お知らせ。「ファン感謝ディ」2年ぶりに開催します。この週末 1/14(土)&15(日)。5Fラウンジを貸し切って店を作ります。冬物の価格もいじります。(ナウの画像に更新しました)

当店の「ファン感謝ディ」、知ってる人は知っているイベントです。
2年ぶりに貸し切りでやります。
今度の週末、土日の二日間です。(1/14&15)
もちろんアポ無しで結構です、ご来店ください。

価格、見直し(値下げ)します。でも、それほど大きくは下げないつもりです。
なぜなら、次シーズンの大幅な値上がりが確実になっているためで、
今年の価格の2割引きでも次年度の価格に対しては半額ぐらいになったりするわけで、
強気といえば強気ですけれど、でも資金繰り上あんまり多くの在庫は持ち越したくないし、
という微妙なバランスから導き出される価格です。

webShopとも連携します。価格はすべて一緒にしてあります。リモートでもご注文できます。

特に今シーズンに売り減らししたいものをここで列挙します。
ガンジーセーター、ギネスアパレル、旧品のフェアアイルベスト、
ヨーツェンのダウン、リズのモネスカーフ。


在庫内容はwebShopをご参照ください。

奮ってご参加ください。

開店準備ができたので、写真を更新しました。ナウの画像です。


速報ふたつ。1.「イニシェリン島の精霊」(1/27公開)、ゴールデングローブ賞の大賞(作品賞)ほか3部門受賞しました。2.その映画のアフタートーク、私が話します。2/5(日)夕刻、静岡市シネギャラリーで。


取りました、ゴールデングローブ賞。作品賞、主演男優賞、脚本賞、と、主要3部門!
1/27の封切りに向け、抜群のタイミングでの受賞です。
そして、私、この映画絡みで、お話することも決まりました。
2/5(日)の午後の上映後(時刻未定)に一時間ほどアイルランド、そしてアラン諸島のことについておしゃべりします。
静岡市のシネギャラリー、5階の上映室だと思ったら、じゃなくて1階の大ホールですって。


映画「イニシェリン島の精霊」(1/27(金)公開)、劇場用チラシができました。私のコメントが採用されました。

映画には全く門外漢の私なので、こういうことは初めてですが、なんだかとっても嬉しいです。



名だたる著名人なかで恥ずかしいですが、嬉しいものです。
1/27(金)より全国公開。静岡県では静岡市シネ・ギャラリー、ほか3箇所。

ゴールデングローブ賞に7部門ノミネートされているので、来週の発表が楽しみです。

公式ホームページはこちらから。

 


月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。

倶樂部余話【411】マザーグースのおはなし(2023年1月1日)

 謹賀新年。本年もよろしくお付き合いください。

 四百話も続けていると、この話は前に書いたことあったかなぁ、と心配になることがあります。暮れに娘婿とテレビショッピングを何気なく見ていたときにもそう思って、
過去の話を検索してみたら、意外にもこの話はしてなかったんです。グースとダックの違い。はい、ダウンの話です。

 ダウン(羽毛)にはグースとダックがあります。
グースgoose(複数形はgeese)はガチョウで雁(ガン)の仲間、主にユーラシア大陸の寒冷地に生息し、肉も食用に供されますが、よく知られるのは肝臓つまりフォアグラです。ダウンボールは大きく、特に成鳥のマザーグースになるとそのダウンボールは25mmを超えるものもあります。
対して、ダックduckはアヒルで鴨(カモ)の仲間、アジアの温帯域で飼育されます。卵はピータンですけれど、アヒルの肉なんて北京ダックぐらいしか食べたことない?、いえいえアヒルの肉は鴨肉と表示されるんです。鴨南蛮そばの鴨ですね。ダックはグースよりも体が小さいので、ダウンボールもグースより小さく、その分空気を含む能力も小さくなります。そもそも寒冷地に住むグースと温帯域に育つダック、どっちが寒さに強いかは自明です。決定的なのは、グースはほとんど無臭なのに対し、ダックは匂いがあり、濡れると特に強く出ます。当然、両者には大きな価格差があります。

 ほとんどの羽毛製品にはダウン(羽毛)とフェザー(羽根)の混率表示はありますが、そもそものダウンがグースかダックかの明記はまずありません。グースダウンを明記することはあっても、うちはダックダウンです、なんていう不利を自分から告白するところはありませんから、つまり、うちはグースです、と言わない限りは、そのダウンはダックだと思っててほぼ間違いないわけです。テレビショッピングの画面の中では、かさ高の比較実験やフィルパワーの測定なんかを真剣にやってますが、そもそもそのダウンがグースなのかダックなのかははっきりしません。非難を恐れずに言わせてもらうなら、サッカーのプロリーグで優勝したって言うから、すごいねぇって思ったら、実はJ3だった、みたいなことでしょう。あるカナダの有名なダウンウェアはブランド名ではグースを名乗るのに中身はダックなんです。違法ではないですが尊敬できる企業態度だとは思えません。娘婿はそのことを聞いて大いに驚いてます。それを見ていて、これは一度ここ倶樂部余話で取り上げておかないといけないなぁ、と思った次第。

