新作紹介。この秋冬イチ押しのスーツとジャケット、ひとつづつ生地を紹介します。プルミエ・クリュとフェニックス。9-10月は洋服ホウキのおまけ付きキャンペーン。

今回リニュアルになった2つの生地バンチを紹介しましょう。


☆PREMIER CRU
まず赤いバンチは、おなじみ英国のハリソンズ・オブ・エジンバラ。
その「プルミエ・クリュ」という生地です。
Harrisons of Edinburgh”PREMIER CRU”。super100’s WOOL99%.CASHMERE1%。11oz(330gm)綾織。Made in England。全78柄。

今までも秋冬モノのイチ押し生地としておそらく100着以上は売ってきた安定安心の素材ですし、何も今さら特別に取り上げなくてもよさそうなのですが、
久々にリニュアルされて、新しい色柄がかなり増えたので、この機会に改めて特集をしようと思い立ちました。
Super100+ カシミアのしなやかな素材ながら英国生地らしい双糸x双糸のしっかりした打ち込みで腰は強く、
11オンスという秋冬モノにしては軽めのウェイト、しかも、ミルド(起毛)もそれほど強くなく、また光沢感もかなり控えめに押さえられていますので、
夏の暑さが過ぎたあたりから、梅雨のあたりまで、9ヶ月はいける長い期間の着用が想定されます。

新しく揃った78の色柄は、奇をてらったものはなく、
英国のスーツ生地ならば、という色柄がしっかりと網羅され、
特に今回は青系と茶系に種類が増えましたので、
あなたの欲しい色柄が必ず見つかります、と保証できるでしょう。
一つだけ気になる点と言えば、そのフランス語の生地ブランドですが、
ワインの産地ブルゴーニュに由来し、一級のブドウ畑を意味するらしく、
英国産でありながらラグジュアリー感を漂わせるこの生地のアピールを
ワインになぞらえた仏語のネーミングもアリなのかな、と、自分を納得させました。
英国生地でスーツを作るなら、まず、このプルミエ・クリュを。
参考価格、シングルスーツ上下で、116,000円~140000円(税別)。

☆PHOENIX
黄色いバンチは英国のマーチャントW.Billのジャケット生地「フェニックス」です。
W.Bill”PHOENIX”。wool100%。9-10oz(285-300gm)綾織。Made in Scotland。全40柄。

W.Billのことは正直あんまりよく知りません。
ハリソンズと同じグループの傘下に入って初めて紹介されたところで、
もともとは1846年にウェールズで創業された小さな服地マーチャントだということです。
マーチャントというのは、つまり服地の問屋さんで、
さまざまなミル(織物工房)から生地を仕入れて、テイラーなどに生地を一着分にカットして販売します。
この小さなマーチャントが150年以上も生き残ったきたのは、
よそにない独特の感性による生地揃えを発揮してきたからで、
特にジャケット生地には定評があります。
その代表選手がこのフェニックスでしょう。

スコットランド製のジャケット生地でありながら、
9/10オンスという軽さを保ち、色出しや柄の組み方など、
「ありそでなさそな」色柄は全部で40柄、
バンチを見る人が思わず「これ着てみたい」とつぶやいてしまうような魅力があります。
色出しは秋冬カラーなのに生地の厚さは春夏物並みなので、残暑のあるうちからでも着ることができます。
カシミアなどの獣毛を含まずピュアウール100%ですから英国生地にしては手頃な価格で収まります。
参考価格、シングルブレストジャケットで、75,000円~88,000円(税別)。

せっかくスーツとジャケットのイチ押し生地が同時にリニュアルになったので、
9–10月はこの2つの生地の強化キャンペーン期間としましょう。
おまけを考えました。

写真は当店で30年来使っている洋服ホウキ。
使い続けた結果、かなりチビてきましたが、
まだまだ使えます。
この(つまり、これと同等の新品の)洋服ホウキを、ご注文の方におまけにお付けします。

