倶樂部余話【一六二】W杯/勝った国だけ・日替まつり、その後(二〇〇二年六月二七日)


これもO型の性格でしょうか、自分のできることは人も同じようにできる、と考えている節があり、だから、新しいアイデアが浮かんでも、こんなことぐらいは他の誰もがきっと思いつくはずだ、と思ってしまいます。

ところが、今回の「W杯・日替まつり」は、そうでもなかった様で、こちらはほんのシャレのつもりでしたが、業界紙(繊研新聞)に記事で取り上げられたり、お客様から「これゃ面白いね」と賞賛されたり、どうも極めてユニークな企画だったらしいのです。

おかげで、かえって普段の六月よりもご来店の方が増えたほどで、「このせいで、アイルランドを真剣に応援しちゃいましたよ」とか「特に買うつもりのモノもなかったのに、何だか嬉しくて来ちゃいました」など、ありがたいお声を数々と頂戴しました。

「近頃の客は、『あっちの店は努力してないから買ってあげないけど、あんたの店は頑張ってるから買ってあげる』という気分で、店を選別することが増えている」とはある大手専門店の大物経営者の弁ですが、何だか、皆さんからそう言われている様な気がして、少し自惚れています。

自国で開催されたW杯は、私にもいい思い出を残してくれました。