春夏のスーツ生地が揃ってきました。
いろいろあるのですが、
中でも3月はこの二つを推奨したい、ということで、
特に取り上げて紹介することにします。
★仏ドーメルの英国製super100’sトロピカル・アマデウス。
この艶感や色気は、従来の英国服地にはなかったテーストで、
さすがドーメル、フランスならではの企画です。
中でも、マッターホルン・ブルーと称している、
アルプスの抜けるような青空をイメージした明るめの紺は昨年来人気を博していて、
このトロピカル・アマデウスのバンチの中にも十数柄にこの色が見いだせます。
スーツ参考価格、クオリティラインの仕立てで113,400円です。
★尾州・葛利のションヘル織りsuper140’s。
メイド・イン・ニッポン、
尾張一宮の古参機屋「葛利毛織」に残る旧式織機ションヘルで
スローにスローに空気を含みながら織り上げた
極細super140’sの絶品服地です。
まずこちらは経(たて)糸も緯(よこ)糸もsuper140’sウールを使った、
トロンとした毛100%のモノ。
現状展開の品番に加えて、
デッドストックも9着分ほど借り受けました。
スーツ参考価格、
クオリティラインの仕立てで、100,800円です。
続いて、こちらは
経糸にはsuper140’sを張って緯糸にキッドモヘア100%糸を渡して織った、
シャリ感のあるモヘア混モノ。
この組成を織れる機屋は、尾州広しと言えどもそうそうないですよ、と
葛利の社長御自慢の生地です。
参考価格103,950円です。
———–
今回は、当店の生地揃えの中でも、アッパーレンジとして、
10万円クラスの生地にスポットを当てて紹介してみました。