入荷速報。英国ノーザンプトンのレザーバッグ「タスティング」当店新登場です。

英国のバッグ、タスティングTUSTINGです。

新ブランドなので、ストーリーからお話ししたいところですが、
そうするとなかなか商品紹介までたどり着けなくなってしまうので、
ブランドストーリーは後回しにして、
まずは入荷商品をお見せします。

※Hastings Brief ヘイスティングス(横38 x 幅7.5 x 29cm) \37,800
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上から、ブラック、ネイビー、ブラウン。

※Bythorn Toteバイソーン(横40 x 幅20 x高30cm) \29,400
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まずオレンジだけが先行入荷しました。ほかの色はもう少しあとからです。
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さて、ヒストリーの紹介です。

タスティングTUSTING は1875年英国ノーザンプトンでの創業。
約140年間タスティング家五世代にわたり家族経営を続けている「革屋」さんです。
どういう「革屋」さんかというと、いくつかの仕事に分けられます。

まず、タンナー&サプライヤー。牛の「皮」を「革」になめし、材料として供給します。
何しろノーザンプトンですからね、皆様よくご存知でしょうが、
ここは英国靴の聖地みたいなところです。
あまたある靴のファクトリーのほとんどに革を供給しています。

靴以外にも、アストン・マーチンなどのクルマ屋さん(当然その昔は馬車屋さん!)に内装のパーツとして、
あるいは、家具屋さんにソファの材料として、などなど、
数々の有名どころの縁の下の力持ちを果たしています。

そして、革材料を卸すだけでなく、自分のところの革を使って、自社でカバンを作ります。
カバンのほかにも、革張りのソファの受注生産なんかもやってます。

「でも、そんなブランドの英国バッグ、聞いたことないねぇ」
はい、そうだと思います。私も知りませんでしたもん。
失礼ながら、多分きっと泣かず飛ばずのバッグばかりを作ってたんでしょうね、ちょっと前までは。
流れが変わったのは、つい最近。写真のようなバッグを作り出してからです。

この革、シューレザーと呼んでいます。
文字通り、靴の革なんですが、実は、靴と言っても、本体ではなくて内側の方に使う革なんです。
だから、薄いし、シワやシボもあれば、色むらもキズもある。
誰が思いついたのか、これをカバンに使ってみたら、
まるで中古加工をしたような、思いがけないいい味が出たというわけ。

しかも、内側に使う革は、本来副素材なので、値段もそんなにしない。
なので、長年のバッグづくりの技を生かした、英国製の丁寧な作りなのに、
手頃な価格で収まっているのです。

ということで、昨年あたりから日本への輸出量も激増。
当店もその仲間に入れてもらった、という次第です。
まだまだ生産数が限られているので、
在庫切れ入荷待ち、という状況がしばらくは続くとは思いますが、
長く続けていきたいブランドの一つです。

この創業の1875年というと、明治八年。文明開化の頃です。
そういえば、私の出た小学校、東京・杉並区で最も古い小学校のひとつで、
明治八年創立が校歌の出だしに歌われるほどの自慢でした。
まったくの余談ですけれど。