今週の出来上がり。フォーマル、ジャケット、綿パン、リネンシャツ。

今週の出来上がりです。


Kさんから略礼服のご注文です。
葛利毛織のカシミア混ウールのフォーマル用の素材で、
秋から春まで、無理すれば夏でも、と、一番使える生地。
もう何人の人に勧めたことか、もちろん自分の礼服もこの生地で作ってます。
ピークドラペル、1つボタン、ノーベントの、礼服のルールを踏まえ、
祝儀のときには華やかさが出せるように、拝み合わせができるような仕様にしました。


寒い春や暑い秋にも、使い勝手の良いジャケットを、というYさんのご要望に、
提案したのは、スーツ生地を使ってジャケットを作るというアイデア。
というのは、ジャケット生地というのは、季節感を強調するものが多く、
春はより春らしく、秋はより秋らしく、となりがちで、
寒い春や暑い秋、という要望に合致しにくくなるからなんです。
で、英ハリソンズのカシミア混super100’s(330g)のPremierCruからジャケットにも向く色柄をチョイスしました。


女性のJさんですが、いつもメンズ仕立てのリネンの白シャツをオーダーされます。
ハードマンのリネン100%で、今回は2つボタンで衿越しの高いスタンドカラー、という初めての衿型に挑戦です。


綿パンのオーダーもメンズ仕立てですが、女性のCさんからのご注文。
伊Mianiのストレッチコットンで、膝裏を付けず、裾もミシンの三ツ巻にして、
水洗いのできる仕様にしました。レディスらしく、尻ポケットなし、です。
色違いで2本。何色、と言いにくい色ですが、あえて言うと、
右が薄キャメル、左は利休鼠、とオーダーシートに書き留めました。
利休色は、英語ならライトグレーベージュでしょうか。
そう、城ヶ島の雨の利休鼠ですね。城ヶ島は中学の遠足で行った懐かしい場所。北原白秋は、私の高校の校歌も作詞してます。
蛇足でした。

ご注文ありがとうございます。
どうぞご愛用ください。


出来上がり紹介。オーダーシャツとスーツ、本日到着です。

午後便でシャツが届きました。

左、東京都のMさんからのリピートオーダー。リバティプリントでクレリックのラウンドのカッタウェイの衿。あ、メンズです。
中、山梨県のMさんから。なんの変哲もないような青いシャツに見えますが、さにあらず。ブロードでこの青はなかなかないんです、トーマス・メイソンならではの英国的なブルーです。
右の二枚は、静岡市のFさん、レディスです。ハードマンのアイリッシュリネンらしい、亜麻色とメランジのネイビーの色違い2枚。ネイビーの方は釦も同色にしました。

午前のハンガー便でアルデックスから届いたのは、
静岡市のYさんのスーツ。
英ハリソンズの夏の代表素材ミスティークで、グレンチェックにグレーのオーバーペイン入り。
柄合わせがピッタリです、さすがアルデックス。


出来上がり紹介が続きます。ジャケット、スーツ、トラウザーズ。

自分のジャケットが仕上がりました。

英ハリソンズの夏のスーツ生地「ミスティーク」で作りました。
生地の紹介はこちらです。
スーツの生地バンチなんですが、ジャケットでも行ける色柄もかなりありまして、
ちょうど前に作った同じようなジャケットがかなり傷んできたので、
世代交代です。
衿のカタチを見て、どこのファクトリーで作ったものかを言い当てられる方、いらっしゃるでしょうか。
はい、これは、那須夢工房でお願いしました。下腕の細さでもわかったかも。

ハリソンズ「ミスティーク」参考価格、ジャケット73,000円~、スーツ105,000円~。
早くこれを来て街に出たいんですけれど。
デビューはモチョット先になるのかなぁ。

さて、このジャケットだけを載せようかなぁ、と思っていたところ、
静岡のY様のスーツとトラウザーズが届いたので、簡単に写真撮りしました。

スーツの上着だけ撮っても、実にサマにならないのですが、
ご容赦ください。
普通のスーツに見えますが、この生地、かなり特別です。
組成が、モヘア100%という珍しいモノ、葛利毛織さんの自慢の逸品です。
色も単なるチャコールではなくて、緑がかった糸の混じった一言で言えない複雑なカラーです。
価格もそれなりでして、葛利さんの生地コレクションの中でも一番高いものになります。
私、袖を通させていただきましたが、モヘア特有の光沢感シャリ感こそありますが、ションヘル織機のせいなのでしょう、硬いという感覚が全くありませんでした。すごいです。
葛利毛織「モヘア100%」参考価格143,000円~。

