ゴルウェイ・ウール Galway Wool (Ireland)

※GALWAY WOOL <ゴルウェイウール>
アイルランド純血原種の羊ゴルウェイシープは従来もっぱら食用に供されてその白いウールは流通ルートが確立できてなかったことからやむなく廃棄されてきましたが、このゴルウェイシープを飼育する40数カ所の小規模な牧場を組合組織化し、品質管理を徹底した上でブランドウールとして確立させたのがゴルウェイウールであり、2022年から市場に出ることになりました。ラノリンとエアーを豊富に含んだ弾力にあふれる、素朴ですがとても魅力的なウールです。当社はいち早くこのウールに着目しファームを訪れ直談判。ゴルウェイウールで編まれたアランセーターを商品化することに成功しました。ウールからセーターに製品化するコーディネートはゴルウェイ郊外の手芸店アイリッシュ・ファイバー・クラフターズと協業、新しい切り口で始まる21世紀からの画期的なアランセーターです。


このファームへの訪問記をブログの中から抜粋して、以下に載せます。

第5日(日)。ゴルウェイから東へ40kmのバリナスローにあるGalwayWoolのファームに行くのが本日の目的。バスで向かうつもりだったが、宿まで迎えが来ていた。ありがたい。会いたい女性は、ブラトネイド・ギャラハー。今回の出張の最大のキーパーソンだ。肉食用のために飼育されてきたアイルランド原種の羊(Galway sheep)、そのウールに着目し、Galway Woolとしてブランド化、40の小規模ブリーダーを組合組織化し、今年ようやく一般への販売がスタート、という、その仕掛け人、ブラトネイドはアイルランドの輝く女性として注目の人物だ。彼女とつながることから、新しいアランセーターの芽が生まれるのではないか、と、思い立ち、ここまでたどり着いたのだった。当日のファームのゲストは私だけではなかった。スペイン政府から派遣されてきた地方農政の視察団10数組の夫婦が体験ツアーにやってきて私はその中に混ざることになった。羊の毛狩りショーなどファームも視察団を懸命にもてなし、その間、私は彼女の夫ナイルからブラトネイドがいかに熱いパッションを持ってこの事業に取り組んできたのか、詳しく聞くことができた。私のことも日本からのアランセーターの専門家の表敬訪問と視察団に持ち上げてくれて恐縮。

送迎したくれるコナーがうちに寄ってお茶でも飲んでって、俺が飼ってる18頭の牛にも会ってってよ、と、誘う。断れないよね。教会帰りのおじいちゃんや生まれたて6週間の赤ちゃんなど大家族の中でのお茶はアイルランド人のホスピタリティを再認識。列車の時間待ちに美しい古都アセンナィを街歩き、そのときにクリニックからメールが入り、PCR陰性の報。良かった、帰れる。鉄道でゴルウェイへ戻る。すべてのミッション終了。タイの焼きそばパッタイとギネスで一人祝杯。

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ゴルウェイ・ウールの公式サイト