倶樂部余話【64】夏だけど冬のこと(1994年8月1日)


苦労話を売り物にするのは好きではないのですが、正直、このカシミアの企画は骨折りでした。何しろ「カシミアコートを十万円で売りたい。しかも品質は落とさず、なおかつオーダーメイドで。」という難題です。着想から約半年、数々の交渉を重ね、その間に不景気と円高も味方してくれて、ようやく実現に至った夢の企画です。

生地問屋と縫製工場には、閑散期ならば、という条件で無理を聞いてもらいましたので、八月だけの限定受注となります。受注生産のみで、店頭販売の予定はありません。仕上がりは十月末、お支払いもその後です。ジャケットもできますし、レディス仕様も可能です。

暑い盛りに冬の話で、決断しにくいでしょうが、後々喜んでいただけるものと確信し、今回は普段より強めの売り込みをさせていただいております。冬の葬儀の必需品でもあります。是非この機会にご注文をお願いいたします。

倶樂部余話【63】第3回「ケルティック・フェスティバル」(1994年7月6日)


日本在住のケルト人(アイルランド/英国のコールウォールの一部とスコットランドとウェールズ/仏のブルターニュ/スペインのガリシアとアストリア、などに住む人々、及びそこから移民として米国や豪州などへ渡った人々とその子孫)と、ケルトの大好きな日本人、合計約二千人が一堂に会し、毎夏一度、ケルトの風俗や文化にどっぷりと浸かる集い、それがケルティック・フェスティバルです。

前回は私も観客として参加し、ギネスをあおり、ウェルシュパイに舌鼓を打ち、アイリッシュハープの音色に感傷を誘われ、スコティッシュダンスに身体を躍らせ、バグパイプバンドに感激し、さながらパスポートの要らないアイルランドともいうべき、楽しい一日を過ごしました。特にケルト美術とケルト音楽に興味のある方には必見のイベントです。

今年は、私も主催者側に廻り、アランセーターの普及告知を兼ねたアイルランド製品の販売ブースを出店することになりました。日時は7月2324日の土日、場所は東京平和島のTRC(モノレール「流通センター」下車)です。パンフ、チケットは当店にあります。是非遊びに来て下さい。待ってます。



倶樂部余話【62】試験に絶対出ない常識問題(紳士服編)(1994年6月7日)


Q1:上着の打ち合わせ、シングルよりもダブルの方が格上である?

Q2:トラウザーズ(スラックス)の裾は、折り返しを付けるダブル仕上げの方が格上である?

Q3:トラウザーズは、ツータックよりもノータックの方が正統である?

A…答えはすべて×です。

このように間違った常識のひとつが「肩幅が広いほど動きやすい」です。試しに、右腕で電車の吊り革を持つ動作をしてみます。肩幅が合っている上着を着ている場合には、ちゃんと右腕だけが上がって、右前裾がやや持ち上がり、首の後ろから左半分はほとんど変化しないはずです。ところが肩の大きすぎる上着でやると、腕だけで動いてくれず、服全体が持ち上がり、衿は逃げ、左半身までつられて動いてしまいます。正姿勢でいても衿が首から逃げて浮くような極端な上着ならば、上着全体が身体から抜けて、左側にズレていってしまいます。

つまり、動きやすいかどうかは、肩幅だけではなくて、肩の作りと袖の付け方にあります。上着を試着したら、前ボタンを留め、片腕ずつグルリと一回りさせてみて、服全体が動いていないかをチェックして下さい。そこで販売員が何と言うかで、店のレベルもチエックできるはずですから…

倶樂部余話【61】アンダーステートメント~控えめな主張(1994年4月25日)


VAN体験の団塊世代とポパイ体験のウルトラマン世代を中心に、背広への関心が再び高まってる気配をひしひしと感じます。人気は、一九三〇年代英国調の、絞りがきいた細身のシルエット、シングル三ッ釦サイドベンツ。流行とは世相の具現化ですから、人気の理由は「バブル当時のスタイルからの脱却(ルーズなダブルスーツは別名バブルスーツ?)」とか「俺は某有名郊外量販店では買ってないぞ、という証し」なのでしょうか…。

