同じ「買う」という行為でも、仕入れはバイイングと言いますが、一般の買い物はショッピングと呼ばれます。つまり、shop + ingで、原義は店歩き、買う行為ではなく店を冷やかして回ることを指しています。
テレビやカタログなど、店ではないショッピングの場合、一般商店よりも圧倒的に冷やかし客ばかりでしょう。テレビなどでは95%以上はただ視ているだけだと思います。しかし彼らは、買う客買わない客の区別なく、同じだけの情報を確実に提供してくれます。
私たち商店の人間は、つい「どうせ買わない冷やかし客だから…」と思ってしまって、カタログのように、顧客と同じレベルまで与えてあげられる商品情報やサービスの提供を怠ってしまいがちです。
近頃自分自身にややその慢心があったことに気が付き、「これではいけない!」と自省している次第です。