 グースかダックかの他にも、その先にまだもっと評価の基準があります。先述のマザーグースかそうじゃないのか、これはダウンボールの大きさつまり保温性に影響します。最も重要視するのは洗浄です。洗剤やアレルギー物質が少しでも残っていたらアウトです。もうここで詳しくは言いませんが、当社が扱うフィンランドのヨーツェンが自らを世界最高品質のダウン、と自負するのには、そのすべての基準で頂点のレベルにある、ということを意味します。そしてヨーツェンほどリピータ比率の高いブランドは他にないのがその自負が嘘ではないことを物語っています。

 最後に、ダウンウェアは羽根をむしり取るので動物虐待に当たるのではないか、という疑念があることに触れておきます。マザーグースの場合、その生涯で数回にわたり胸のダウンを手作業で慎重に紡がれます。毛皮のように素材のために屠殺するのではなくて、ウールのように何度も採集できるのがダウンですし、また食肉としての活用もありますから、虐待には当たらないと考えます。(弥)
 

次の冬物、始まります。ヨーツェン2023AW、早期予約会、例年同様に1月開催。1/4(水)~29(日)。注目は、男女とも100cm超のロング丈です。

昨日東京に届いた最新サンプルをチェックしてきました。
準備が整いましたので、例年同様に、1月限定で早期予約会を開催します。
1/4(水)から1/29(日)までの開催で、1/31には先方に発注をかけます。
まだまだ企業秘密の部分が多いので、あんまり言えませんが、
次の冬の展開は、男女ともに100cm超のロング丈を仕掛けたいと思っています。




価格は上がってますが、直輸入ならではのダイレクトプライスでの提供ですので、
そのメリットは大きいはずです。

ご来店を原則としますが、すでにヨーツェン製品をお持ちの方に限り、メールや電話での遠隔コンタクトも受け付けの場合があります。
カタログを理解できることが条件になります。


出来上がり紹介。スーツ、シャツなど。

10月から今日12/18までの出来上がり紹介です。

まずスーツ。女性Oさんから。

遡って7月に開催したアルデックスのレディスの採寸会でのデータをもとに、後日ご注文をもらった
スーツです。生地は葛利毛織の100周年ダブルクロス紺です。

小柄なOさんなので心配でしたが、さすが女性の採寸だけあって、細部の微調整もうまく行って、
ご満足いただけました。
レディスのスーツは、ケージサンプルの借受、採寸者の出張、が必要となります。
予めその日程調整をいたしますから、お早めにご相談ください。

次はMさん。

スラントのチェンジポケット、フルステッチ、は、Mさんのお決まりスタイル。
生地は100周年ダブルクロスの色違いでブラックです。ストライプ感がネイビーよりも強調されます。
Mさんからは同時にシャツの注文も頂戴しました。

6枚、それぞれ少しずつ違います。

Fさんは転職に際して、心機一転の気分で、気合い入れのスーツ、スリーピースです。

生地は英ハリソンズのフロンティア。最も万能な生地としてロングセラーの人気です。
平織り300gはなかなかよそにはない生地です。色柄はブルーグレーのピンヘッドです。

次のMさんは、古くからの顧客Mさんのご子息。親子2代、というのは、近頃増えてきた傾向です。
そりゃ35年もやってりゃそうなりますね。

つぶしの効く葛利のマイクロヘリンボーンの紺と
バラケから選んだ伊ロロピアーナsuper150’sのエレガントなグレーストライプ
使い分けしやすい2着のチョイスです。
ファクトリーは、上襟のカーブでおわかりですか、那須夢工房です。
Mさん、一緒にシャツのご注文もいただきました。

ちょうどリンクルフリーフェアの期間でした。
白はごくごく普通に、ブルーはボタンや刺繍を少し遊びました。これも使い分けしやすい2枚ですね。


ソックスの注文会での商品です。
下段はフェアアイルのホーズ、メンズとレディス、Yさんご夫婦のなかよしお揃い発注です。
上段のアーガイルソックスは、ウール&コットンの新作。着用者は私・野沢でありんす。

10月11月は秋冬の最盛期にしては、出来上がりが少ない、と思われるかもしれませんね。
この時期は「揃える」モノの販売に注力していているので「誂える」モノは一息ついてしまうのかもしれません。
ジャケットのオーダーの仕上がりはまたこれから12月の後半に控えてます。
そんな中で、堅実にオーダーが入るのがシャツです。

リバティプリント。左、女性のIさん。右、男性のNさん。
おふたりとも、リバティのファンでリピートのご注文です。


2枚とも同じ生地で、カリビアンコットンsilver・100/2Gの最新作、ドビーのツイルに細ストライプを編まれた複雑な織りで、白ではなくて薄いグレーなので、独特な光沢感があります。
左はYさんのレディスなんですが、この仕上がりを見たTさんが、これ欲しい、となって同じ生地でのご注文。
オプションフェアでしたので、白蝶貝、ネーム刺繍、ポケットチーフ、を付けました。


当社のIT部門相談役、Mさんが世田谷から車すっ飛ばして静岡に来ました。
実家帰りかと思ったら、そうじゃなくてシャツの注文のために来てくれたみたい。
Mさん、夜中でも早朝でも、困ったときにツイッターにすぐに解決策をくれまして、感謝してます。
襟型を変えたり、ボタンを変えたり、クレリックにしてみたり、と、楽しんでもらいました。

はい、出来上がりいろいろ、でありました。