卒論以来、20年振りに国会図書館へ。アランセーターの日本での初見を探すため、雑誌「メンズ・クラブ」を創刊号(1954)から順に延々と頁をめくる。
当時VANの御用雑誌として、唯一の男の指南書だっただけに、誌面からはトップギアフルスロットルの日本の60年代の勢いがぐいぐいと伝わる。
◇ 56年...「マンボに代わるリズム~チャチャチャ」モデル菅原文太、高倉健。
◇ 57年...「ニットウェアーの新しい傾向~メリヤスの流行」モデル高島忠夫。
◇ 59年...「テニスセーター~流行のプリンスルック」(現天皇陛下ですね!)
◇ 60年...シェットランドセーター、ボタンダウンシャツ、ブルックスブラザース初見。ジャンボーニットなる新語。
◇ 63年...「ジーパンのすべて」。名物「街のアイビーリーガーズ」第一回。
◇ 65年...「アイビー特集号」。TPO。
◇ 66年...「ピザ~イタリアで生まれアメリカの若者が育てたアイビーな味覚」「ジーパンはリバイス」。対談「アイビーとコンチとモッズ」。バミューダ。
◇ 67年...ツイスターゲーム。MG5。ピーコック。「アイビーVSトラッド」。
◇ 68年...サイケ。カントリールック。
いやはや、楽しい調査でした。ちなみに、フィッシャーマンセーター(アランセーター)の初見は65年1月号、そして我が社「野澤屋」の巻末特約店リスト加入は66年5月号でした。