倶樂部余話【366】雑感。お上のお達し。(2019年4月1日)


私がゴールデンウィーク不要論を書いたのが2005年、15年前のことです。倶樂部裏話[9]ゴールデンウィークなんて大嫌い!(2005.5.11) http://www.savilerowclub.com/yowa/archives/221 また3年前にももう一度触れて(倶樂部余話【331】続・ゴールデンウィーク考(2016年5月1日)http://www.savilerowclub.com/yowa/archives/363
そのときにはようやく賛同者が増えているようで、これからは政府も考えを改め始めてくれるかも、と期待したのですが、その期待も虚しく、ついに今年は怒涛の10連休ですって。もう呆れています。
しかし、この愚策に、さすがに社会生活では弊害が続出しそうで、今回の10連休にはようやく非難の声も多く挙がるようになりました。連休を増やしさえすれば国民は単純に喜ぶもの、と決めつけた態度に今こそ反省が入ることを望みたいです。
私論としては、もし5月1日を今年だけの特例として即位の祭日にするのならば、オセロみたいなルール(赤と赤とに挟まれた一日は黒から赤に変わる)も特例的に除外して、4月30日と5月2日は平日のままにし、休みたい人だけが休暇を取って10連休も可能、とすべきだった、と考えます。

外務省はこの4月から国名表記に「ヴ」の使用をやめて、例えば中米の「セントクリストファー・ネーヴィス」は「セントクリストファー・ネービス」に表記を改める、と発表しました。https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_000809.html
そりゃ違うんじゃないかな、って思うのです。だって「ヴ」があるから「セヴィルロウ倶樂部」と名乗ったのであって、これがセビルロークラブでは名付け親として納得できませんから。
外来語のカタカナ表記は実に難しい問題ですが、できるだけ現地語に近づけることは大原則でしょう。英語に区別があって日本語にないもの、例えば、LとRはどちらもラだし、SとTHもサ(またはザ)ですが、BとVはバとヴで言い分けられます。これはヴのおかげであって、日本語の柔軟性というか、日本語を駆使してきた先人たちの知恵の結晶ではないでしょうか。それを政府が封印しようとするのは、なんか抵抗感があるんです。どう思いますか。

そんな事をつらつら考えていたら、高校の同期の友人から一通のメールが入りました。内閣法制局や消防庁にも勤務した経験を持つ元キャリア官僚の彼ですが、添付された資料の表題は「東京オリンピックで 日本人選手の名前を 日本流に」。http://www.savilerowclub.com/clipboard/japanesename
つまり野沢・弥一郎(姓+名)を英語でいうときにYaichiro Nozawa(名+姓)とひっくり返さないで、そのままNOZAWA Yaichiro(姓+名)と言いましょう、わざわざひっくり返すのは日本ぐらいなものでこれを改めよう、というのです。来年の東京五輪は絶好のタイミングなので、今後しばらくこの活動に心血を注ぎたいという彼の宣言です。言われてみればたしかにそのとおりで、また世界には姓(ファミリーネーム)という概念のない国もあり、例えばミャンマーのアウンサン・スー・チーという名は、アウンサンは父親の名、スーは祖母、チーは母の名、なんだそうで、これではひっくり返しようがありませんね。
資料によると、この件、実はすでにお上のお達しで、そうしましょう、というお触れが出ているのに、なかなか改まらない、ということらしい。そうでしょ、慣習として出来上がっているものをお上のお達しで矯正しようとしてもなかなか難しい、っていうことなんですよ。ただ、彼がなんの得にもならないことにこれだけ注力したいというのだから相当の意欲。もちろん私にもなんの得はないのですが、微力ながら協力はしたいと思っています。

さて、本日のお上のお達し、政令で新元号「令和」が発令されました。私、KかWを予想していたので、Rは意外でした。ら行は過去に霊亀、歴仁、暦応、があり、681年ぶり4度目。今、同期の令司くんや後輩の令子さんはどういう気持でいるんだろうなぁ、なんていうのが最初の思い。文句は言いませんので、ともかく、今度は戦争も大災害も起きないピリオドであってほしいです。 (弥)