スーツかジャケットを作ろう!、10月末までのホウキおまけ付きキャンペーン。
ぜひご参加ください。


新着情報。スーツの生地とジャケットの生地に新モノ登場。期待の大型新人です。

先にジャケットの生地から。

おなじみ、伊カノニコのウールメッシュジャケット、
今までにももう何十着と作ってきたことか、というほどの夏の人気者ですが、
今年はじめて柄物が加わりました。

小さい端切れだとわかりにくいので、全幅のサンプルを手配しました。

無地は7色に絞られました。

手頃な価格も人気の秘訣。ジャケットで53,000円(税別)~。
品切れ必至なのでお早めのご注文を推奨します。

スーツの生地は英ハリソンズから、レクイエムというコレクション。
なんで鎮魂歌なんて名前がついているのか、不可思議です。

220-240gの平織り。ウール100%、と大変に「普通」です。もちろんいい意味で。
30色柄と種類は少ないですが、
すべてベーシックな色柄なので、不足はないです。
ハリソンズにしては抑えめの価格、スーツで95,000円(税別)~。

英国モノで手頃な価格でごくごく普通の夏物生地、
って、ありそうでなかったので、
これは役に立つバンチになってくれるはずです。


入荷速報。丸和ニットのニット生地ジャケット&パンツ、今年もやります。ブラックが新色に加わり3色展開に。

昨年も大好評。
「ホントはこんなのが欲しかったんだよね」
「これでいいんだよ」
「色違いで持ってたい」
と、予想以上の反響でした。

今年は新たに、ブラックが追加になり、ネイビー、グレー、と合わせ、3色展開に。サイズも、M,L,LLに更にXL(=LLL)が出来まして、ふくよか体型さんにも大丈夫です。

では、昨年のブログを以下に貼り付けて、変更事項だけを訂正しましょう。
2018年3月3日掲載記事
入荷速報。丸和ニットの新作は、春夏秋OKのニット生地ジャケット&パンツ。お得意のバランサーキュラー機と縫い代なしの突き合わせ縫い。シルエットも想像以上によく出来てます。

今までも何度か紹介してきた、和歌山は丸和ニットのジャケットです。
(ブランド名は、ビブレイン。紹介記事はこちらで)

新作は春夏秋対応のセットアップです。


上も下もLサイズを着ています。私だいぶお腹が出てきましたね。ウェスト86cmぐらいかな。

ポリエステル61%、キュプラ(ベンベルグ)30%、ナイロン9%。ネット洗い可。
色はネイビーとグレー、そしてブラック、の3色。(2019年版より)
ジャケット24,000円(税別)、パンツ16,000円(税別)。M, L,LL,XL(=LLL)の4サイズ(2019年版より)

(わかりやすく赤い線で示しました。縫い代なしで縫合しています。コレが裏側ですよ。)

生地は日本で4台しかない大変複雑な機械「バランサーキュラー」で編み織り上げた、丸和ニットだけが作れる特殊生地。伸縮するのに伸びっぱなしにはならない、という奇跡のような素材です。
それを縫い代のない突き合わせ縫合という特殊ミシンで組み立てています。

このことはもう皆さんよくご存知ですよね。
今回の新作は、シワになりにくく、水洗いもできて、トラベルの携行にも便利、
という利便性を重視したため、
天然素材に固執することなく、また上着の作りも身返しも背裏地もなしの簡略仕立て、で仕上げています。

想像以上に出来が良いのが、ワンタック入りのパンツ。

尻も太腿もあり、お腹も出ていて、足も短い、と、コンプレックスだらけの私が履いても、ご覧のとおり、悪くないでしょ。(Lサイズを履いてます)

ね。さすがに縫い代なし突き合わせ縫合はパンツでは出来ませんが、
裏地を付けず丁寧に、しかも水洗い対応可能で、仕立ててます。

今日展示サンプルが届いたので急いで写真をとって自分の言葉で解説を書きました。
実は丸和ニットのサイトにも動画入りで詳しい商品説明がありますので、
こちらの方も是非参考にご覧下さい。こちらです。

