【倶樂部余話】 No.280 O2O(オン・トゥ・オフ)は嬉しい傾向です (2012.2.23)


 当店のお知らせブログ「クリップボード」が「面白い」と言われます。ほとんどの項目は入荷商品の紹介記事で、特に読み物として意識して書いているわけではないので、商品が楽しい、と言われるのなら分かるのですが、記事の書きっぷりが面白い、という評価はちょっとこそばゆい思いがします。
 ただ自信を持って言えるのは、自分の言葉で書いている、ということ。だって、誰でもネットで簡単に検索できるような同じ様な内容を写したって仕方ないじゃないですか。その商品に出会った経緯、モノづくりの背景、仕入れた理由、売り言葉、買う人のメリット、などなど、商品ひとつひとつに語りたいことはたくさんあります。どうもこの視点が私は他人よりも少し長けているらしいのです。確かにネット店舗ではこんな勝手な書き方はできないだろうから、これはリアル店舗ならではの特徴なのでしょう。
 ひと頃は「店で商品をチェックするけど買うのはネット」という人が増えて、リアル店舗はショールームじゃないぞと憤りましたが、近頃は逆で「O2O」(オンライン・トゥ・オフライン、または略してオン・トゥ・オフ)というIT用語が言われるようになりました。「ネットでしっかり調べて、でも買うのはリアル店舗で」という傾向がはっきりとしてきたようです。いよいよアマゾンが米国でリアル店舗の検討をしているという噂まで出てきました。
 最近改めてつくづく思うのです。店を持っててよかったな、と。(弥)