シャツを作ろう!!~チノパンの生地で作るシャツ、で、チノシャツという新提案。6/5(木)~6/23(月)。


生地切れが懸念されるので、期間を限ってイベント化することにしました。

ちょっと厚手の無地シャツが欲しい、と、シャツの生地をいろいろと探していたんですが、
シャツ生地の中からだとどうもピンとくるものがなくて、
そんな中、目についたのが、
ジャケット・パンツのコットン素材を特集した生地屋さんのスワッチ、
春夏物のツイル生地、で、まあ言うなれば薄手のチノパンの素材です。

色も16色とカラフルに揃ってます。で、ブルーグレーの生地を一つ選んで作ってみました。
縫い目のアタリがどのくらい出るのか見たかったので、一回水洗いしました。


全季節に対応できる素材でありながら、普通はオーダーシャツのジャンルには出てこない生地なので、
これはいいアイデアだと、と思って提案します。
チノパン生地で作るシャツなので、チノシャツ、と名付けました。
生地はスーツの生地屋さんから取り寄せて、縫製の方はいつも通りドゥワンさんにお願いします。
ですので完全に当店オリジナル商品で、他では頼めません。
価格は18,700円(税込・オプション除く)です。

本来秋口にご紹介したいところなんですが、
生地のコレクションが春夏物のものなので、生地切れしてしまう恐れがありまして、
6月の提案といたしました。

サイズはもちろん、衿型やボタンなどはご自由に選んでいただけます。
オーダーシャツのデータを流用するのを基本としますが、
推奨として作ったサンプルは、
背中にダーツやタックやプリーツ等のないEuroのボディで、
衿型ショートレギュラー、ブラウン系のマーブル釦、を使用しています。
洗うと少し縮むのでやや大きめに作られるといいでしょう。
ただチノパンの生地だからと、軍モノっぽくしすぎるとワークシャツっぽくなりすぎるので、
どこまで都会的なシティウェアさを出すか、そこがさじ加減になります。
はっきりした色ほどワークっぽく、地味な色ほどシティっぽく、という逆説的な思考がいいんじゃないかな、と思ってます。

期間は、6/23(月)までです。

(既出記事の内容を再編集して掲載しました)



シャツを作ろう!!~リンクルフリー・フェア。5/9(金)~5/26(月)。対象生地に限り2,200円off。男女とも。

てっきり告知してたつもりが、、、うっかりしてました。今日からです。


対象生地、こんなにあります。

新加入は右列、クールマックス、ソロテックスなど、
綿100%でない混紡の新素材。未経験のソーンです。

期間は5/9(金)から5/26(月)まで。
お待ちしてます。


出来上がり紹介。スーツ、ジャケット、トラウザーズ、シューズ、シャツ、ソックス・ホーズ。

前回から随分経ってしまいました。
スーツから。

Yさんから略礼服のご注文。葛利のカシミア5%混のおなじみの生地、一体何着この生地で礼服を作ってきたことか。
礼服の場合、どこまでちゃんと礼服にするか、反対にどこまで略式にするか、のさじ加減がお客様によって異なるので、ちゃんと聞き取りをすることが必要です。
Yさんの場合、略礼服だけどビジネススーツとして着てもおかしくない程度に、更に略して、ということなので、ステッチなし、ノーベント、裾シングルモーニングカット、は、礼服のルール通り、
でも、ラペルはノッチドラペルに、前釦は2つ、フタ付きの脇ポケ、アウト1タック、ペルトレスのように見せることもあるということで持ち出しなしのベルトループ付きにしてしかもサスペンダーボタンも付け、さらに御本人のシンボルディテールとして袖ボタンの本切羽、と、細部に神経を使いました。


Aさんから、これが人生最後のスーツだよ、というお断り付きのご注文。
何だかそういうスーツのご要望がこのところ多いんですね、手放しで喜べないのが難しいところ。
もちょっと聞き込むと、定年退職が近いので、退職の日にぴしっと体に合った新しいスーツを着たい、ということのようです。
退職は終わりではなくて次のステップへのスタート、人生の節目には新しいスーツ、
そう思うとAさんのお考え、素敵だなぁ、と思った次第。
さて、最後のスーツだから一年通して長く着るよ、と言われて私が選んだ生地は、とろふわのラグジュアリー感のある素材ではなくて、ある意味とても英国生地らしい、ハリソンズのフロンティア、硬めの素材で型崩れもなく、丈夫で長持ち、色もチャコールよりもやや明るめのダークダークグレー、杢感もある色で、これも今まで何着仕立てたかわからないほどのロングセラーのものです。

