この20年、幾度となく、ホントにいろいろ世話になっている在ダブリンのツアーガイド山下直子が、3冊目の本を出しました。
今度はガイドブックではなくてエッセイ集です。
季節ごとに写真と短文でアイルランドを語ります。
アランセーターもニコラス・モスもこのとおり。
この出版社のシリーズ第3弾(過去に南仏とフィレンツェ)のようで、
一つの話題を一枚だけの写真と500字ほどの短文、という決まった体裁の中に
しかも季節ごとに平均してはめる、というのは、けっこう大変な作業だったように思います。
それも、ガイドブックはすでに2回書いているから、ガイドブックにならないように書かなきゃ、
そして、当然だけど間違いは許せないし、それにしては字数が足りないし、政治経済外交などの硬い話は控えめにしないと、誰でも知ってる話じゃ意味ないし、といってマニアに走りすぎると誰もわからないし、と、いうと、よくできたな、コロナという休み時間が有効に使えたのかな、と、お疲れさん、といってやりたいです。
欲を言うとすれば、私としては、Galway Woolのこと、取り上げてもらいたかったな、と思うところはあります。
写真はレプラコーンとの3ショット。2017年、浅草のケルト市にて。
直子くんの在25年の間に、アイルランドは実に大きく変わりました。弱い国から強い国に、控えめな国から自信たっぷりの国に、日本より下の国から日本より上の国に、その中で、変わらないアイルランドと変わっていくアイルランド、それをひしひしと感じている著者の実感がこもってます。
何しろ、財布をなくして一文無しでダブリン空港に着いた私に、即金で数百ユーロを調達してくれた大恩人なんです、その弱み?がありますからね、この本は売れて欲しいのです。
もう一回、基本データ。どこの書店で買うかはお任せします。
季節で綴るアイルランド211
山下直子 著
イカロス出版(2025年) 2,000円+税
ISBN 978-4-8022-1575-6
蛇足。巻末に小さい字でこんな一文があるんですね。
※海外への旅行・生活は自己責任で行うべきものであり、本書に掲載された情報を利用した結果、何らかのトラブルが生じたとしても、著者および出版社は一切の責任を負いません。
そりゃそーだろ