英国のTannerBatesという職人数人だけの小さな革工房です。イングランド南西部、コーンウォール半島の付け根あたり、デヴォン県ダーティントンという片田舎の町にあります。今世紀になっての創業なので英国ではとても新しい会社に当たります。
バッグや革小物などのコレクションを数種類の革を使って展開していますが、ここの最大のウリは、
英国唯一と言われるオークバーク(樫の樹皮)によるタンニン鞣しのレザーで、その特色を最大限発揮できるのがベルトです。
同じエリアにあるJ & F J Bakerは1862年以来160年もの間、ローマ時代から続く古い鞣し工場でオークバークタンニン鞣しを行ってきましたが、タンナー・ベイツはこの革をほぼ独占的に使っているのです。というより、この革を使いたくて会社を起こしたとも言えるでしょう。
私・野沢は姫路の某タンナーで、ミモザ(アカシア)の樹液でのタンニン鞣しを見学しましたが、そこでは鞣しに1~2ヶ月かかると聞きました。それに比べて、樫の木だと12ヶ月以上も要するといいます。それだけ浸透するのに時間がかかるわけですが、その分、樫で鞣すと革がとても引き締まるのだそうです。つまり曲げたり折ったりが難しくなるのですが、加工工程が少なくしかも強靭さを要求されるベルトには最適な素材だと言えます。弊社では、10年ベルトと称して自信を持って推奨しています。
新しい若い会社だけあって、webサイトはとても充実しています。鞣しの現場の動画などもたくさん載っていて、今にも皮の強い香りが使わってきそうな映像も見られます。
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