【倶樂部余話】 No.240 チェンジ (2009.1.1)


 あけましておめでとうございます。恒例の年頭所感です。  何しろこの経済危機、「百年に一度」なのだそうで、生きてる人は誰も知らない、この先何が起きても驚いちゃいけないよ、というのですから、何だかおみくじで凶に当たったような、運がいいんだか悪いんだか、という境地です。
 さて、これからの消費はどうなるのか、という話になると、以下のようないろんな予想が登場します。曰く「衝動買いをせずにじっくり吟味」「見栄を張らずに納得してから」「価格が高い安いだけではなく、その価値に見合う価格かどうかをよく見極める」「虚飾を廃すること」「身の丈に合っているか」「軽いノリよりも真面目さ真剣さを重視」「量より質」「顔の見えるサービス」「便利さや豊かさから安心・安全なものへ」「直してでも長持ちさせられる」などなど…。
 あれ、これらは結構うちの店に当てはまっていないだろうか。とすれば、もしかしたらうちの店は意外に不況に強いアドバンテージを持っているのでは、と少々うぬぼれ気味にそう感じたのであります。多くの堅実なお客様に恵まれていることに感謝です。
 オバマ米新大統領だけでなく、きっといろんな事象がチェンジします。強制的であれ自発的であれ、変化を余儀なくされる場面が多々出てくることでしょう。大切なのは、変えてはいけないことを変えずに守るために、変えるべきを積極的に変える、という見極めで、いわば「積極的な守り」のためのチェンジが肝要だと思うのです。
 本年もどうぞごひいきに。(弥)