出来上がり紹介。2025.09.-10.仕上がり分

2025年、秋冬になりました。
仕上がり順に紹介します。


静岡市Hさん。Ⅰ型(いちがた)でフラノのネイビーブレザーを、というご注文。葛利のブリティッシュフランネルを使いました。
Ⅰ型はもう死語かな。VANの業界では、アメリカンをⅠ型、ブリティシュをⅡ型、と呼んだものです。
ブルックス・ブラザースの「ナンバーワン・モデル」をそのまま日本語にしたものでしょう。
写真のようなディテールですが、大きな特徴としては、脇のダーツがない寸胴モデル、そして後ろ姿がフックベント、であります。
私より2つ年上のHさん、40年前に当社「ケントノザワヤ」で買ったⅠ型のブレザー、人生最後のオーダーはこれ、と決めていらしたようです。次は、最後から二番目のオーダーで今度は夏のトロピカルでいかがてしょうか。


静岡市Uさん。こちらは葛利のカシミアタッチのフラノを使い那須夢工房で仕立てたスーツです。
このフラノ、グレー杢(メランジ)の色合いがほんとにいいです。英Foxのフラノの色合いを彷彿とさせるほどのミネラル感を感じさせてくれる絶妙のメランジです。


静岡市Aさんは、一度に一気に複数枚のオーダーをされます。同じ生地で長袖と半袖、とか。
簡単なように思われがちですが、実は一番間違えやすいご注文でして、ダブルチェック、トリプルチェクが求められます。併せて、今回は裾出しのリバディプリントもあって、8枚口になりました。

静岡県中部Mさん。叔父様からの注文靴のプレゼントです。一番スタンダードな一文字(キャップトゥ)。
紗乃織の蝋引き紐をこれから通すので、紐を通さないでの納品です。


静岡市Mさん。右、伊カンクリーニのブルー刷毛目ホリゾンタルカッタウェイ。左もカンクリーニのライトグレー無地ですが、衿型がちょっと変わっていて、スキッパースタイルでワンピースのボタンダウン。だから、衿と台衿がひとつのパーツ(=ワンピース)でしかも台衿ボタンがありません(=スキッパー)。


東京都Iさん、レディスです。常連さんなので近頃はメールでのご注文です。新柄のリバティプリントをスタンドカラーで。

 
藤枝市Kさん。廃番のため値下げになった英W.Billのフェニックスを使って明るめ紺で2インチ格子のジャケットをご注文。併せて濃紺無地のトラウザーズは、伊カノニコのライトウェイトのキャバーリーツイル(コバート)を使いました。乗馬パンツのようなコットンタッチのウール100%です。


東京都Mさん。偶然にも同じ日にKさんと同じ生地がカブりました。フェニックスです。
KさんとMさんですと、お住まいもお仕事も異なるので、出会う機会は99%ないと踏んで、この生地をオススメしました。


焼津市Iさん。私のお気に入りのハリスツイードの色柄がなんと廃番扱いでバラケ入りしたのでここで紹介した記事にいち早く反応してくれたのがIさんでした。クロとグレーの細かい格子柄でして、よーく見ると緑系の色が混ざっているいい色合いです。無地でもヘリンボーンでも大柄チェックでもない、でも、とっても合わせやすいハリスツイードです。


静岡市Tさん。医療関係の表彰を受けることになり、また、娘さんの婚礼が決まったことをきっかけに、スーツをご新調いただくことになりました。
英ハリソンズのプレミア・クリュPremireCruをお勧めしました。super120+cashmereのしなやかな生地です。秋冬素材に属しますが、実際には3.5シーズン対応可能です。色はやや明るめの紺の無地。厳粛な祝祭時には適してますね。



同時にモーニングに対応するグレーのベストもご注文いただきました。
え、モーニング本体は、というと、お父様の形見のモーニングを大直ししてお使いいただくことになりました。私も娘の婚礼には父が着ていたモーニングを着ました。おんなじですね。


