スーツを作ろう!2016~スーツ生誕350周年記念キャンペーン~三つ揃えを作ろう!

本日更新しました「俱樂部余話【335】スーツ生誕350周年」を受けて、
この秋冬は、三つ揃え(スリーピース)を作りましょう、というキャンペーンです。
スーツ生誕350周年
先日この企画の打ち合わせを兼ねて、久しぶりに一宮の葛利毛織さんを訪ねまして、
均一価格のベーシックゾーン(もちろんションヘル織機のビンテージ風)の生地を、いつもの倍の約100柄、扱うことができるようになりました。
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これらすべて、スーツ(シングル上下)で67,000円(税別)~の手頃な価格の優れ生地で、
三つ揃え(スリーピース)にすると通常は84,000円~になりますが、
ここは350周年で、店側で5,000円を持ちまして、
79,000円~、で承ります。

この生地以外でも、三つ揃えのご注文はどれも5,000円を店側で負担いたします。
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(衿付ベストやダブルベストは別途有料オプションです)

三つ揃えは、ベストの工程が増えるので工場からは長めの納期を言われます。
4-5週間はみたいところで、すぐに頼んでも仕上る頃はすっかり秋です。
どうかそれを見越して早め早めのご用命をお願いいたします。

スーツが生まれて350年の記念の年を三つ揃えで祝いましょう。

 

 


秋冬のスーツ・ジャケット生地、新作のご紹介~その3. 葛利毛織。欧州のメゾンブランドも注目する旧式ションヘル織機のビンテージテイストはニッポンの矜持

お盆休みの直前に、久しぶりに一宮の葛利毛織さんを訪れ、
この秋冬から、取扱い生地の品番数を倍近くに増やしてもらえるようになりました。
英国でもイタリアでも織れないようなションヘル織機のビンテージな味わいのある生地を、
しかも問屋を通さずにファクトリーから店に直接販売してくれる、
ホントに葛利さんには感謝しています。

☆BASIC RANGE
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今年は特にボリュームゾーンの価格帯が非常に充実しています。
いつものようにバンチをバラしてボードに貼り付けましたら、
ご覧のとおり、3つになってしまいました。
ド定番の無地モノから、意欲的なストライプ、抑え気味のチェック柄、と豊富なバリエーション、
約100柄ありますが、これすべて均一価格です。
スーツ67,000円(税別)~。

☆☆UPPER RANGE
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二つ星のUPPER RANGEは、
super100’s, 120’s, 140’s、のコレクション(右側)と、
ダブルクロス、モヘアツイル、シルクウール(左側)。
どれも、高速織機では不可能なほどの経糸の密度で、
重厚感ある葛利ならではの風合いです。
スーツ69,000円(税別)~。

☆ジャケット、コート、ベスト、スラックス
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ネップ入りのスポーテックスタッチ、
ウールコーデュロイ、
ダブルフェイス(リバーシブル)のコート生地、
極小千鳥格子のスラックス用、など、
うまいコレクションが揃いました。
特にリバーシブルのコート生地は、
昨年自分でサンプルまで作って皆様に勧めようとしたら、
その時にはもう生地がなくなってしまい、本望を果たせなかったので、
昨年私のコートを見て、いいな、と思った方、ぜひ早めに生地だけでも押さえて下さい。
またウールコーデュロイは綿物よりも着心地が良く、色あせも少ないので、
お薦めです。
価格は写真の中の価格表をご覧ください。

 


秋冬のスーツ・ジャケット生地、新作のご紹介~その2. ハリソンズの英国製スーツ2バンチとW.Billからアイリッシュ・ドネガル・ツイード。

2016年、秋冬生地のその2は、
英国最大のマーチャント、LBDグループの2ブランドです。

まずは、赤いバンチでおなじみのハリソンズ。

☆ハリソンズ / プルミエ・クリュ(11oz/330g,super100’s & cashmere)
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当店の秋冬ハリソンズのバンチの中で一番売れているのが、
このプルミエ・クリュ。
仏語というのは意外ですが、英国らしさの中にコンテンポラリー性を採りこんでいるという思い入れなんでしょうか。
ドーメル・アマデウスの好敵手ともいえまして、
アマデウスの光沢感を苦手にする方には最適でしょう。
74色柄。
スーツ103,000円(税別)~。

☆ハリソンズ / リージェンシー(9.5–10oz/280-300g)
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3シーズン着られて適度な価格、というと、うちではフロンティアという生地コレクションを紹介してきました。
このリージェンシーはそのフロンティアの綾織り版、と言ったらいいでしょうか。
※フロンティア…280gの平織で、どちらかというと春物寄り
※リージェンシー…280gの綾織りで、どちらかというと秋物寄り。
という区別です。
今までフロンティアだけでは物足りなかった部分を
このリージェンシーで補完したいと考えています。
50色柄。
84,000円(税別)~。

次は個性的なジャケット生地を得意とするW.Billから。
☆W.Bill / IRISH DONEGALS (16oz/440g)
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今年はドネガルツイードの仕入れができなくなるかと危惧していたのですが、
救世主現る、助かったという思いのこの一群です。
ごついアイリッシュ感もさることながら、
なかなか特徴あるクセ目の色柄が入っているのがうれしいです。
24色柄。
ジャケット71,000円(税別)~。