昨年の冬、当店のアランセーターを取材したフジテレビの教養(?)番組「ワーズワースの冒険」が先頃中身の濃いセヴィルロウ(背広)の特集を組みました。ギーブス&ホークスのロバート会長も出演してました。今回はその中からいくつかの話をご紹介します。

「セヴィルロウで背広をオーダーするとき、まず最初に聞かれるのは『職業はなんですか?』である」そう、当店でもかなりその傾向がありますね。背広選びのお手伝いをするのに、職業と年齢は一番重要な要素かもしれません。

「フグで没した、故八代目板東三津五郎の語った、身だしなみの条件とは、①金のかかったように見えないこと(かかっていても)②趣味のいいこと ③(外見だけでなく)教養から来る美しさがあること ④何よりも人の目に立たないこと。」さすがに人間国宝、言が奥深い。肝心なのは中身ということか。

「英国人の背広への気構えを一言で言うと『アンダーステートメント(控えめな主張)』。背広は地味に、控えめな柄のダークスーツで。逆にシャツ、タイや小物は派手に、主張を込めて」。確かに、英国のシャツやタイは割に派手です。それにカフスボタンやポケットチーフなどにも決して配慮を忘れない。日本人はダークスーツに白シャツを合わせるから主張が見えない、と言われる?

さて、ご参考になったでしょうか。これで背広はどこで求めればよいのか、もうお分かりですね。当店からのアンダーステートメントでした。



倶樂部余話【60】娘とキット家具を作りました(1994年3月22日)


新たに取り扱い始めた米国キット家具を、先日実際に作ってみました。「手伝う!」と言ってきかない四歳の娘も、下塗りや釘持ちなど、意外にも役に立ってくれて、「ここのところは私がやったんだよね」と自慢げに話しております。ゴルフなんか控えて、春の日だまりの中、家族で週末に本格的な家具作りなんぞ、お父さんは確実に尊敬されますよ。大抵の物は二日あれば余裕で作れますし、キットとは思えない立派な出来栄え。私の作ったキャビネットは一階に展示中、ご参考にどうぞ。

さて、先日のアンケートでも大方の皆様に歓迎していただいている婦人物や雑貨などの展開について、どんな風にしていくの?という声がありますけれど、例えば、都心やリゾート地などの一流ホテル内のショップ、といったものを漠然とイメージしていただけると比較的近いのではないかと思います。夫婦、親子や友人連れで、世俗よりも少しゆっくりした時間の流れの中で、ちょっと珍しい物を発見しながらの買い物、という点、ホテルショップには独特の雰囲気があります。お客様がそんな感動を感じてくれればうれしいな、と思っているのです。

倶樂部余話【59】家具の販売を始めます(1994年2月15日)


バレンタインの戦績はいかがでしたか。「迷惑だょ」と思いつつも、お返しを欠いては信用問題です。で、今年も、お父さんたちの強い味方、好評「ホワイトディ・パック」をご用意しました。例年どおり予約のみの販売ですので、忘れてしまわないうちにお早めにお申し込み下さい。

十二月報で「使用中の家具類を格安処分」と書いたところ、気の早い方から、改装?、果ては、閉店?、などと問われ、いささか苦笑しました。が、いよいよ英国古家具と米国手作りキット家具の販売準備が整い、現在カタログや写真帳でお客様からご要望をヒアリングの最中です。是非ご来店いただき、ご意見をお聞かせ下さい。

さて今回は、昨年行い大変有意義でしたアンケートの再実施です。私もこの月一回の当報で「口では言いにくいことも文章なら伝えられる」ことを実感してますので、是非通信欄をびっしり埋めてご返信下さい。楽しみにしています。

売場では、一部冬物最終処分と並行し、「まだ寒いけど押さえておこう」と思っていただけるだけのメリット充分の春物が続々と入荷してます。どうぞ店内で時間をかけてお確かめ下さい。



倶樂部余話【58】これからのキーワード「経済から離れて生活を楽しむこと」(1994年1月24日)


