【倶樂部余話】 No.216 二十周年です (2007.1.1)


 明けましておめでとうございます。
 1987年秋に開店した当店は、今年二十周年、成人式を迎える運びとなりました。
 二十年経ったら、普通はもっと立派で大きな店になってるもんだろ、とても誉められたもんじゃないよ、という恥ずかしい思いもありますが、ともかく言えることは、二十周年は二十年掛からないと達成できない、という当たり前の事実でありまして、この事実を自ら祝いたいと感じております。
 今振り返ると、始めたときはまさにバブルがその絶頂へ向かって突き進んでいた頃でした。その時代のムードとまだ当時二十代だった私の無謀なまでの憧れから、こんなヘンテコな店は産ぶ声を上げたのでした。よくぞまあ二十年も生き残ったものだ、私のわがままに長いこと付き合っていただいてきたお客様にひたすら感謝、というのが偽らざる正直な実感です。
 そんなわけで、今年は一年をかけて、二十周年限定企画品をいろいろとご提案します。と言っても、私自身はモノ売りモノ語りはできてもモノ作りの才はないので、各方面その道のプロにお願いし、わがままに自分が欲しかったモノを作ってもらうことにしています。一年間の様々な提案にお付き合いいただければありがたいです。
 二十年目の本年も、お引立ての程、何卒よろしくお願い申し上げます。(弥)