秋冬物の第一弾。
倶樂部余話【289】にてちょっと触れました、
別注のネクタイが仕上がりました。
打ち合わせは、こんな感じで山のようなサンプルからのピックアップから始まりました。
昨年の11月、場所は恵比寿のウェスティンホテルの一室でした。
相手は英国で300年の歴史を誇るStephen Walters。
Stephenと書いてスティーブンと読むのが英国式。
ですので、カタカナでは、スティーブン・ウォルターズです。
創業の1720年は、日本では享保5年。八代将軍吉宗、享保の改革です。古すぎる…
現在の所在地は、イングランド東部のSudbury。絹織物のファクトリーが集まっている街です。
英国ネクタイ業界の黒子役で、名だたる著名ブランドのタイ生地を製造しています。
そこに当店も隅っこの隅っこですがちょっこし仲間入りされていただくことになったわけで、実に名誉なことであります。
①ミッドナイト(濃紺)のベースに、ペチュニア(アサガオ系の紫)とマリンブルーの差し色。
②グラファイト(炭グレー)に、ピート(泥炭)とマリンブルーの差し色。
③ハワード(秋の草原のグリーン)に、ワインレッドとマリンブルーの差し色。
④マッド(ぬかるみの淡い土の色)に、フィールド(芝の真緑)とマリンブルーの差し色。
柄は先方の有り型ですが、
配色は私たちが考え抜いて決めた、全くのオリジナルです。
ドレイクスにありそうな感じでしょ、でもないんですよ、今シーズンの提案の中に。
なので、どうしても欲しい色を4色に絞り切って、別注したのです。
★次はマイクロチェック。ほとんど無地ですが、
紺色が下に潜り込んでますので、独特の光沢感が醸されます。
⑤ブラックのワープ糸を、ネイビー(紺)の地に入れています。
⑥キウイ(オリーブグリーン系)のワープ糸を、ネイビー(紺)の地に。
⑦フレンチブルーのワープ糸を、ミッドナイト(濃紺)の地に。
⑧スチール(ライトグレー)のワープ糸を、ミッドナイト(濃紺)の地に。
縫製は、国内です。ドレイクスと同じとこで、
仕立てグレードや副素材もドレイクスに準じてます。
そして、当店の別注らしくというか、
お遊びに、どれもそれぞれ小剣には大剣とは違う色を組みましたので、
チラリズムも楽しめます。
タイ幅は80ミリ。ドレイクスの85ミリよりも少しだけ細めです。
長さは145センチ、これはドレイクスと同じ。
価格11,550円(税込)は、値打ちだと思いますよ。