41円で送る最後のハガキです。

年頭の挨拶が遅くなってすいません。アイルランド・ダブリンで四日間催された五百社の集う大見本市に出張していたためなのです。

欧米からはすべてお店のバイヤーが来ているのに対して、約二十人の日本人バイヤーのほとんどはいわゆる「問屋」の人で、日本の高価格の理由とされる複雑な流通構造の一因は、直接買い付けることに消極的な大手小売店の甘えと怠けにもあるのではないか、と痛感しました。私などは、モノづくりに一番近いところから「正しく(=製造背景などの豊富な情報を伝え聞き)」「安く」仕入れて、そして使う人に一番近いところで直接売ることこそが、この商売の原点であり、しかも最も醍醐味の楽しめる部分だと感じるのですが…

しかも、昨今、価格はバリューある適価であることが絶対ですし、今後はメーカーの過剰在庫を見越した買い叩きも期待できませんから、本物を適価で提供できる店独自の仕入れルートを持つことが必要になったと言えます。その意味で、この不況は当店の持ち味をアピールするいい機会になってくれるかな、と思っています。

と、いささか強気に言えるのは、実は、先月開催のカシミアコート半額提供&カシミアセーター来期予約会が、予想以上の大好評を博したことによります。まさにバブル崩壊が味方してくれた成功にほかなりません。

価値観がようやく変化して、多くの人が「生活の豊かさ」と「経済の贅沢さ」は別のものだと気付き始めました。経済的事情よりも生活での理由がものを買う買わないの分かれ目です。博報堂生活総合研究所は、今年の「生活予報」の中で、景気回復は「経済から離れて生活を楽しむこと」でなされる、と予測しています。いい言葉だな、と納得できます。そして、それこそが長い不況の中から英国人が体得してきた「英国気質」そのものだとも思うのです。

倶樂部余話【57】アイルランドの夜は更けて(1993年12月8日)


さる十一月二〇日の「アイルランド・ナイト」には約三十人が集まり、吹き抜けに響く不思議な笛の音とギネスの酔いで、実に楽しい一夜となりました。当日の様子は店内に写真を掲示しています。来年も是非開催したいと思います。

十二月三日、アイルランド政府商務庁東京オフィスからある本の出版パーティに誘われ、吉祥寺まで行って来ました。書名は「紀行・アラン島のセーター」(伊藤ユキ子著・晶文社刊・二千三百円)。丸ごと一冊アランセーターの話題が満載のアイルランド紀行です。美人の著者にその場で掛け合い、初版本を数冊だけ卸してもらって現在当店で販売中です。

来る十二月七日、午後十一時よりフジテレビ系「ワーズワースの庭で」にてアランセーターの特集があります。制作には私も協力しています。是非ご覧下さい。

と、ずいぶんアイルランドに肩入れした一年でした。違う視点から英国を見たことでもあります。不景気で頭の痛い毎日でしたが、アイルランドに関わったおかげで多くの人とのネットワークが作れ、これは他人に真似のできない何よりの収穫とうれしく思います。

今年一年のご愛顧に感謝いたします。メリー・クリスマス!

※伊藤ユキ子さんとはこのときに初めてお会いしましたが、その後も事あるごとに当店を日本でのアランセーターの販売拠点として紹介してくれて、本当にお世話になりました。また、2002二年の拙著「アイルランド/アランセーターの伝説」刊行に際しては、お祝いの一文も頂戴しました。

倶樂部余話【56】「バリュー」という考え方(1993年11月8日)


(今回、筑紫さんの「多事争論」風で…)

先日アメリカの商業先進地を視察してきた友人の報告によれば、「価格」のことをpriceと言わずにvalueと表現しているそうです。例えば「How much is this?」に答えて「そのValue92ドル59セントです。」というように。

辞書ではvalueは「価値」と訳されていて、「付加価値」という言葉に代表されるように、文字通り価値を付け加えること、例えば有名ブランド料や有名店舗料など、つまり積み重ねた足し算の価値判断を価格としてきました。

しかし、右のように「価格」そのものをvalueと言うときには、逆に余計なものを削ぎ落とし削ぎ落として、この物の本質の価値は実のところいくらなんだろう、という、いわば引き算の価値判断が働いているように思えます。

