6月の下半身催事2は、メインイベントの「靴を作ろう!!」です。
今年は「変わり色」に着目しました。
男の革靴といえば、黒か茶、という固定概念を外してみましょう。
この11色を選びました。
左上から、キップのネイビー、グリーン、グレー、ホワイト、
中段、焦がしベージュ、焦がしレッド、型押しオリーブ、スコッチのホワイト、
下段、スウェードのネイビー、ベロアのオレンジ、ベロア・ホワイト。
この11色で靴を作ると、6,600円off。
つまり、現在の短靴標準価格が46,200円なので、39,600円、となります。ブーツは4,400円増し。
キャンペーンの意図は後ほどお話します。
もちろん、いろんな事情で、野沢のいう気持ちはわかるけど私はやっぱり黒か茶しか頼めないんだよね、
という方も多いのも理解できますので、
11色以外の他のどの革を選んでも4,400円off,と、
例年通りのオフプライスキャンペーンも実施します。
さらに、いつも好評のリペア料金15%offも例年同様に実施です。
ただし基本料金がかなり値上がりしてまして、オールソール交換が20,900円~、ですので、
15%引くと17,765円~、ということになります。
キャンペーン期間は6/1から7/10(月)まで、です。
ただし南陽市ふるさと納税券利用はキャンペーンの対象外とします。
ということで、概要は以上のとおり。
キャンペーンの意図についてお話ししますが、
話は倶樂部余話【416】に詳しく書きましたので、
ここではその最後の部分を抜粋します。
(前略)
紳士靴の雑誌がスーツ回帰を言い始めたということは、逆に言うとビジネススタイルも変わり、革靴をスーツスタイルだけでなくあらゆるスタイルに履こうとする姿勢がすっかり定着したということにほかならなりません。ボトムにしてもウールトラウザーズばかりでなく、デニムやチノなどの綿パンに革靴を合わせる姿はもう当たり前です。むしろスニーカーやコンフォートシューズよりも仕事できるように見えるし、背筋がしゃんと伸びてかっこいい。スマートカジュアル、トランスジェンダー、いろんな理由はあるだろうけど、紳士靴は黒と茶だけ、という固定概念はもう取り払おう。婦人靴並みとはいかないまでも、他の色にも挑戦しよう。その後押しをこのキャンペーンでは特化してみたい。しかも黒と茶以外の変わり色の靴は既製品ではほとんどないから、宮城興業のオーダーシューズのシステムは大きな武器になります。
はい、決まりました。今月のイベント。靴を作ろう!!~変わり色に挑戦しよう。同時開催で、綿パンを作ろう!!~変わり色の革靴に合わせて。(弥)
ということです。
以下には、変わり色で作った靴の実例をいくつか添付して、想像力を広げていただきます。
考えるだけで楽しいはずです。
カテゴリー: 08.靴・ベルト
月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第416話「靴の話」。
月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第416話「靴の話」。こちらから。
お読みください。
イベント絡みですので、「靴を作ろう!!」イベントについては別項をご覧ください。
靴のトランクショー。5/3(水祝)~5/15(月)。レザースニーカーの「えむわい(MY)」、コンフォートの「St.Relax」、レディスの「ナンジョダール」と、宮城興業の3ブランドを同時開催。
宮城興業のトランクショー、3ブランド同時開催です。
5/3(水祝)より5/15(月)まで、GWから2回の週末を含む、約10日間実施します。
☆えむわい(MY)
メンズのレザースニーカーです。3年ぶりの開催ですが、3年前とは企画がだいぶ進化しましたので、
改めて皆様に見ていただこう、との企画です。
商品一覧はこちらをご覧ください。
☆St.Relax
オブリーグトゥのコンフォート系。メンズ&レディス。2年ぶりの開催です。
宮城興業では最古参のブランドで、根強いファンが当店にも何人かいます。
商品一覧はこちらをご覧ください。
☆Nanjoedarl(ナンジョダール)
St.Relaxと同じコンセプトのもと、より女性らしく細身のスタイルに仕上げたもので、今回初の開催。
ブランド名は山形の方言「なんじょだべ?」(どうですか?)に由来する。
商品一覧はこちらをご覧ください。
トランクショーなので、本物のトランクに入ってやってきました。
———————————
宮城興業の高橋社長に山形で初めてお会いしたのは今から19年前。
私と同い年で、当時はまだ下請け体質、借金体質の無名の靴工場の後継者でしたが、
この人の言うことなら信じられるな、ウソのない人だな、ついて行こうと思わせる魅力のある人だな、と直感しました。
それからは、下請け体質から脱して、オーダーシューズの独自のシステムを作り、これを起爆剤にしてみるみる成長を遂げ、今や業界の静かなるリーダー的な存在となったと言えましょう。
そして、若い人材を積極的に山形に採用して新たな既製品のブランドとしていくつかの仕掛けを提案、次のステップへ進もうと模索しつつあります。
この姿勢には当社もできる限りの協力をしたいと考えます。
現在のオーダーシユーズの展開とはテーストの異なるラインですが、こういう靴も仕掛けていきたいんだよ、という思い、どうかご協力いただけると嬉しいです。
ともかく見に来てください。
私の愛用のSt.Relaxとえむわいです。だいぶ味が出てきました。
この指止まれ、の緊急告知。英国製10年ベルト、秋の入荷分、お申し込み受け付けます。5/7(日)までにご連絡ください。
この春、日本初登場しましたベルト。好評につき、秋にも展開を決めましたので、
ここで、事前注文を受け付けることにします。
締切が迫っていまして、5/7(日)までとなります。
