倶樂部余話【一四九】本の原稿を書き上げました(二〇〇一年八月一日)


「アランセーターの本を書いてるんですよ。」と、事あるごとに言い続けてきましたが、とうとうその原稿が出来上がりました。執筆を思い立ってから約四年、 原稿書きに着手して一年半、ようやくの完成です。

私の十四年前のアランセーターとの運命的な出会いから始まり、このセーターがいかにして世界中に知られるようになっていったのか、またよく言われる伝説についての真偽、そして、産地であるアラン諸島における 現状と将来など、「あらん限り」を書き尽くしたら、四百字詰原稿用紙にして三百枚近い量になりました。

恐らくこの完成に一番安堵しているのは、ワープロ打ちに没頭のあまりおろそかになる私の業務を幾度となくフォローせねばならなかった相川嬢ではないでしょうか。

現在、何人かの方に試読をお願いしている段階で、いつ、どこから、どのようなかたちで発表するのかは、まだ全く未定ですが、壮大な自由研究をやっとこさ仕上げられたことを、悦に入っている自分なのです。

本の中身について、もっと知りたい方はお尋ね下さい。但し、かなり長くなるのは覚悟していて下さいね。