素人の消費者が品選びのためにブランドを頼りにするのはやむを得ないことです。しかし、販売するプロの我々までもがそれに頼った価格設定をしているのではいかにも情けない。価格とは真にvalue for moneyでなければ、もう誰も納得しないのだということでしょう。

※振り返れば、これは、初体験である「デフレ」現象の始まりだったのでしょう。

 

このとき、第一回の「アイルランド・ナイト」を開催。アランセーターを着て、ギネスビールを飲みながら、アイルランド伝統音楽のライブ演奏を楽しむ、という楽しいイベントだった。

 

静岡に昼の演奏会のために見えることになっていた守安さん夫妻に無理をお願いし、ほとんどノーギャラで演奏していただいたのだが、今では大御所的存在の守安大先生によくまあ図々しくも頼めたものだと思う。

倶樂部余話【55】男たちよ、いくら何でもちょっと元気がなさ過ぎませんか(1993年10月1日)


日本初の「アイルランド・フェア」開催に要請を受けての、二週間にわたる横浜でのアランセーター販売も無事終了し、実に多くの方に世界最高の手編みニットに触れていただくことができました。また、どうしても作りたかったアランセーターのすべてをまとめた小冊子(カラー十二頁、現地取材までして完璧を求めたのでお金もかかってしまった!)もようやく出来上がりました。皆様にはご来店の折りに差し上げていますので、是非お読みいただきたいと思います。さらに方々からアランセーターの取材依頼も増え、十一月創刊の新雑誌「メンズ・エクストラ」(世界文化社)や全日空の機内誌「翼の王国」などへ掲載されるようです。

少しずつ「アランセーターのことなら静岡のあの店」という評価が全国的に出てきているようで、これはお客様にとっても、誇らしく思っていただけることだと感じています。

さて、横浜からの荷物が凱旋帰静いたしましたので、例年より二週間遅いスタートですが、いよいよ「第六回・アランセーターの世界」を開催いたします。またまた一階には白の世界が広がります。今年はポンド安&円高で二割ほど価格も下がってますし、何しろこの六月に私がはるばる現地まで取材に行った報告資料が豊富ですので、例年以上に魅力あるイベントになるはずです。今回は新聞広告を出しませんので、是非口コミでご友人などお誘い合わせ下さい。

ところで、最近お客様からよく言われることが「この店に来ると欲しいモノばかりで困るんだよ。だからあんまり行かないようにしてるんだ。」というお言葉。恐らくは無沙汰を自虐されてのお世辞半分だということは十分承知してはいるのですが、聞く方としては(もちろん悪い気はしませんが)かなり困った気持ちになってしまい、答えて曰く「お願いですから、そんなこと言わないで、ちょくちょく遊びに寄って下さいよ。『今日は見るだけ!』と言われれば私たちは売りませんから。」特に今の時期、ご紹介したい新しい品物が続々と入ってきて、お客様の反応や評価を確かめたくてしようがないのです。景気が悪いことも重々承知してはいますが、当店としても、奥様方から「あのお店ならあなたが買うだけの価値のあるものがあるはずよ」と言っていただけるような店づくりを目指しておりますので、どうか冷やかしにでも店内を覗いてみてはいただけませんでしょうか。

何しろ男たちに元気がなさ過ぎる、と思える近頃ゆえ、なかば檄を込めつつのお願いです。

※バブル崩壊で、今読むと少々痛々しい。このとき兄弟店ジャックとケントでは別会場で「トラッド・アウトレット」なる催事を企画し、なんとか売り上げを稼いでいたものだ。 

「アランセーターの世界」は朝日新聞静岡支局の取材を受け、ローカル面に記事として紹介された。 

「メンズ・エクストラ」は現在の「メンズ・イーエックス」のこと。

 

倶樂部余話【54】強い援軍に支えられて、セヴィルロウの秋は走り出します(1993年8月30日)


妻が雑誌でいい文章を見つけました。(ミセス九月号より/文・秦早穂子)

