中身を並べるとこれだけなんですが、
立派な袋に入っていて、箱から出したときはこうです。
ブランドはアラン・ペインAlan Paine。1907年にスタートした英国のニットブランドです。
産業革命の中心地のひとつバーミンガム近郊には、ジョン・スメドレーやアラン・ペインなど、イングランドを代表するニットブランドがこぞってファクトリーを構え、20世紀にはしのぎを削り合い隆盛を極めました。何度かの経営権の変更があり、今世紀に入って、工場丸ごとアフリカ東南岸のマダガスカル島に移転するという大英断を敢行しました。ブランドごとアジア圏のニット会社に身売りするところも多い中、この決断は、当初業界内では疑問視もされましたが、見事に成功し、現在に至っています。
最も有名なのは、創業当時からの看板商品であるチルデンセーター(クリケットセーター)ですが、
薄手から中厚のFF(フルファッションド)編み機の定番シリーズも充実していて、今回のメリノウールコレクションの採用に至りました。
もっとはっきり言ってしまうと、Sメドレーの半額で買えるSメドレーのそっくりさん、という仕掛けです。
使用する糸は、伊ゼニア・バルファ社のメリノウール。Sメドレー社もここの会社の糸を使ってます。12Gという表記ですが、肉厚感がSメドレーのメリノ24Gと全く同じなので、恐らく24Gを2plyした糸を12Gとして表記しているのだと推測します。
もう一つ、大事な話をしておきます。このセーターには内側にサイズを表記したラベルが付いているのですが、実際に届いた製品はほとんどのものが1サイズほど大きく仕上がっていて許容差を超えていたので、当社の方でもう一度、wash&shrinkをやり直して、表記サイズと仕上がりサイズとが一致するように調整してあります。107cmと書いてあれば仕上がりも107cmになっています。従って、輸入代理店が直販サイトで販売する同様の製品などとは仕上がりサイズが異なっています(当店のものは1サイズ小さく仕上げています)のでご理解ください。
以下、スタイル別に解説します。
☆Vネックプルオーバー 26,400円。サイズは42″(M-L)と44″(L-LL)
ライトグレーミックス、ダービーグレー、ネイビー。
44″を着ました。私には大きいです。
ライトグレーミックスは、少し青みがかっていて、文字通りミックス感のあるいい杢です。
私・野沢のプロフィールは、年齢66歳、身長164cm、体重69kg,胸囲98cm、
ウエスト85cm、首が長くなで肩で胴長、腕は短くシャツの裄丈で78cmです。
ダービーグレー。青みのあるミディアムグレーをダービーグレーと呼びます。
由来はわかりません。競馬に関係があるのかもしれません。
42″を着てます。ちょうどいいゆとりです。
ネイビー、濃紺です。スクールセーターっぽくて、
定時制に通うおっさん、って感じかな。
これも42″を着てます。
☆Vネックベスト 24,200円 42″と44″。
チャコールグレーとブラック。スーツ、ジャケットの中に着ることを想定しています。
Vネックの深さも適度で、タイを締めても締めなくても、サマになります。
また、この色合いですから、略礼服にも対応できます。
チャコールグレー。42″を着てます。適したサイズです。
ブラック。44″を着ました。私には少し大きいですが着られないサイズではないです。
☆ロールネック。27,500円。42″と44″。
タートルネックともポロカラーとも言います。
ライトグレーミックスとマッシュルーム。ワードローブになさそうな色を狙いました。
タートルは二つ折りでぴったり目の見栄えです。オフな感じではありません。
ライトグレーミックス。青みがかっているのがお分かりでしょうか。
ネイビーのジャケットの中にスッキリと合います。44″を着てます。
私には余った感じがあります。
マッシュルームとは良いネーミングですね。
薄すぎず濃すぎず、他に見かけない色合いです。
42″を着ました。うーん、胸筋が落ちてるなぁ、歳だね。
サイズチャートです。メーカー発表のスペック値ではなくて実測の値です。多少の伸縮(全体で±2cm)はご容赦ください。
表記(inch) 胸囲(cm) 着丈(首横リブ接点~裾口) 肩幅(O点~袖付T点) 袖丈 裄丈(肩幅+袖丈)
40″ 102 66 19 57 76
42″ 107 68 20 59 79
44″ 112 70 21 60 81
感覚としては、42″でM-L, 44″でL-LL、といった感じです。