も上の方のストラップにだけ、ゴムを入れています。



外羽根のプレーントゥはHさんの注文。4Eなのでデンのように見えますが、エッグラストです。
アメリカンなどっしり感を出すため、ストームウェルトのダブル巻きで、
よーくみてください、ハトメを表にしてあるんです。


こちらもアメリカンな外羽根のプレーントゥ。IさんもFという幅広サイズです。
型押しのステア革、この色は2足目のリピートです。
つま先ゴムはつま先だけ減りやすい人にお勧めしています。


カーディーラーのKさんからは、
チャッカーブーツなんだけどドレスシューズとして仕事で使いたい、
というご要望。
なので遊びを廃してシンプルなビジネスタイプに仕上げました。
ありそうでない、こういうオーダーは、オーダーならでは、大変嬉しいですね。


ドクターOさん、2足のオーダーのうち、まず一足が届きました。
余談ですが、一人で2足同時オーダーの場合、ラストの有効活用(回転待ち)のため、
同時には仕上がらないのです。
先に届いたのは6月に発表した新型ローファー。これをクロではなくてネイビーでやったところがうまいところ。
クロよりも優しい感じになりましたね。

靴はお盆休み明けにまだまだ届きます。