(先方サイトにはレデイス版も一緒に紹介されています。試着サンプルを用意しているのはメンズだけですが、レディスも取り寄せができます)

上着はカーディガンのような、パンツはジャージのような、そんな楽チンな着心地ですが、
そこそこにはサマになるという、さすがのメイドインジャパンであります。


入荷速報。スーツとジャケットの生地見本(英国製とイタリア製)、お値打ちの「年落ちバラけ」モノです。

30年来のお付き合いをしている輸入服地卸のM社、
ここの三代目社長とは、偶然にも同じ小学校の同窓なんですが、
そんなこととはまったく関係なく、
半年ごとに、お値打ち生地を提案してきてくれます。
その春夏バージョンが届きました。

昨年モノ、一昨年モノで、色揃えがバラけてしまったものを、
評価替えしてマークダウンしたモノたちです。

その中から、特におススメの生地を写真撮りしました。

スーツ生地、左列6柄がドーメル(英国製)、中列と右列12柄がロロ・ピアーナ(伊製)、

参考価格71,000円(税別)(ML社のファクトリーでシングル上下の場合)です。

ジャケット生地、こちらはすべて英国のウッドハウスの生地、
と言えば、ご存知エアウールですね、その一群です。

参考価格51,000円(税別)(ML社のファクトリーでシングル上着の場合)です。

割と早めに品切れすることが多いので、生地だけ先に買っておいて、
あとからゆっくりオーダーする、という、二段構えもありです。


スーツを作ろう!~フロンティアを那須夢工房で、お彼岸までの特別価格で

赤いバンチの英国生地ハリソンズで一番の売れ筋「フロンティア」が
3年ぶりにリニュアルされましたので、それを記念しての特別企画です。

平織り300グラム、英国では春夏物の中では一番厚手という位置づけのようですが、いい意味で季節感の演出がないので、真冬と真夏以外のどんなときにも使える重宝さから、
「困ったときのフロンティア」として今までも何十人に何十着お薦めしてきたことか、
今回のリニュアル後は90種の色柄が揃いました。特に茶系が増えたようです。

最初はちょっとコシの強い生地ですが、それがかえって型崩れしないメリットになり、2~3泊の出張にもしわがつきにくく、
だんだんに着る人の体型に馴染んでくる素材ですので、
この特性を活かせる工場はどこよりもプレス工程に手間をかける那須夢工房をあてがうのが最適と判断し、フロンティアと那須を組んだ企画としました。

で、暖かくなる前の早期受注を促進するため、お彼岸(3/21)までの特別価格を設定します。

通常98,000円(税別)のところ約20%offの79,000円にて承ります。(価格はシングルスーツ上下の場合)
自分で言うのもなんですが、生地と縫製のクオリティを考えるとかなりのお値打ち価格だと自負できます。

冬物じゃなくて、春から秋、いつでも使えるようなスーツが一着あるといいんだよ、という方、ぜひこの企画に乗ってください。


スーツとジャケットの欧州生地に放出処分品番が出ました。一例、ドーメルでスーツ72,000円~、ハリスツイードでジャケット46,000円~。

舶来羅紗屋、と昔は言ったもんです。
カッコよく言うと、インポートファプリックマーチャント、でしょうか、
ともかく、そこから、不揃いになった英や伊のなかなかの素材が、放出されました。

スーツがこちら。

バラけてますが、ドーメルやロロピアーナなど、ゼニアもあります。
そのあたりのブランドで、スーツ72,000円~、と、当店にしては破格であります。

ジャケットも

こちらもバラバラですが、ハリスツイードもありまして、46,000円~です。

すぐ品切れになるものもありそうですので、その際はご容赦ください。
また、もうこの時期ですと年内納期は確約できません。ご理解ください。