 


秋冬のスーツ・ジャケット生地、新作のご紹介~その1. ドーメル(英国製)

2016年秋冬物の生地、新作パンチが届きました。

まずは、仏のドーメル。仏の会社ですがほとんどの生地が英国製です。
つまり英国製の品質を持ちながら、仏っぽい色気のある色柄、
というのがドーメルのウリです。
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☆アマデウス(10.5oz/310g)
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ドーメルのベストロングセラー、アマデウス約80柄。
定番の他に多くの新柄も加わりました。
仏の色気ある色柄、光沢にあふれた独特な仕上げが魅力です。
スーツ122,000円(税別)~。

☆アマデウス・ジャケッティング(9.5oz/290g)
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アマデウスの魅力を生かして、
ジャケット専用の生地コレクションを作りました。
約50柄。
秋冬品番ですが、これだけの重さ(軽さ)は珍しく、
こういう中間的な素材は、残暑や早春に使えるので、
持ってるとホントに重宝します。
ジャケット78,000円(税別)~。


スーツ生地、掘り出し物が出ました。英ハダースフィールドの雄、テイラー&ロッヂの9ozミッドナイトブラック、シャドーマイクロストライプ柄、5着分確保しました。

輸入生地卸の営業Yクンから電話が入りまして、
「野沢さん、倉庫の整理をしていたら、すごい生地が出てきました。
春物のテイラー&ロッヂなんですが、
どっかの大手が生地押さえをしたままでそのままずっと眠っていたものみたいなんです。
デッドストックですので、処分の値段でお分けできますよ」

ティラー&ロッヂと言えば、英国ハダースフィールドの名門ミル(機織り工場)。
私も9年前に工場見学に訪れたことがあり、
英国生地のスピリットにいたく感動したところです。
(詳しくは、【倶樂部余話】 No.217 伊愛英、出張報告です (2007.2.7)をご覧下さい)

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ミルはないのに名前だけ残っている生地ブランドが多い中で、
ティラー&ロッヂは、ハダースフィールドの街なか、川沿いの古いミルがそのまま未だに稼働していて、一貫生産を残している貴重なミル・ブランド。
他の英国生地ブランドとはその重みが違います。

生地のブランドだけで判断するのは軽率と言われるかもしれませんが、
でも、ティラー&ロッヂ、であれば話は別、早速一着分、自分用に取り寄せました。

こりゃいいわ…

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分類としては春物に属するのでしょうが、
9オンス(270g)梳毛ウール100%ですので、
真冬以外はほとんどの季節でいけます。

色なんですが、見れば見るほど、黒か紺かが判断が難しい。
かなり青味のある黒なので、いわばミッドナイトブラック、とでも言いましょうか。

パターンは、無地ではなくて、細かいストライプの織り柄です。

つまり、紺無地でもなく、黒の略礼服でもなく、
しかも長いシーズンに使える、という、
多くの人のタンス在庫にはない、イケる生地ではないかと思い、
5着分程度の生地を早速押さえました。

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さて、価格です。

シングルスーツ上下の場合の価格で、
バジェットラインの仕立てで、65,000円~、
クオリティラインで、79,000円~、です。(ともに税別)。

おとなしい色柄ですので、
ダブルブレストやスリーピース、スペアパンツ付き、も、おススメです。
(私もどう作ろうか思案中です)

おいしい話です、是非。


春夏のコットンやリネンの生地見本が、英国製と日本製、両方同時に届きました。

春夏のコットンやリネンなどの生地見本が届いたのでご紹介します。

☆SMITH WOOLLENS/ソラーロ(英国製・毛100%)
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オリーブカーキの色をベースに赤い糸を織り込んだ玉虫色の生地。
太陽の名を称する、英国を代表する夏のウール生地です。

☆W.BILL コットンツイル(英国製・綿100%)
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今は毛織物が主体の西ヨークシャー地方も、産業革命当初は綿織物がメインでした、
という歴史を思い出させてくれる、
英国製の綿織物、
重たいものから軽いものまで数種類が混ざっています。

☆W.BILL アイリッシュ・リネン(アイルランド製・麻100%)
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やや肉厚のしっかりしたアイリッシュリネンが24色も揃いました。

☆スーピマ・コットン(日本製・綿100%)
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無地、ストレッチ、チェック、シアサッカー、カモフラージュ、と、多彩に。

☆コットンダンガリー2種(日本製・綿100%) & リネン3種(日本製・麻100%)Img_6525
コットンダンガリーは、チェックやストライプ、と、ペイズリージャカード。
リネンは、昨年も好評だったオックスシャンブレー、
レインコートにも使われるウェザークロス、
パンツにも向いているポプリン、
の3種。

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秋に、だんだん寒くなるだろう、ということは想像がつきやすいのに比べて、
春に、だんだん暑くなってくるんだ、ということは想像しにくいものでして、
ですので、どうしても春夏物のジャケットというのは注文するタイミングが遅くなってしまいがちです。
これは勧める私たちにも責任の一端はあるのですが、
だから、寒いうちから早めにお勧めし始める、ということより適した方法はないのであります。

まだまだ、その気になりにくいとは思うのですが、
2月のうちからご紹介しておくことにしました。