当店にはいろんな顔がありますが、その一つがアイルランドのアランセーターであることは自他ともに認めるところでしょう。この国と関わる最初のきっかけはこの店の開店を秋に控えていた年の正月でしたからちょうど30年ということになります。そして今年は日本とアイルランドの外交樹立60周年だというのです。つまり1957年、偶然ですが私の生まれた年でして、はい、還暦です。
アイルランドが英国から分離独立をしたのは1922年ですから国交自体はそれ以前からあったようですが、それまでは英国大使館内で兼務していたものを互いの地に大使館を置くことになってから60年ということで、今年一年間は東京のアイルランド大使館とダブリンの日本大使館が一緒になって日愛両国で様々な記念行事が企画されています。急遽参加を決めた今月開催の浅草・ケルト市もその一つです。
さらにもう一つの偶然がありまして、今の駐愛日本大使が私の高校の隣のクラスの女性であったのです。我が母校は神奈川県でも屈指の進学校なので東大からキャリア官僚になる者も決して珍しくはないのですが、世界約200か国の中でよりによって私と一番近しい国の大使が同期生とは驚きました。高校生当時の面識はなくともそこは同窓、共通の友人を介してメールのやり取りが始まりました。
ということで私もなにか60周年記念を、と思うのですが、今からでは事業申請も間に合いませんので、勝手に考えてアランセーターの紹介強化をすることにいたしました。まずはアランセーターをご所望の方にはご希望に応じて、拙著(CD本)またはアランの古い映像のDVDを付録に付けましょう。リアクションの予想がつかないのでとりあえず10月限りとします。日愛外交樹立60周年未公認事業、題して、ファースト・アラン・コンタクト、始めます。(弥)
アランセーターのサイトはこちらからリンクしています。
(俱樂部余話のサイトを離れます)