次は、静岡市Iさん、レディスのスーツです。

レディスは男の私には採寸がとても難しく、また、それ用のゲージサンプルも作っていないことから、レディスのスーツの注文には、アルデックスから専門のフィッターとゲージサンプル数着を手配するのですが、今回は、Iさんと私で静岡から豊橋のファクトリーまで赴き、採寸と工場見学を実施しました。
既製服ではサイズ合わせが難しいIさんですので、スーツを作りたい、というお話を頂戴して、一年越しでようやく実現した一着です。生地は葛利のナチュラルストレッチ毛100%・チャコール、これは当店でもかなりの着数を売っているロングセラーです。



富士市のIさん。廃番でバラケに入っていたハリスツイード、グリーンを主体にしたカントリータッチのヘリンボーンです。パッチ&フラップの脇ポケットがツイードには合いますね。

 

 

 

 

豊橋市Aさん。キャンペーンを仕掛けた英フェニックスのブルー系生地(私とお揃い)のジャケットに
伊カノニコのライトなキャバリーツイル(covert)のネイビー杢を併せてのご注文。
スラントのチェンジポケットやアウト2タックあたりは、Aさんのアイコン的なディテールです。


磐田市Nさん。レディスのダッフルコートです。グローヴァオールの英国コレクションの中から選びました。キャメル色のとても軽い生地です。欧州サイズが適しているNさんですので、ご要望にお応えできてよかったです。

さて、まだまだ続きますが、一旦このあたりで。


入荷速報。英国生地ハリソンズから、シーブリーズSea Breeze と、スプリングラムSpringram。

新しい生地です。

英ハリソンズから新しいバンチが届きました。赤いやつです。
SEA BREEZEというコレクション。なんか聞いたことのある名前ですよね。
夏の爽快なローションと同じ名前でして、その名の通り夏向きのジャケット生地です。
80%wool20%linenの組成で、織り方の違いで2種類、モックレノ5色、ブロークンツイル18色です。
スカスカの通気性と崩れない耐久性を両立させたサマージャケット生地の最高峰。という謳い文句です。

まず、モックレノ。

ウェイト感のある糸をスカスカに平織りしています。420gm/14ozなのに通気性抜群というのが面白いです。ホップサックとかフレスコとかというのと近い生地ですが、よりざっくり感があります。
5つの色がいいですね。ブラウン杢、グリーン杢、ベージュ、濃紺、デニム杢。
モックレノMock Lenoという言葉を調べると、モックは擬(もどき)、レノは絡み織、なので、絡み織に似せた織り方、ということになるでしょうか。丈夫なスカスカ織り、でいいかな、って思います。
イングランド製・参考価格ジャケット95,700円より。

 

次、ブロークンツイル、18色です。9色ずつ撮りました。

モックレノと同じ糸なのに、こっちの方が軽いです。360gm/12oz.
でもスカスカ度はそれほどでもないのです。一見ニット生地のようでストレッチ性があります。
ブロークンツイルっていうのもわかりにくい言い方でして、綾織なのに綾目が見えない、という意味らしいです。そうか、ニットみたいという印象はあながち間違ってなかったんだ。
リネンが20%入っているという感じもしないです。毛100%っぼい触感です。
いい意味で夏の季節感を強調していないので、色の選択次第では温暖化の昨今は冬以外は年間使い回せる重宝さがありそうです。
イングランド製・参考価格ジャケット95,700円より。


もう一つ届いた見開きのブックレット、英ハリソンズのスプリングラムspringramというコレクション。
スーツ生地ですが、ジャケット、トラウザーズ単品にも行けます。



生地が小さいのでわかりにくいですが、ハイツイストつまり強撚糸、で通気性を高めた2ply糸の平織り。夏らしい清涼感があります。シャキっとしてます。355gm/12oz。

織り方の違いで、左上の2つがホップサック450gm/15oz。次の*98533のみ3ply480gm/16oz.