「秋に服を作るのは、一番重要なことである。その服は、夏をのぞいて今後一年の服装計画の基調となるし、手持ちの服や小物とうまく調和できれば、五年、十年の年月を一緒に生きられるからである。」「安ければいいという精神は、高ければいいという精神の裏返しにしかすぎず、自分の考えや美意識のなさを証明しているようなもの。」「真に得な服というのは、長持ちする品質と技術、年月に耐えうるモダンさを持っているはずだ。」「私たちはもっと自由で厳しい目で、自分なりの存在証明を服装に打ち出そう。」「不況は目覚めるにはいい機会で、こんな視線で秋の服を探したい。」と。

 

さて、この秋、当店の強い味方となる三人の男をご紹介します。
☆ジェレミー・ハケット。彼が創業の「ハケット」は、不況下の英国で随一元気なメンズブランド。ロンドンの上流団塊世代から圧倒的な支持を受けている。前身の古着屋の当時に「古き良き時代の英国服」のあれこれをたっぷりと養った彼のコレクションは、スポーツからフォーマルまですべて本物の英国を実証している。経営難に陥ったほどの本物志向をダンヒル社が支援し、現在その傘下に入っている。気難しい性格の人間かと思っていたが、私のために一時間の会談時間を取ってくれた彼は、穏やかな笑顔の好感あふれる「青年実業家」であった。
☆ブライアン・レディング。「スキャパ・オブ・スコットランド」のオーナー兼デザイナー。ベルギー在住で、建築技師の経歴もある。スキャパは英国の北にあるオークニー諸島の小さな村の名で、彼の生地である。幼少の日々を過ごしたこの村での原風景が彼のコレクションの根幹をなしている。この四月に会った彼は素朴なカントリー・ジェントルマンで、思わずかの生粋のスコッツマン、ショーン・コネリーとイメージを重ねてしまった。
N.M.氏。D社長兼デザイナー。というより、この業界では二十年前にブリティッシュ・クロージングのブランドB・Sを最初に企画した男として知られる。以来、背広が最も力強くかつエレガントであった一九三〇年代の英国服に焦点を合わせたモノ作りを続け、渋谷に自らの店を構え自らの製品を販売してきたが、このたび当店と意気投合、秋物からの展開となった。かなり細部に凝りながら中価格を実現した英国調既製服は大いに魅力的だ。

セヴィルロウ倶樂部、六度目の秋が始まります。乞うご来店。

※意外と言うべきか、当然と言うべきか、十三年たった今現在、この三つとも当店にはない。そして、日本では存在もしていない。(スキャパはレディスのみを日本で展開中)

 ※このとき、小改装。一階ウィンドゥの桟をはずし、二階カウンター側に採光窓を設けた。

倶樂部余話【53】アイルランドでちゃんと仕事をしてきた証拠の品をお見せします(1993年7月27日)


(今日、静岡地方気象台より梅雨明けの発表がありましたので、約束通りセールを開催します)という出だしで原稿を用意し発送を待って約一週間。まだ梅雨明けせずに、さて困った。運を天に任せるにも我慢の限界です。で、商品自体はすべて最終価格にマークダウンして表示いたしました。(中略)

それが終わるとすぐ秋物?いえいえ、その前にお客様にどうしても見てもらいたいモノがあるのです。アイルランドの陶器で「ニコラス・モス」と言います。先月のアイルランド出張の際、ダブリンの高級百貨店での陳列に強い印象を持ち、是非皆様にご紹介したいと、先方と交渉を続けてきましたが、長野市の小さな商社が代理店となり、販売開始の運びとなったものです。

粉挽きの水車小屋を改造した工房で焼かれる、花や動物、果物を手押しのスポンジで仕上げた、素朴なカントリー調のお皿やマグカップ類で、ナチュラルな優しさに溢れています。しかも電子レンジも食器洗い機もOKで、最近ではニューヨーク「ティファニー」のオリジナルも手掛けています。

また、同時に、グリーンの大理石とピューターを使ったアイルランド・ブローチも追加入荷しましたので併せて展示いたします。

このところ奥様方から「亭主の買い物に付き合うだけじゃつまらないわょ。私の買える物も用意して!」という声を強く聞いていましたが、徐々にでもその答えを用意していきたいと考えています。また、店内で使用中の家具の販売も現在検討してます。

※ニコラス・モスの初登場がこのとき。今は代理店を経由せずに直接の輸入をしている。