初回はブラックだけでしたが、今回は、薄茶(Natural)と中茶(Brown)も受け付けます。
納品は10月初めの予定。
ご希望の方、是非お申し込みください。
info@savilerowclub.com まで。
電話でもいいです。0542520231
以下、3月の記事を再掲して解説に変えます。
英国のTannerBatesという職人3人だけの小さなところです。
イングランド南西部、コーンウォール半島の付け根あたり、デヴォン県ダーティントンという片田舎の町にあります。
ここの5mm一枚革のベルト(幅32mm)です。一枚革なのでステッチも接着剤もありません。
革は、英国唯一の樫の木でのタンニンなめしの英国牛革で、
ドレス、カジュアル、どちらにも使えます。
ようやく見つけた久々の「10年ベルト」、22,000円(税込)です。はい一年2,200円、ひと月220円、です。
7つも穴があるので、中心穴でのサイズも合わせて申し上げますと、
XS=28″(71cm)~中心穴31″(79cm)~34″(86cm)
S=30″(76cm)~33″(84cm)~36″(91cm)
M=33″(84cm)~36″(91cm)~39″(99cm)
今回は色はクロだけです。バックルもシルバー色のみ。
茶色は思っていたような濃い色がなかったので、一年待ってみることにします。
細かい能書きを知りたい方は、先方のサイトをご覧いただくといいでしょう。
なめしのYoutubeもあります。見ているだけで匂いそうです。
このブランド名 Tanner Bates って、どういう言葉かわかりますか。
まんま、タンニンなめし、という意味なんです。
すごい気概だと思いませんか。
入荷速報。10年ベルト、英国製。日本初上陸です。
英国のTannerBatesという職人3人だけの小さなところです。
イングランド南西部、コーンウォール半島の付け根あたり、デヴォン県ダーティントンという片田舎の町にあります。
ここの5mm一枚革のベルト(幅32mm)です。一枚革なのでステッチも接着剤もありません。
革は、英国唯一の樫の木でのタンニンなめしの英国牛革で、
ドレス、カジュアル、どちらにも使えます。
ようやく見つけた久々の「10年ベルト」、22,000円(税込)です。はい一年2,200円、ひと月220円、です。
7つも穴があるので、中心穴でのサイズも合わせて申し上げますと、
XS=28″(71cm)~中心穴31″(79cm)~34″(86cm)
S=30″(76cm)~33″(84cm)~36″(91cm)
M=33″(84cm)~36″(91cm)~39″(99cm)
今回は色はクロだけです。バックルもシルバー色のみ。
茶色は思っていたような濃い色がなかったので、一年待ってみることにします。
細かい能書きを知りたい方は、先方のサイトをご覧いただくといいでしょう。
なめしのYoutubeもあります。見ているだけで匂いそうです。
このブランド名 Tanner Bates って、どういう言葉かわかりますか。
まんま、タンニンなめし、という意味なんです。
すごい気概だと思いませんか。
出来上がり紹介。スーツと靴。そんなにないのですが、ここで冬と春の境目と、一区切りとします。
まずスーツ、Kさん。ほぼ毎年、誕生月の12月にご注文をいただきます。
英ハリソンズの秋冬の代表的生地、プレミア・クリュ。
super100’s+カシミアでヨークシャー・ハダースフィールドの矜持を感じさせます。
柄をわかりやすくするために明るく撮ってますが、実際は濃紺ベース。
グレンチェック部分はほとんどわからないぐらい地味で、
サックスブルーのウィンドペインがわずかに柄物であることを表現しています。
紺のスーツを何着もお持ちのKさんらしい、自信に溢れた良いチョイスです。
毎年この時期のご注文は、ご自分の頑張りの励みにしていただいているようでありがたいです。
そのスーツの成果でしょうか、地元有力企業の重役さんとして大活躍のKさん。
新聞に昇格の人事が載るたびに自分のことのように嬉しく思います。
靴です。
Mさんはご高齢のお父様とお見えになり、お互いに2足ずつのご注文をいただきました。
Mさんに以前おすすめしたサイドエラスティックのモデル、おなじみ当店20周年モデルですが、
これをお父様にも履かせたい、と、スタイル違い、色違いで、2足。
Mさんご本人は、チゼルラストのフルブローグ、と、職人が一番嫌がると言われているホールピース、の2足。
靴には一家言お持ちのMさんらしい、マニアっぽいご注文でした。
次はこれ。
甥御さんの就職祝いに、と、「よし、おじさんが靴をプレゼントしてやるよ」と、
お二人でお見えになりまして、
そういうことならこのモデルしかないでしょうと、スワンネックステッチのキャップトゥ「02明」のご注文です。
紐が付いてないのは、紗乃織靴紐のロウ引き紐に付け替えるからです。
港区にお住まいのGさんからメールでの注文。
前寸がありますから、スタイルと革の色だけ決めればゴーできます。
写真ではわかりませんが、甲と小趾に1段階の乗せ甲をしているんです。
この赤茶色、以前の色はかなり赤っぽかったんですが、
リニュアルされてからは安心して勧められるいい色になりました。
日本一の車屋を目指すMさんのご注文は、南陽市のふるさと納税を活用したご注文。
せっかくだからいい革にしちゃおう、ということで、仏アノネイのカーフを使いました。
今回はここまで。
あれっシャツは、とお思いでしょう。珍しいことに2ヶ月間オーダーシャツがゼロ。
もともと冬場はセーターとアウターの売上が多くて、シャツの注文が減る時期ではあるのですが、
2ヶ月ゼロは初めてです。ファクトリーが心配して、お店潰れてませんよね、と、電話が入りました。
3月に頑張るからね、心配しないで。
ということで、この出来上がり紹介で、季節の切り替えとしましょう。
次項からは、春夏物の記事とになります。