ジャケット。

Nさんから羽織るようなシャツジャケットの仕立てで、ハリスツイードを2着、というご注文。
織りラベルを付ける場所がなくてファクトリーは困ってました。


Iさんのジャケットは、英W.BillのIndigoというシリーズの生地。ウール80%リネン20%という組成なので、一応春物のカテゴリーに属するのですが、
麻混っぽくない風合い、春物っぽくない暖色の色使い、から、秋にも使える一着と捉えてこの生地をチョイスしました。
日本人は生地感について割と杓子定規なところがあって、春夏物の生地、秋冬物の生地、と区別したがりますが、確かにこのように柔軟に考えて生地選びをすることも大切だなぁ、と思います。


別のIさんから、英ハリソンズのSeaShellでジャケット。
シワにならない麻、としておなじみの素材となりましたね。
このメランジの色、いいでしょ、セピアグレーとも言える、茶がかったグレー杢の無地、
この色だと、ボトムスにダークカラーもライトカラーも合わせられるんです。

Kさんのスーツ。ですが別に着ることも多いのでジャケット+パンツのセットアップとしてのご注文、
綿100%ベージュのシアサッカーなので、遠目には白っぽい無地に見えます。
大見返し、薄めの肩パット、イン2タック、裾ダブル、など、Kさんらしさを盛り込んでます。

トラウザーズ。
Yさん、5本。まず2本はウール。


生地はフロンティア。困ったときのフロンティア、で、使い道の多い素材です。
左はグレーに見えますが、黒とグリーンを交互に織り込んだグレンチェック。
右は細かい千鳥格子で、これも黒と茶の2色織り込みです。

この3本は色違い。国産のリネンシャンブレーでベージュ、グレー、ネイビー。
水洗いできる仕様に、というご要望でしたので、むくで仕上がったものを一度洗って縮ませた後にもう一回軽くプレスしてから裾上げしました。

夫人のCさんも綿パン。薄手のコットンツイルのキャメル色。
後ほど登場する「チノシャツ」の生地です。
ピスポケットなし、がレディスらしいですね。


4月に値上げ前の駆け込みがあったため、靴のオーダーはこの時期さっぱりでした。
Hさんが御子息の大学入学祝いにとプレゼントした一足は、古い顧客にはおなじみの当店20周年モデル、サイドエラスティックの通称「お通夜靴」、フォーマルにも使える靴べらいらずのイチオシ靴です。


これはHさんからのリペア依頼。ソールの張り替えと同時に、サイドゴアの取り換えをしました。
こういうリペアもできるんですよ。

数が多いのがシャツです。

ハードマンのリネン白無地。Uさん、衿型はホリゾンタルカッタウェイ。
麻モノなので、いつものサイズ取りよりも半回りだけ大きめに作りました。


I女史よりメールでご注文。おなじみ素材のマイクロヘリンボーンのブルー。スタンドカラーよりも更に低いバンドカラーです。


Yさん母娘でご注文。母はメンズっぽい黒いギンガムのBD。
娘は伊カンクリーニのサテンっぽいグレーの無地でふんわりした生地。
趣が全く違うのが面白かったです。


単身赴任の長いKさんですが、帰静のタイミングでシャツを注文してくれます。
左は当店で定評の人気、トーマスメイソンの濃いブルー無地ブロード。この色、ありそでない、よそにない色で、Kさんも2度目の注文です。
右は、これもロングセラー、マイクロヘリンボーンのライトグレー。先述I女史のバンドカラーと色違いです。

 
Aさん、どちらも伊カンクリーニ。ブルー刷毛目ベースのストライプと白地青線のグラフチェック。
衿型はこのところずっとスチュワート・レギュラー。開き具合と衿の大きさのバランスがいい衿型です。


レディスが二枚。
左、Iさん、カリビアンコットンシルバーラインに新たに加わったマルチストライプを選んでもらいました。ショートラウンドの衿。
右、Kさんは、ハードマンのリネン混キャンディストライプ。これも今年からの新生地です。スタンドカラーのところだけ白のクレリック。

 
Iさんの白2枚。
左は、極めてオーソドックスに、カリビアンコットンシルバーの100/2Gロイヤルオックスでホリゾンタルワイドの衿。
右の半袖は、ポロシャツのようなニット生地。糸は伊アルビニから取って国内で仕上げたメリヤス素材。ホリゾンタルワイドをボタンダウン仕様にしてます。
Iさんは製造年を暗号で刺繍で入れます。しかも身頃の下部分に白い糸で目立たぬように。Iさんのアイコンディテールですね。