その他の**8つは軽量の295gm/10oz.これ使えそうです。
参考価格です。スーツ209,000円~、ジャケット121,000円~、トラウザーズ94,600円~。
強撚糸のトップランク、です。

ラム肉を食べるなら春、と言われていて、それは羊の毛刈や収穫が春だからなのですが、
だからスプリングラムという名称なのかと思いきや、
このスプリングはバネのことたそうで、強撚糸の弾む感じを表現したんだそうです。




 

 


入荷速報。バラケ(2026春夏)到着しました。輸入生地の中で色柄がバラけてしまったものを特価でお届けします。

お待たせしました。ようやく届きました。
まずスーツ生地。左が伊ゼニア、右が伊ロロピアーナ。価格帯☆☆☆☆☆☆~☆☆☆です。

その他のイタリア生地など。価格帯☆☆☆☆☆~☆。

ちょっと変わったスーツ生地。ダブルクロスやソラーロなど。☆☆☆☆☆~☆。


ジャケット生地は個性的なものが多いようです。ちょっと難しいかな。右端はトラウザーズやウェストコートに。


価格表です。左の☆や★の数が生地のグレードです。


ファクトリーの納期が掛かってます。今頼んでもGW前後になってます。
無難な紺やチャコールの生地は品切れも早いです。お早めにどうぞ。


入荷速報。英ハリソンズの定番生地フロンティアがリニュアル。デビュー30周年記念キャンペーン実施します。

2026年春夏シーズンに向けた新作コレクションのご紹介です。
今シーズン、ハリソンズの定番合服地「フロンティア」が、待望のリニューアルを迎えました。

「フロンティア」のリリースから30周年を迎える2026年には、「30周年記念ラベル」が付与されます。

「フロンティア」は、経糸・緯糸ともに40番手双糸を用いた平織組織で織り上げられた、目付300グラムの服地です。英国生地らしい確かなウェイトと仕立て映えの良さを兼ね備え、長年にわたり高い評価を得てきました。
平織り300グラム、という他に類を見ない組成は、いい意味で季節感がなく、つまりどの季節に着ても違和感がない。困ったときのフロンティア、として、これまでにも実に多くの方にこの生地をお勧めしてきました。
スーツの生地ですが、単品のジャケットやトラウザーズとしてのご注文も多い生地です。

無地のバリエーションが豊富な点も「フロンティア」の魅力のひとつ。
今回のリニューアルでは、装いに軽やかさを添えるライトカラーが新たに加わっています。

もちろんストライプもチェックも豊富です。

全部で76色柄、継続が58種,新しい色柄が18種もあります。

価格もハリソンズのコレクションの中では最も手頃な価格設定のひとつです。
もともと「フロンティア」のネーミングには、初めての一着に、という入門者向けのような意味合いがあり、季節を問わずしかも丈夫で長持ち、の自負が現れていますね。

2026年春夏期このような価格設定(税込)です。ファクトリーによって、3つの価格です。
が、
デビュー30周年を記念して、強化キャンペーンです。
2-4月のご注文に限り、
スーツは10,000円off,
ジャケット、トラウザーズ、ウェストコート(ベスト)は5,000円off,
にて承ります。

もちろん30周年の記念ラベル付きです。





出来上がり紹介。怠けているうちに溜まってしまいました。いろいろあります。

春夏期の出来上がり、掲載をサボっている間に秋になっちゃいました。
急ぎご紹介します。

☆県東部のS.T.さんの夏ジャケット。

伊カノニコのウールメッシュ。この生地も今まで何着作ってきたか、
いっときは、紺とベージュの2本立てで「麻に見えるウール」と銘打って、半反ずつ生地ごと買い取って訴求したこともありました。ロンクセラーの夏のジャケットの定番です。

☆岐阜県のH.K.さんのスーツ。

葛利毛織の定番トロピカルです。

☆東京都のGさん。まずは英ハリソンズのSeaShellで上下です。

テトロン混の皺にならないリネン。杢調の色合いもいいです。
上下でお作りしましたが、スーツで着るというよりは、上下バラして単品での着用が多いのではないかと思います。

☆同じくGさん、ジャケットで、英ハリソンズのミスティーク紺ピンヘッド。


無地に見えるような極小の柄、ピンヘッドです。ミスティークはウールのスーツ生地ですが、
その中からジャケット単品で行けそうな生地をチョイスしました。
それに併せてGさんはコットンのトラウザーズを2本ご注文。
ドメスティックの生地で、ストレッチコットン、紺とベージュです。


☆県中部のMさん、スーツです。

困ったときのフロンティア、というくらい、今までも多くのお客様におすすめしてきた英ハリソンズのフロンティア。平織り300gのよそのどこにもない重宝素材です。 
明るめの紺と明るめのグレーの2着。
シャツ5枚口も同時にご注文です。