同時にY様から注文いただいたのが、綿パンでした。

伊のストレッチコットン30色から選びました。
ゴルフにも使いたい、ということでしたので、
水洗いのできるように膝裏地は付けずに仕上げました。
綿98%ポリウレタン2%。伊Miani製。参考価格23,500円~。

こんな感じで、今後はチョット積極的に出来上がり紹介をやつていこうかな、と思ってます。


入荷速報。スーツ&ジャケットを作ろう!~バラケの舶来服地、春夏物の放出が出ました。

ムカシの言い方をすると、
神田土手通りの舶来もんの羅紗屋(らしゃや)さん、
かっこよく言うと、
Tokyoのインポートファブリック・マーチャント、
ですね、
そこから、欧州の名品で色柄揃えがバラけてしまったもの、
が毎シーズン放出されます。
そのカードサンプルが今日届きました。
参考価格表記は(税別)です。

スーツ (71,000円~)

ジャケット(47,000円~)

伊ゼニア、ロロピアナ、英ドーメル、など、名の通ったところばかり、
色や柄にクセはありますが、ファブリックは最高品質です。
品切れ必至ですので、生地抑えだけでもお早めに。

で、神田土手通りの舶来もんの羅紗屋(らしゃや)さん、
私の父は、昭和30年台・30代の頃ですが、そういうところの店長として勤めていたのでした。その後に静岡の実家の手伝いに戻りました。
私が東京杉並区の小学校を出てるのはそういうせいなんです。


入荷速報。綿パンを作ろう!って、言いたくなる、ストレッチコットン30色(伊製)。当店初展開です。

今日届いたコットンの生地見本です。

カラフルなストレッチ・コットン。
数えたら30色ありました。
綿98%ポリウレタン2%。295g/m。伊Miani製。
コレは春夏のコットントラウザーズに最適です。
しかもオーダーして23,500円(税別)、とかなり安価に仕上がります。
私も一本作ってみようかなぁ、と思ってます。

このバンチには、他にも、
ストレッチデニム3色や

シアサッカー素材も

入っていて、
全体でこんな感じです。

よーく見ると上の方に詳しい価格が載っていますので、
見てみてください。
トラウザーズだけでなく、もちろん、スーツ、ジャケット、ベストも作れます。

コットンのトラウザーズ用素材は、今までどうしても高く付くものばかりで、勧めづらいところでしたので、こいつは朗報です。


(期間延長)ブレクジット記念その2。スーツを作ろう!~英国ハリソンズのMYSTIQUEを20%offで。

(2月10日に一度掲載した記事ですが、期間を3月いっぱいに延長しましたので内容を一部訂正して再掲いたします)

思っていたよりも早く届きましたので、緊急追加企画、INDIGOとの相乗りです。
設定価格は画像をご参照ください。こちらもここから20%offにて承ります。

できたてほやほやの新バンチです。

英ハリソンズのミスティークは、春夏スーツ生地の超ロングセラー定番なんですが、
前回のリニュアル時にうっかりしていてバンチのゲットを怠ってしまったため、しばらく紹介ができずにいたのです。
で、待ちに待ったリニュアルでして、全71柄の登場です。うち20柄が新柄です。

チェック、ストライプ、無地、定番的な色柄はしっかり揃ってます。
紺から青にかけての無地は、さすが英国生地、こんだけあります。

インドや、ケニヤ、シンガポールなどの旧植民地を連想させる、
コロニアルカラー系も充実しています。

スーツ生地ですけれど、ジャケットにも向いている色柄も結構入ってます。
私、一番上のブルーのマイクロチェック、早速ジャケット用にリーチしました。

ミスティークという名前ですが、これは想像ですけど、
スコットランドあたりの湖の「神秘的」な色合い、をイメージしたように思います。写真からもそんな感じですね。
日本でいうと、十和田湖とか摩周湖とか、そんなところなんでしょうか。

素材説明。最上級メリノウールの2plyヤーンを700回転/meterの撚(よ)り(ツイスト)を掛けた強撚糸で、
ライトウェイト、ドライタッチ、耐久性、を備えた春夏スーツ生地。