倶樂部余話【453】お直し大作戦 (2026年6月1日)


 戦時中のことですが、野澤屋は製造部門を持っていて全盛期にはミシン50台従業員70人の規模だったそうです。その中の二人が結婚しそして引退し、その夫婦が長いこと当社専属としてお直しを引き受けてくれていました。当社も当時は複数店舗ありましたから、毎日一番若い店員が風呂敷包みを自転車に載せて運んでいました。そんな時代も過ぎて現在は全国組織の大手のお直し業者と契約していますが、しかしいいお直し屋を持っているというのは店にとってはウリの一つでありことは間違いありません。
 リペアと言うとお直し屋さんだけではありません。大きな事例になると作ったファクトリーに戻して直してもらうということはあります。靴底の張替えやシャツの衿カフス交換などはファクトリーでのリペアが欠かせません。作ったファクトリーで直せるということは大きなアドバンテージです。
 初めてのことですが、今月のイベントとして「お直し」を特集してみることにしました。紳士服。婦人服、セーター、靴、革製品、などなど、できるだけ幅広い範囲でお直しの相談に乗っていこう、という新企画です。所定料金の**%offというインセンティブも付けます。大直しだけではなくて、例えば、丈を少しだけ修正したい、セーターの小さな穴を繕いたい、ウエストを出し入れしたい、など、ずっと気になっていたものなどありましたら、この機会にぜひご相談ください。
 私がやった最近のお直しです。15年履き続けたチノパンの裾が擦り切れたので、同じものを買い替えて裾上げをしました。残布を使って古い方の擦り切れた裾まで直してしまいました。15年でかなり変色もしていい味がでていたので、再活用できました。こんなことも可能なんです。(弥)

上に見えるのが15年履き続けたモノ。下に置いたのが新品。