左がユーロBD、右がロールドレギュラー、カラーステイのない柔らかな衿です。

☆県中部のIさんからトラウザーズ、レディスです。

これは以前に作ったジャケットをスーツとして活用したいということで、
同じ生地で組下を作りました。
何年か経っていたので同じ生地があるかどうか、というところでしたが、
葛利毛織さんが生地を作り続けてくれていて、実現しました。
釜違いの色違いもなく、良かったです。

☆県中部Fさんのスーツ。

葛利毛織の春夏定番、毛100% トロピカル。やや青みのあるチャコールグレーです。

☆靴です。県西部のMさんフルブローグ

チゼルトゥのフルブローグ、ヒールカップつき。リピートオーダーです。
靴は昨年値上げ前の駆け込みが多かったので、今年の注文が激減してます。
予想できたこととはいえ、落ち込みは大きいです。

シャツです。どんどん行きます。

リバティプリント、レディス。

カリビアンコットンの白ピンOX。

Aさんの8枚。カンクリーニ、トーマス・メイソンのインポートや、
アイスコットンなど夏の清涼素材も。長袖あり、半袖あり、と様々。
間違えないようにオーダーを入力するのに、神経を使います。


100/2ブロードの黒無地ですが、実はロングセラー品番。黒の色の出がいいんです。
メンズ仕立てで女性の着用です。


これもレディス。リンクルフリー白ロイヤルOXとシアサッカーの黒無地。 


Oさん、「いつも」のリンクルフリー・白ロイヤルOX x 2枚口。 


レディス、カリビアンコットンSilver100?2Gの赤ギンガム、クレリックのラウンド衿はKさんのアイコンオプションになりました。


これもレディス、ミットスリーブ(七分袖)。リンクルフリーの白ロイヤルox


リンクルフリーウェア中のオーダーです。白ロイヤルOXのBD。


夏でも着られるタッタソール、というMさんのご要望で、
カリビアンコットンSilverのブロード生地を選びました。

チノシャツ、のオーダー。薄手のチノパン素材でシャツを作ってみました。


Fさん、定番のブロード無地で、色違いで衿違い。白は弔事用とのことでレギュラーカラーに。 


Yさん、ハードマンのリネン白無地はホリゾンタルワイドで2枚同じ。
右2枚夏素材アイスコットンなど、フィナモレタイプのナポリカッタウェイ


リンクルフリーの白無地ですが、遊びを付けたくて、ボタンをチャコールにしました。

まだまだ続きますが、取り急ぎ、このあたりで一区切りにします。


昨年同様。10月の、スーツを作ろう!!~葛利毛織のロングセラー生地、S120’sカシミアタッチ・フランネルの5色を特集します。10月限りの15%offです。

昨年同様なので、記事を流用修正します。

この5色です。

ネイビー、チャコール杢、ミッドグレー杢、ライトグレー杢、ブラウン杢。

当店でも長年売り続けているロングセラーです。見かけよりも軽くて着心地のいいフラノですが、
こういう説明がついてます。
super120″s糸を太い梳毛糸に撚り紡ぎ、ションヘル織機で低速で丁寧に織り上げて、更にゆっくりと縮ませることで、まるでカシミアのような肌触りの美しいフランネル生地を創り上げました。

色合いもいいです。特にグレー系3色の杢(もく=メランジ)は、フラノの王様Foxに迫るほどの、
とてもミネラル(鉱石)な温かみのある杢感です。
杢糸の見栄えと軽いミルド(起毛)加工で一見すると厚手に見えますが、240g/mと、軽量なんです。

(以前に先代の葛谷社長から、140番手に匹敵する素材、と聞いたので、今まで当店ではこの生地をS140’sフラノと表記していましたが、前回から説明を改めました)

で、これも、先代から聞いた話ですが、複数の欧州メゾンブランドのスーツにも採用されたことのある素材、なんだそうです。

参考価格(シングル上下・ML製)118,800円~。ジャケットは78,100円
10月限定で15%offで、スーツ100,980円~、ジャケット66,385円~です。

納期が長くなっていまして、2ヶ月をみていただいてます。
つまり、仕上がりは、12月です。お早めのアクションを望みます。