今年も五月から始まったクールビズ。街にはスーツなのにノータイという何ともだらしない姿が蔓延し、いきなり緊張感がなくなりました。何も無理やりネクタイ外さなくってもいいじゃない、とも思うのですが、なんだか法律で禁止されたみたいに徹底してます。このネクタイの嫌われっぷりと言ったら…。どうしてそんなにいじめるのか。かわいそうです。
五月、寒すぎず暑すぎず、本来は一年で一番スーツを着てて気持ちのいい季節なのに、そこにネクタイ禁止令です。先日もあるお客様が嘆いてました。「ちゃんとスーツにタイでクライアントのオフィスまで商談に伺ったら、担当がすっ飛んできて『だめですよ。社長にプレゼンするならタイを外してくれ』っていうんですよ」「とある宴席で、案内状にわざわざノータイでって書いておいて、会場はクーラーがギンギンなんです」確かにクールビズを履き違えてますね。
クールビズ=ノーネクタイ、になってませんか。それ違いますよ、クールビズの目的は省電力、弱冷房。そもそもネクタイそのものは1ワットも電力を使いません。スーツにタイは不可欠なハーモニーですが、服装簡略化の勧奨はやむを得ない緊急避難的例外として目をつぶろう、というのがクールビズ。だらしなくてもいいよ、って言ってるわけじゃないんです。校則のような強制的ノータイ令は見直しすべきでしょう。真夏になれば話は別ですが、まだまだ涼しい今のうちなら、暑けりゃ上着を脱ぐ、首元を緩める、腕まくりをする、これでいいんじゃないのかなぁ。ネクタイを締められる人は締めましょうよ、ぜひ。(弥)