イベントのお知らせ。ジーンズを作ろう!!「落ち綿(おちわた)デニムで作ろう」8本限定

これは欲しい!!のいい生地を見つけました。
「落ち綿(おちわた)デニム」です。
どういいのかは、長くなるので、後でゆっくり解説することとして、
先にキャンペーンの内容を伝えます。

創業88周年記念として、このデニム生地をオーダーで8本分確保しました。
展示サンプルを一本作りましたが、これと同じディテールでお作りいただくとすると
価格は\38,850です。

このサンプルの仕様の、普通とちょっと違うところは、以下のような点です。
10ssotiwata2  10ssotiwata3
※腰裏にブラックウォッチタータンチェック生地貼り
※コインポケットに赤耳を見せる
※釦とリベットには文字なしのニッケル色を使用
※右の太もも横に携帯ポケット付
※尻ポケットのステッチが左右で違う
10ssotiwata1_2
といったところです。

オーダージーンズですので、サイズ合わせはもちろん、
ステッチの色を変えたり、ネーム刺繍を施したり、
は、自由にできます。(有料の場合あり)
なお、今回はメンズ物のみの企画です。
女性からのご注文も受けられますが、お作りするのはメンズ品です。

さて、それでは「落ち綿デニム」についての語りを始めましょう。

まず原綿。倉敷児島のジーンズ・ファクトリー内の敷地で自家栽培した綿花と
紡績の段階で紡績機の周辺に落ちる綿(わた)を、
10ssotiwatas1_2
アメリカンバージンコットンにブレンドした
「倉敷オーダージーンズ」オリジナルの原料です。

これを、鹿児島県に残る旧式のカード機(糸成形機)にかけて、
10ssotiwatas2 10ssotiwatas3
綿をゆっくり(現代のカード機の4分の1のスピード)と紡績することで、
綿本来の風合いと粗野感を表現しました。

後にいわゆるビンテージデニムと呼ばれるような製品が作り出されていた時代は、
繊維長が不揃いで、ネップ(節)も多く、
現代のものよりも非常に粗野で、ムラが多く残る糸でした。
そのムラ糸を、コンピューター成形ではなく、
機械と原綿の調合で自然に発生する
アナログでナチュラルなムラ感が出るように紡績しました。

この糸をインディゴ染めし、布として織るのですが、
10ssotiwatas4
織機も、岡山県北部に現存する当時のシャトル織機を使用し、
ゆっくりした速度で、耳付きのセルビッチ生地に仕上げました。

こうして出来上がった「落ち綿デニム」。
14ozデニムでありながら、空気をたくさん含んだ、
膨らみのあるソフト感と、明るめのブルーの色出し、
他ではできない独特の風合いが生まれたのです。

なお、この鹿児島での紡績糸を前述のインディゴ染めではなく、
讃岐の藍染め工房で、
10ssotiwataai1 10ssotiwataai2 10ssotiwataai3
本藍の手染めを10回以上施した
ぜいたくな生地も参考品として用意しています。
価格もぜいたくでして、\94,500と、スーツ並みです。
素晴らしい青色で、まさに、藍より青し、でありますが、
ま、これは参考までに見ていただければいいです。
10ssotiwata5_2 上から、14oz落ち綿・手染め本藍、14oz落ち綿・インディゴ染め、
定番の14ozノーマルデニム

今回の「落ち綿デニム」は、
「ジーンズはごわごわ、バリバリじゃなけりゃ」という方には不向きかもしれません。
身体に自然にフィットとする柔らかさなのに、
安っぽくなく、ビンテージ感に溢れている、
という履き方が狙いです。

ジーンズをよく知らない方も、
ジーンズを知り尽くしている方も、
是非ご来店の上、「落ち綿デニム」をお確かめ下さい。