左は私の注文。姫路方面旅行の折、播州織工房館で買ってきたブラウン無地のネルシャツ生地。
フタ付きのひだポケットは無地でしかできない(柄物だと柄合わせができない)デイテールなので付けてみました。衿はショートレギュラー。ワークシャツっぽいものによく合う衿型です。
右は、チノシャツのサンプル。別項ご参照ください。



最後はソックス、ホーズ。オーダー品ではないのですが、全てご注文品で店売りはないのでここに載せます。
今回5名からのご注文。上段はコットンのホーズ。
定番のクラシックリンキングのリブ無地は、左から、ブラック(2列)、ネイビー、ボルドー、チャコール。右端だけグレンチェックの平編みブラック。
下段、リネンのボールドなボーダー。インターシャコットンアーガイル5ダイア新色、細かいアーガイルは新作2色です。右端、これドリフソックスと呼ぶらしいです。

ご注文いただきありがとうございました。












 

 

 


月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。

月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第439話「あきらけく、桃一バンザイ」
こちらからお読みください。

同時に、月一回のメルマガをリストに従って配信いたしました。もし届いていない方がいたら、お手数ですがこちらまでご連絡ください。
メルマガには限定情報も載っています。配信ご希望の方は、こちらから所定事項をご記載の上、お申し込みください。


入荷速報。英アラン・ペインAlan Paineの新作は16Gコットンの半袖ポロニット「ペイントンPaignton」。Ultra-lightweight high twist cottonは超軽量強撚綿糸とでも訳しましょうか。

英アラン・ペインAlan Paineからの新提案は真夏対応のコットンポロニット、もちろん洗えます。
16G Ultra-lightweight high twist cotton 100%、マダガスカル製、24,200円。
品番名のペイントンはイングランド南部沿岸の高級保養リゾート地、英国のリビエラなんだそうです。

真夏も平気、しっかり洗える、カットソーじゃなくてニットだからとっても大人、ジャケットインもよし、クールビズ大丈夫。
4色採用しました。

サックスブルーメランジ。この杢の感じはとってもいいです。

私、40”を着ました。身長164cm、体重74kg,胸囲96cm,ウェスト88cmです。ちょうどですけど、洗って縮んだらちょっと小さいかな。S-Mというところでしょうか。袖口リブのテンションは甘めで締めつけ感はほとんど無いです。

ライトグレーメランジ。メタリックなグレーじゃなくてミネラル鉱石的な柔らかいトーンの杢グレーです。袖付の減らし目もきれいでしょ。

42″を着ました。やや大きい目ですが、アラン・ペインはウォーターフィニッシュが甘く、つまり洗うと割と縮むので、最初はこのくらいのゆとりが欲しいです。M-Lというところでしょうか。
44”サイズ(L-LL)もあります。

APグリーン。APはアラン・ペインのこと、つまりブランドロゴに使われているフォレストグリーンのこと。襟のラベルを見るとおんなじ色だってわかりますね。

ネイビーです。ちゃんとした普通のネイビーです。


ウォッシャブルです。なるべく日陰で置き干し、ハンガー干しはよくカタチを整え、丈が伸びないようにしてください。
42″=107cmとの表記がありますが、実寸は1.5インチほど大きめです。先程も言ったようにアラン・ペインは少し縮むことを想定しています。

この商品、昨年8月に予約会をしまして、ご予約分は別に確保しています。フリー販売分はとても少ないので、webShopで在庫を確認のうえ、ご購入ください。






入荷速報。クリケットベストの新色入荷。英アラン・ペインAlan Paineから7Gコットン100%マダガスカル製。

アラン・ペインのクリケットベスト(チルデンベスト)です。綿100%7G、マダガスカル製。
英語ではslipoverと言います。22,000円。

今年度は予約状況が芳しくなくて、販売分もとても消極的でして、
このグレーの40″(日本サイズのMに相当)のみの販売となります。
ちなみにこの色は日本だけの展開色。ラインの色は黒ではなくて濃紺です。


アラン・ペインAlan Paineは1907年創業の英国のニットブランドですが、他社に先駆けて工場の移転を決断し、
現在のファクトリーはアフリカ南東部の巨大な島マダガスカルです。
多分時代を読むのがちょっと早すぎたんでしょう、アフリカに工場移転、というイメージの低下、あまりの価格差に、安かろう悪かろう、の先入観があり、当社もずっと敬遠していたのですが、
今となっては、英国製ニットの価格の超高騰も手伝って、アフリカ製という悪イメージも製品のできの良さで払拭してきたので採用と相成りました。